世界銀行の世界経済見通し アメリカの経済成長が2020年から失速?
世界銀行が2019年1月版の「世界経済見通し」を発表しました。
アメリカと中国の関税合戦が世界経済の成長を鈍らせること、2020年以降にアメリカの経済成長率が今の半分になると予測しています。
世界経済成長率(世界銀行) アメリカの経済成長が鈍化?
1月8日に世界銀行から発表された世界経済成長率(実質GDP成長率)です。
■実質GDP成長率(単位 %)
世界全体では経済成長が緩やかに減速すると予測されています。
米中貿易摩擦の影響や新興国・途上国の借り入れコストの増加等を懸念事項に挙げています。
気になるのはアメリカです。2020年は1.7%、2021年は1.6%に成長率が落ちると予測しています。トランプ減税の効果が無くなる点と、貿易関税の高騰が輸出や設備投資に影響を与えることを理由として挙げています。
アメリカ以外の先進国を見ると、EU諸国は金融政策の効果が弱まるのと世界貿易の動きが鈍るせいで成長率が低下。
日本は、2019年は2018年より成長率が高くなると予測されていますが、2020年以降は雇用成長率の鈍化と財政政策の締め付けで成長が落ちるとされています。
2020年以降は新興国が世界の経済成長を支える?
先の表を見ると、2020年以降は先進国の成長率は低下しているのに対し、新興国・途上国の成長率が伸びています。
ただ、かつては10%以上の伸びを達成していた中国の成長は鈍くなるようです。これも貿易の動きが弱まることや、アメリカとの関税の掛け合いを理由にあげています。
一方で最も経済成長率が高いと予測されているのはインドです。
国内の消費や投資の増加で2019年には経済成長率7.5%に上昇 。それが2021年まで継続するとされています。
インドに投資するETF(EPI)を保有している私。希望をもっていいんですか?
GDPのついでに株価やルピーも年間7%くらい上昇してもらえないですかね。。
こういう予測を見ると、2020年以降は新興国の方が先進国より期待できるのでは?と思えてきますね。
今はさっぱりな新興国株式ですが、未来の成長を期待して気長に投資しておいた方がいいかもしれません。
それから、米国株メインに投資している身としてはアメリカの経済成長率の鈍化が気になります。
ただ、2016年も経済成長率1.6%程度だったらしいので、元に戻るだけなのでしょうか。景気サイクル循環の一環?
まあ、2~3年後の予想が外れる可能性は大いにある気がするので、気にしすぎても意味がないでしょうね。
米国株がメインで新興国にも少し投資している自分にとっては、
新興国の経済成長
⇒新興国の企業の株価が上昇!
⇒新興国に進出している米国企業の売上も伸びる。
⇒米国企業の株価がさらに上昇!
これが、一番都合が良いシナリオです。
そんな甘い未来が来ないものでしょうか。
関連記事の紹介です
世界経済見通しって色々な機関が出しているんですね。IMFの見通しでもインドの成長率が最も高かったです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
良ければクリックお願いします。