インデックス投資の証券会社比較 ポイント投資可能な楽天証券が有利
インデックス投資は日経平均やNYダウのような株価指数と同じ値動きを目指す投資方法です。
私たちはインデックスと連動するように設計された『投資信託』や『ETF』を購入することでインデックス投資を行うことが出来ます。
特にインデックス型の投資信託は購入手数料無料で100円から買えるため、小額から積み立て投資を行なえます。
リスクを抑えて気軽に投資ができ、投資初心者にはお勧めの手法です。
投資信託で積立投資を始めるには証券会社に口座を開設する必要があります。
どの証券会社が良いのでしょうか?
結論から言うと、現在は『楽天証券』が頭一つ抜けています。
証券会社を選ぶポイント
インデックス投資のための証券会社は次の3つのポイントで選びます。
1.取扱商品数
2.決済方法
3.ポイントプログラム
1つ目は取扱商品数です。
人気のある投資信託は大抵の証券会社で取り扱っていますが、選択肢は多いにこしたことはないです。
投資を続けていくうち、「この投資信託を買いたい」と思った時に自分の証券会社で扱っていなかったら買えませんからね。
2つ目は決済方法です。
クレジットカードや銀行口座からの自動引き落としができれば、入金の手間が省けて楽です。完全にほったらかしで投資を継続できます。
3つ目はポイントプログラムです。
各証券会社で独自のポイントプログラムを持っています。中にはポイントで投資信託を買える証券会社もあります。
投資信託は100円から買えますから、投資信託を購入して得たポイントで更に投資信託を買って資産を増やすことが可能です。
これら3つのポイント毎に主要な証券会社を比較します。
取扱商品数 SBI証券と楽天証券が豊富
■投資信託取り扱い本数(2018年11月時点)
取り扱い本数 | ノーロード銘柄 | |
---|---|---|
楽天証券 |
2666 | 1344 |
SBI証券 | 2695 | 1349 |
マネックス証券 | 1153 | 724 |
Kabu.com証券 | 1073 | 650 |
松井証券 | 592 | 586 |
主要な証券会社の投資信託の取り扱い本数とノーロード銘柄の本数です。
ノーロード銘柄は購入手数料が無料の投資信託です。インデックス型の投資信託は殆どがノーロード銘柄です。
現在は楽天証券とSBI証券の取り扱い数が圧倒的です。
この2つの証券会社を選んでおけば、商品選びに困ることはないでしょう。
決済方法 クレジットカード決済ができる楽天証券
■銀行引き落とし、カード決済の有無(2018年11月時点)
銀行自動引き落とし |
クレジットカード決済・入金 |
|
---|---|---|
楽天証券 | 〇 | 〇 |
SBI証券 | 〇 | × |
マネックス証券 | 〇 | × |
Kabu.com証券 | 〇 | × |
松井証券 | 〇 | × |
(2018年11月時点)
銀行からの自動引き落としはどの証券会社も対応しています。
楽天証券はクレジットカードでも投資信託を買えます。投資信託を買って楽天スーパーポイントも得られるのでお得感を感じれます。
他にクレジットカードで投資信託を買える証券会社として丸井のtsumiki証券もありますが、あちらはインデックス型の投資信託は殆ど扱っていないので、載せていません。
ポイントプログラム
■各証券会社のポイントプログラム(2018年11月時点)
購入ポイント | 保有ポイント | ポイント投資 | |
---|---|---|---|
楽天証券 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI証券 | 〇 | 〇 | 〇 |
マネックス証券 | 〇 | 〇 | × |
Kabu.com証券 | × | 〇 | × |
松井証券 | 〇 | 〇 | 〇 |
各証券会社のポイントプログラムです。このポイントプログラムでかなりの差がつきます。
「購入ポイント」は投資信託購入時にポイントを獲得できます。
ただ、インデックス型の投資信託は購入手数料が無料のものが殆どです。「購入ポイント」はつかないので、インデックス投資の場合は気にする必要がありません。
「保有ポイント」は投資信託の保有額に応じて定期的にポイントを獲得できる制度です。
「ポイント投資」はポイントで投資信託を購入できる仕組みがある証券会社です。
ポイントプログラムは証券会社によって使い勝手が全く違います。各証券会社のポイントの特徴を見てみます。
楽天証券は楽天証券ポイント、楽天スーパーポイントで投資信託を買える
楽天証券は50万円以上の投資信託を保有していれば、月末の残高に応じて楽天証券ポイントをもらえます。
■楽天証券ポイント獲得数
50万円以上~200万円未満 | 50ポイント |
---|---|
200万円以上~400万円未満 | 100ポイント |
400万円以上~600万円未満 | 150ポイント |
600万円以上~800万円未満 | 200ポイント |
800万円以上~1000万円未満 | 300ポイント |
1000万円以上~2000万円未満 | 500ポイント |
2000万円以上 | 1000ポイント |
さらに「マネーブリッジ」という楽天銀行と楽天証券の口座連携サービスを使用すると、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントをもらえます。
