コモンズ30とひふみ投信のパフォーマンス比較 2018年はTOPIXに敗退
「コモンズ30」は日本の大型株30銘柄のみに集中投資するアクティブファンドです。日本株への投資先として購入しています。
その「コモンズ30」の2018年12月の月次レポートが発表されました。
昨年の成績はどうだったのでしょうか?
日本で最も有名なアクティブファンドである「ひふみ投信」と市場平均である「TOPIX」と比較しながら見ていきます。
ひふみ投信は2年間積み立てをした後に解約してしまったので、その後の行方が気になっています。
- 年間パフォーマンスの比較(2018.12.28時点)
- コモンズ30のポートフォリオ
- ひふみ投信のポートフォリオ
- ひふみ投信のコメント
- コモンズ30のコメント
- まとめ ~30銘柄集中投資のコモンズ30に期待している
年間パフォーマンスの比較(2018.12.28時点)
早速、年間のパフォーマンスを見てみます。
「何のための投資か??」というくらいマイナスの数字が踊っています。
コモンズ30の方がひふみ投信より下げ幅は小さいですね。ですが、年間を通してTOPIXに勝てていないです。
2018年は「大人しくインデックスファンドを買っておけよ」という状態だったんですね。
そして、ひふみの下げっぷりが凄い。
2018年初めまでは好調だったので、まさか年間でTOPIXを大きく下回るとは思いませんでした。
2桁のマイナスの状態で優劣競っても、虚しさしかない。。
次に両ファンドのポートフォリオを見てみます。
コモンズ30のポートフォリオ
コモンズ30のポートフォリオです。
■ポートフォリオ構成
株式 | 98.20% |
---|---|
現金等 | 1.80% |
構成銘柄 | 30社 |
■上位10名柄
順位 | 銘柄 | 比率(%) |
---|---|---|
1 | 信越化学工業 | 3.9 |
2 | 資生堂 | 3.8 |
3 | ユニ・チャーム | 3.7 |
4 | 旭化成 | 3.6 |
5 | ヤマトHD | 3.6 |
6 | 堀場製作所 | 3.6 |
7 | シスメックス | 3.5 |
8 | マキタ | 3.5 |
9 | ディスコ | 3.5 |
10 | クラレ | 3.4 |
コモンズ30は30銘柄のみに投資します。全て東証一部上場の大型株です。
この30銘柄に均等分散投資するのが特徴です。そのため、各銘柄の構成比率に大きな差は付きにくいです。
2018年12月は「ヤマトHD」と「ユニ・チャーム」の成績が良かったようです。
ひふみ投信のポートフォリオ
ひふみ投信のポートフォリオです。
■ポートフォリオ構成
国内株式 | 85.80% |
---|---|
海外株式 | 11.10% |
現金等 | 3.20% |
構成銘柄 | 233社 |
■上位10名柄
順位 | 銘柄 | 比率(%) |
---|---|---|
1 | 協和エクシオ | 2.2 |
2 | 東京センチュリー | 2.1 |
3 | 光通信 | 2.1 |
4 | ショーボンドHD | 1.9 |
5 | 共立メンテナンス | 1.9 |
6 | リクルートHD | 1.8 |
7 | ダイフク | 1.7 |
8 | Microsoft | 1.6 |
9 | 九電工 | 1.6 |
10 | ガンホー | 1.5 |
海外株式が10%以上を占めます。12月のアメリカの株価急落に巻き込まれてパフォーマンスが悪化したんですかね?
ひふみ投信の構成銘柄は233社と日経平均の構成銘柄より大きいです。そのうち80%が東証一部上場の銘柄です。
構成銘柄数が多いと市場平均に近づきそうな気がしますが、2019年はどのようなパフォーマンスを発揮するのか気になります。
各ファンドの月次レポートのコメントを見てみましょう。
ひふみ投信のコメント
ひふみ投信の月次レポートでは次のようなことを述べています。
・2018年は外国人投資家の売りが多く、ひふみ投信の保有株を押し下げた。
・特に中小型株の下落が目立ったが、相場が落ち着けば元の水準に戻ると考えられるので、買い増しを行った。超小型株の比率を7%まで上昇させている。
・12月の株式市場は必要以上に下げすぎている。2019年は反発を予想。
過去のひふみ投信は小型株の比率が今より大きく、TOPIXを圧倒する成績を収めてきました。今後は小型株に再シフトするのでしょうか?
コモンズ30のコメント
コモンズ30の月次レポートでは次のようなことを述べています。
2018年のコモンズ30は最も成績がよくなかった。
でも、日本の大型株の騰落率上位5位のうち、4社がコモンズ30の投資先企業だった。
「ヤマトHD +33.4%」「エーザイ +32.5%」「資生堂 +26.5%」「ユニ・チャーム +21.5%」
(おお!凄いじゃないですか!)
⇒でも、ワースト10にも入っているよ。「日東電工 -44.6%」「コマツ -42%」「シスメックス -40.5%」「東京エレクトロン -38.7%」
(おお!駄目じゃないですか。。。)
⇒これらの長期的な価値のある会社の短期的な価格が下がっていることはラッキーだ。むしろワクワクするだろ!
(ポ、ポジティブ!)
ちなみに、「クボタ」は農機の自動運転とかで期待して、私も個別株を持っていた時があります。2018年はデータ改ざんとかをやらかしたのが不安ですけど。
まとめ ~30銘柄集中投資のコモンズ30に期待している
ひふみ投信が2019年に復活するかは気になりますが、日本株への投資先としてはコモンズ30を買い続けるつもりです。
「ユニ・チャーム」「旭化成」「ダイキン」「コマツ」「シスメックス」等、海外収益力が高く、個人的にチェックしていた企業が多く含まれるのが気に入っています。
30銘柄のみに均等分散投資というのもいいです。何となく個別株を持っている気になれます。
多くの銘柄に投資するより、少数精鋭の銘柄に投資していた方がインデックスを出し抜く可能性が高いと思うんですよね。
銘柄数が多いと、どうしても市場平均に寄っていく気がします。その推測が正しいかは確信がないですけど。
私はリスク資産の中の日本株の比率は全体の2~3%程度に留めるつもりです。仮にコモンズ30が市場平均に劣ることがあっても、大ダメージを被ることがない。それであれば、好きな企業が多く含まれているコモンズ30に投資した方が、TOPIXに投資するより面白くていいかなと思っています。
他の記事の紹介です。
コモンズ30の全投資対象銘柄は次の記事に書いています。
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