おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

インドの株価が急上昇。その要因は?4月から始まる下院総選挙に注目。

最近まで含み損を抱えていたETFが、いきなり急浮上してびびっています。

インドの企業に投資するEPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド )というETFです。

 

2019年3月。インドの株式市場が熱い?

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私が保有しているEPIの株価チャートです。 

■EPI 株価チャート(過去6カ月)

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 2月まで一向に上がらなかった株価が3月になって急浮上しました。

 

インド国内の株価、通貨(ルピー)価格が上昇したためですが、その要因は何なのでしょうか。

新興国らしく、経済だけでなく政治や地域情勢によるものが強いようです。

 

銀行への資金注入や選挙への期待で株価・通貨価格が上昇

ニッセイアセットマネジメントや三菱UFJ国際投信のレポートによると、インドの株価、通貨高の要因は以下とされています。

 

(1)国営銀行への資金注入

インド政府は国営の銀行、12行に対して4,824億ルピー(7,700億円)の資金を注入することを決定しました。これで銀行の経営が安定すると期待されたようです。

 

(2)追加利下げの期待

インドは2月28日に発表した実質GDP成長率が6.6%増と、2017年以来の低水準となったため、中央銀行(インド準備銀行)が4月に追加利下げをするだろうとの観測が強まっています。

 

(3)パキスタンとの軍事的緊張の緩和

2月にパキスタンの過激派によるテロがインドで発生しました。それに対抗してインド軍がパキスタン国内の過激派拠点を空爆。さらにパキスタンがインド軍の航空機を撃墜と、緊張が高まっていました。

しかし、3月になってパキスタン政府が過激派組織を拘束したことで緊張が緩和しました。

 

(4)下院選挙で与党が善戦すると期待される

インドは4月から下院議会選挙が行われます。以前は与党の苦戦が予想されていました。

しかし、前述のパキスタンとの軍事的緊張の対応でモディ首相の支持率が上昇したことで、与党が善戦するとの見方が出てきているようです。

 

このように、インド政府の景気対策の他、パキスタンとの軍事緊張の緩和、それに伴う与党の支持率上昇によって、政治・経済が安定するのではと期待されています。

これが外国人投資家の資金流入を呼び込み、株高・通貨高が進みました。

 

■インド SENSEX指数(過去3年)週足チャート

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インドの代表的な株式指数 SENSEXの過去3年間のチャートです。

2018年9月に記録した最高値が間近に迫っています。

 

■ルピー対ドル

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これはドル対インドルピーのチャートです。上に上がるほど、ルピー高です。

3月から通貨高が加速していますね。

 

それにしても、「テロ」とか「撃墜」とか、きな臭い話題が株価や通貨に大きく影響してしまうのは新興国ならではでしょうか。

逆に、こういった地域情勢が原因で株安・通貨安が進行するリスクもあるということなので、今回の株高を喜んでばかりもいられませんね。

  

4月から始まる下院選挙が運命の分かれ道?

株高の要因の一つとして、4月から始まる下院選挙に対する期待が挙げられていました。

この下院選挙は4月11日から5月19日にかけて実施され、5月23日に開票されるようです。随分と長丁場です。

 

最近は与党が善戦すると期待されているようですが、その前までは苦戦が予想されていました。

今の与党は経済政策を重視していますが、その反動で農村部の賃金の伸びが悪くなり、不満が蓄積されているようです。

農村部の支持を失って、モディ首相が率いる与党が負ける可能性も十分あるってことでしょうか。

 

初回投票日の4月11日の前に世論調査があったり、開票日前に出口調査があったりします。しかも、出口調査の精度は低く、選挙結果は違う結果になることもあるみたいです。

その度に株価が乱高下するとか?

 

そんな事を考えていると、今回の株高に笑ってもいられない。

ここで調子にのってETFを買い増ししてしまうと、5月に手痛いカウンターが待っているかもしれませんね。

 

まあ、私はこれ以上インドの保有比率を上げる気がないので、買い増しすることは無いと思いますが。

今の保有分を握りしめて、スリリングな選挙結果を待つことにしましょう。

 

 

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EPIはインドの高収益企業に投資するETFです。新興国への投資はインドの比率を上げたいので、EPIを保有しています。


新興国に投資するインデックスファンドの実質コストや利回り、ポートフォリオを掲載しています。

www.ontsuji.net

 

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