100万円投資信託を保有してマネーブリッジを使用していれば、毎月50+40=90ポイントもらえます。
楽天証券ポイントは楽天スーパーポイントに1:1の比率で交換できます。投資信託で得たポイントを楽天グループで使うことができます。
楽天証券の最大の特徴は楽天証券ポイント、楽天スーパーポイントの両方で投資信託を購入できることです。
投資信託の積み立てで得た楽天証券ポイントと楽天カード等で買い物をして得た楽天スーパーポイントの両方で投資信託を購入して資産を増やすことができます。
1ポイントで1円分の投資信託を買えます。インデックス投信は100円から購入できるので100ポイントあれば「ポイント投資」可能です。
SBI証券 ポイント投資には「SBI証券JCBカード」が必要
SBI証券にも投資信託の月間平均保有額に応じてSBIポイントが貯まる「投信マイレージサービス」があります。
貯まるポイントは投資信託によって異なりますが、インデックス型で人気のある投資信託の年間ポイント付与率は月額平均保有額の0.03%です。
100万円の投資信託の場合、年間で300ポイントですね。
楽天証券はマネーブリッジを使えば同額の投資信託で毎月90ポイント貰えるので、楽天証券の方が優れています。
投信マイレージサービスで得たSBIポイントは現金やマイル、T-ポイント等の他のポイント、商品に交換できます。
現金への交換レートは住信SBIネット銀行の口座があると1ポイント=0.85円です。
SBIポイントで直接投資信託を買うことはできず、現金に戻してから買う必要があります。この点も楽天証券に見劣りします。
SBI証券はSBI証券JCBカードで『Oki Dokiポイントプログラム「SBI証券ご入金コース」』に申し込むとクレジットカードで買い物した際に付与されるOki Dokiポイントで投資信託を買えます。
Oki Dokiポイントは1,000円の買い物で1ポイントもらえます。1ポイントで5円分の投資信託を買えます。2万円買い物すれば、100円投資信託を買えます。
還元率0.5%ですね。
楽天スーパーポイントは楽天市場で買い物すれば1%ポイント還元されます。やっぱり楽天証券の方が優位です。
マネックス証券のポイントはインデックス投資の役に立たない
マネックス証券も投資信託の月間平均保有額に応じて年率0.08%のマネックスポイントをもらえます。
ただし、インデックス型の投資信託ではポイントをもらえないものが多いので、インデックス投資を行う人には役立ちません。
Kabu.com証券のポイントは現金交換のみ
Kabu.com証券は投資信託の月間平均保有額が100万円ごとに1ポイントを毎月もらえます。100ポイントで1万円の現金がもらえます。
1ポイントに100円の価値があるということなので、100万円投資信託を保有していれば、毎月1ポイント=100円分のポイントです。
これだけ見ると他の証券会社より優れていますが、100ポイント貯まらないと現金交換できないので、使えるようになるまで時間がかかります。
あまり役に立たないかな?
松井証券 ポイント還元率は良いが利用用途が少ない
松井証券は投資信託の月間平均保有額に対して、年率0.1%の松井証券ポイントが貯まります。
100万円の投資信託の場合、年間で1000ポイントです。マネーブリッジを使用した楽天証券に少し劣るくらいです。
また、『MATSUI SECURITIES CARD』というクレジットカードをジャックスまたはMastercard加盟店で利用すると、還元率1%で松井証券ポイントがもらえます。これは楽天スーパーポイントと同等ですね。
松井証券ポイントは投資信託の購入に使えます。ただし、以下の3種類の投資信託しか買えません。。
- ひふみプラス
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
還元率はまあまあですが、使い道が狭いのがデメリットですね。『MATSUI SECURITIES CARD』でポイントをもらうのも、ジャックスまたはMastercard加盟店での利用に限るので、ポイントがたまりづらいです。
結論~積立投資は『楽天証券』一択
前半で結論が見えてしまいましたね(笑)
積立投資を始めるのであれば、2018年11月の現時点では「楽天証券」一択です。
取扱い商品数も日本最大クラスですし、何より2018年から一気に充実したポイントプログラムが魅力的です。
楽天カードを持っていれば、
毎月投資信託を積み立てる
⇒投資信託の保有残価に応じてポイントをもらう
⇒毎日の買い物で楽天スーパーポイントをもらう
⇒ポイントで投資信託を追加購入する
といったサイクルで資産を増やすことが出来ます。
楽天をよく使う人なら楽天証券を選ばない手はありません。
今まで楽天と縁がなかった人は積立投資を機に「楽天証券」と「楽天カード」の両方申し込んでもいいかもしれません。
何か楽天証券の宣伝になってしまいましたが、これを書いている私はSBI証券ユーザです。。
でも、これから積立投資を始める立場になったら迷わず楽天証券を選びますね。
SBI証券のポイント、あまり使えないんですよね。
ああ~楽天証券が羨ましい。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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