NYダウに投資する投資信託はiFree NYダウがおすすめ。ポートフォリオや利回りは?
「今日のニューヨーク・ダウは大幅に下落しました。」
朝のニュースでこんなフレーズを聞いたことがある人も多いでしょう。
ニューヨーク・ダウ(NYダウ)は米国を代表する30社の株式で構成される株式指数です。
日本で最も有名な海外株式指数ではないでしょうか。
このNYダウの構成企業に簡単に投資できる方法が、インデックスファンドへの投資です。
その中でもおすすめなのは「iFree NYダウ・インデックス」。
ここでは、NYダウの特徴、ポートフォリオ、利回りとともに、「iFree NYダウ・インデックス」がおすすめな理由を見てみましょう。
NYダウの特徴とポートフォリオ
まず、NYダウがどのような株式指数かを整理します。
NYダウは米国の30社の株式で構成されます。
アメリカのダウ・ジョーンズ社が選出した30社の株価の平均価格を指数化したものがNYダウです。
ダウ・ジョーンズ社は経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の発行元ですね。
もう一つの米国の代表的な株式指数S&P500は、市場に出回っている株の時価総額合計を指数化したものです。
それに対し、NYダウは30社の1株の株価の平均値を指数化したものです。
株価の平均値をもとに指数化するので、1株あたりの株価が高い企業が入ると指数へ与える影響が大きくなってしまいます。
そのため、Amazonのように1株の株価が高い企業はダウには選出されづらいです。
では、NYダウを構成する企業にはどのような特徴があるのでしょうか?
現在のNYダウ構成企業は以下の30社です。
■NYダウ構成銘柄(2019年5月現在)
Apple、P&G、コカ・コーラ、マクドナルド等、日本でもお馴染みの企業が多く含まれます。
このうち、上位10銘柄の比率は次のようになります。
■NYダウ 上位10銘柄
最も比率が大きいのは航空機メーカのボーイングで9.2%です。
2位の医療保険大手 ユナイテッド・ヘルス が6.2%なので、ボーイングが占める割合がかなり大きいですね。
次に業種別の比率を見てみます。
■NYダウ 業種別比率
ボーイングが組入れ比率の1位であることから推測できる通り、資本財、つまり製造業の比率が最大です。
これがNYダウの大きな特徴です。
もう一つの代表的な株式指数であるS&P500では、資本財は全体の9%程度です。
ダウは資本財セクターの株価に強く影響を受ける株式指数と言えます。
ボーイングやキャタピラーといった資本財セクターの企業は中国との取引が多いです。中国の景気に影響を受けやすくなる可能性もありますね。
NYダウの利回りをS&P500と比較
次にNYダウの過去の利回りを見てみます。S&P500の利回りと比べてみました。
■NYダウとS&P500のトータルリターン
これはNYダウに連動するETF DIA(SPDRダウ工業株平均 ETF)とS&P500に連動するETF IVV(iShares Core S&P500 ETF)の配当込みのリターンを比較したものです。
比較期間は過去10年間。緑色がダウ、青色がS&P500です。
過去10年間でダウはS&P500と遜色ないパフォーマンスを示しており、約3倍のリターンを獲得しています。
たった30社の株価の平均価格の指数が、500社の時価総額を指数化したS&P500と同じパフォーマンスになるなんて不思議な感じです。
このパフォーマンスを見る限り、NYダウは長期投資に適した投資対象と言えそうです。
NYダウに投資するならiFree NYダウ・インデックス
このNYダウに簡単に投資できる手法がインデックス型の投資信託です。
NYダウに投資できる投資信託のうち、代表的なものは次の3種類です。
- iFree NYダウ・インデックス (大和証券投資信託)
- たわらノーロード NYダウ (アセットマネージメントOne)
- eMAXIS NYダウインデックス(三菱UFJ国際投信)
この中で最もおすすめなのは「iFree NYダウ・インデックス」です。
理由は純資産、実質コストが最も優れているからです。
■各ファンドの純資産、コスト比較
各インデックスファンドの純資産、信託報酬、実質コストを比較しました。
「iFree NYダウ」は純資産が100億円を突破しており、ダウに投資するインデックスファンドでは最も人気を集めています。
純資産が小さいファンドは安定した運用ができなくなり、途中で運用が停止してしまう恐れがあります。
「iFree NYダウ」にはその心配は無用でしょう。
そして、インデックスファンドで最も重要なのはコストです。
インデックスファンドは採用する株式指数にパフォーマンスを近づけることが目標です。
コストが高いと指数からの乖離が大きくなりやすいので、できるだけ低コストであることが望ましいです。
「iFree NYダウ」の信託報酬は「たわらノーロードNYダウ」と同じですが、それ以外の運用コストが低く、実質コストを他のファンドより低く抑えています。
実質コストが0.3%を切るのは、インデックスファンドの中でもかなり低コストな部類に入ります。低コストで有名なeMAXIS Slimシリーズと引けを取りません。
他の投資信託はどうかというと、「たわらノーロードNYダウ」はコストはまあまあ低コストです。
しかし、純資産が伸びません。今後、安定した運用ができるかが不安です。
「eMAXIS NYダウ」は純資産は100億円近くを集めていますが、コストが高いですね。こっちは低コストが売りの「eMAXIS Slim」シリーズではなく、本家のeMAXISシリーズですから。。。
NYダウに投資する投資信託では「iFree NYダウ・インデックス」が最適解と言えそうです。
iFree NYダウ・インデックスはつみたてNISAで買えないが、、
一つ残念なのは 「iFree NYダウ・インデックス」がつみたてNISAの対象商品ではない点です。
優秀なインデックスファンドだと思うのですが、何ででしょう?
理由はNYダウそのものが、つみたてNISAの指定インデックスに含まれないからです。
投資対象が30社と少ないので、分散性が充分でないと判断されたのでしょうか?
ですが、最近驚きのニュースがありまして、「eMAXIS NYダウインデックス」がつみたてNISAの対象になりました。
インデックス型の投資信託ではなく、「アクティブ運用投資信託等」の区分で認められたそうです。
何、その裏技。。。
こういうのって各社が金融庁に「採用してくれっ」て売り込むんですかね?
哀しきかな「iFree NYダウ」。
つみたてNISA選抜戦では出し抜かれてしまった「iFree NYダウ・インデックス」ですが、ダウに投資できる投資信託の中では人気・コスト面で最優秀であることに変わりはありません。
NYダウを構成する30の企業に少額から投資したい人に、うってつけの投資信託ではないでしょうか。
他の記事の紹介です。
iFreeシリーズにはS&P500に投資できる投資信託もあります。
しかし、eMAXIS Slim米国株式や楽天VTIの前に苦戦を強いられています。
S&P500の方に投資したい場合は、eMAXIS Slim米国株式がおすすめです。
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