おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

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ディズニー(DIS)がHuluの経営権を完全に掌握。将来の株価の行方は?

現在のウォルト・ディズニー(DIS)が最も力を入れているのは、映画でもディズニーリゾートでもなく、ストリーミング(動画配信)ビジネスです。

2019年11月から開始する独自のストリーミングサービス「Disney+(ディズニープラス)」の期待は、ディズニーの株価を大きく押し上げています。

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そんな中、ディズニーのストリーミングビジネスに大きな動きがありました。

動画配信サービス「Hulu」の完全な経営支配権の獲得です。

 

このHuluの獲得はディズニーのストリーミングサービスの成長に重要な役割を担います。

果たしてディズニーの株価の上昇に貢献してくれるのでしょうか?

 

ディズニー(DIS)がHuluの経営支配権を獲得することにコムキャストと同意

5月14日にディズニーはHuluの経営支配権を獲得することにコムキャストと同意したと発表しました。

 

最近までHuluの株式の保有状況は次のようになっていました。

 

・ディズニーが保有・・・60%

・コムキャスト(NBCユニバーサル)が保有・・・30%

・Hulu自身が保有 ・・・ 10% 

 

ディズニーは21世紀FOXの買収によって60%のHulu株を保有していました。

少し前までAT&Tが10%を保有していましたが、Hulu自身に売却することで手放しました。

 

残りの30%を保有しているのが、コムキャストの子会社であるNBCユニバーサルです。

この行方に注目が集まっていましたが、2024年からコムキャストがディズニーに株式を売却する方向で合意したようです。

 

株式の売却は2024年からですが、株式の議決権は即座にディズニーに譲り渡すことに合意しています。

そのため、Huluの経営権は完全にディズニーのものとなります。

そのお返しとして、ディズニーはコムキャストに275億ドルで株式を買い取ることを保証しています。

 

Huluの経営支配権の獲得は、ディズニーのストリーミングビジネスに大きなメリットをもたらしそうです。

Huluは現時点で2,800 万ユーザの契約を獲得していますが、最近は契約者が順調に増えています。直近の四半期では380万ユーザの契約を獲得しています。

ちなみにストリーミングサービスの王者であるNetflixは170万ユーザの増加です。

 

このHuluの成長力が続けば、ディズニーのストリーミングサービスの収益化に大きく貢献してくれるでしょう。

 

また、Huluはディズニーのストリーミングサービスをより多様なものとします。

今年の11月に開始するDisney+(ディズニープラス)はディズニー、マーベル、ピクサーの映画等を中心とした、ファミリー向けのストリーミングサービスになります。

 

R15等の年齢制限が適用されるものはDisney+では配信されません。

このDisney+で配信できないような大人向けのコンテンツを、Huluで配信するのではないかと見られています。

さらに、ディズニーはESPN+と言うスポーツ専門のストリーミングサービスも既に展開しています。

 

Disney+だけではユーザ層が偏ってしまう恐れがありますが、これにHuluとESPN+を組み合わせることで、より幅広い層のユーザに展開することができます。

実際にDisney+、Hulu、ESPN+をセットで契約した場合は割引価格が適用されるようです。幅広い層の好みに訴求する効果を狙っているのでしょう。

 

ディズニーの株価はこれからも上がり続けるのか。コスト増を乗り越えられるかが鍵。

Huluの獲得によって準備万端となったディズニーのストリーミングサービス。

このストリーミングサービスはディズニーの株価を更なる高みに導くのでしょうか?

 

現在のディズニーの株価です。

 ■ディズニー(DIS) 株価チャート 3年(週足)

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ここ数年は株価が伸び悩みましたが、Disney+の発表によって盛り上がっています。年初から21%も上昇しています。

それでもPERは約20倍で、そこまで割高感は出ていません。 

 

今後も順調に株価が上がるかが気になります。

恐らくストリーミングサービスの収益化の進捗が鍵になるんでしょうね。

 

ストリーミングサービスは大きな投資コストが必要なので、ディズニーのストリーミングサービスは赤字の状態がしばらく続く予定です。

ディズニーは2024年にDisney+が黒字になると見込んでいます。それより収益化が遅れそうになると、株価は大きく下落してしまうでしょう。

 

個人的にはコストの増加によって株主還元が弱くならないのかも気になります。

最近の決算でもストリーミングサービスのコストが増加して、営業利益やフリーキャッシュフローの下落が見られます。

成長に結びつくコストは歓迎ですが、配当金や自社株買いが小さくなるのは避けてほしいです。

 

「ストリーミングでお金が必要だから減配します!」

そして、株価も大暴落、、、これが最悪のシナリオです。

 

アメリカの企業は株主還元の意識が強いので、それは無いですかね?

それに、ディズニーの場合はストリーミングでコストがかさんでも、テーマパークや映画といった他の事業で稼いでくれるはずです。なので、そこまで心配はしていないです。

 

でも、油断していると痛い目を見そうなので、今後のディズニーの決算を見る時は、以下の2点に注目していきたいです。

 

・ストリーミングサービスの収益化の目途⇒赤字幅が減るか

・営業利益、営業・フリーキャッシュフローの減少に歯止めがかかるか

 

それにしてもディズニーの株を買った時、確かにストリーミングサービスには期待していましたが、ここまで盛り上がるとは思ってませんでした。

できるだけ長い間、株価の上昇を楽しませてほしいものです。

 

 

他の記事の紹介です。

Disney+には期待しますが、コストの増加や強力な競合相手はリスクだと思います。


ディズニーの直近の決算結果です。ストリーミングサービスの赤字をテーマパーク事業がカバーするという、ディズニーならではの理想的?な展開でした。


 

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