ニッセイグローバルリートインデックスで海外リートに投資。実質コスト、利回りは?
株、債券に次ぐ第三の投資先「REIT(リート)」。
不動産投資信託証券とも呼ばれるその名が示す通り、投資者はREITを通じて様々な不動産に投資することができます。
一般的に不動産は金利が低下すると価格が上がる傾向にあります。ローンの支払いが安く済むので、需要が高まるためです。
今は世界各国で金利低下が進んでおり、リートには有利な環境とも言えます。
では、世界中のリートに投資をするにはどうすればいいのでしょうか?
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」であれば、世界中のリートに簡単に投資をすることが可能です。
先進国と新興国のリートに投資する「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」は「S&PグローバルREIT指数 (除く日本)」に連動するインデックスファンドです。
この「S&PグローバルREIT指数 (除く日本)」は日本を除く先進国と新興国のREIT指数で構成されます。
現在の投資対象国は以下の通りです。
■S&PグローバルREIT指数 (除く日本)の構成国(2019年9月)
22ヵ国のREIT指数で構成されます。
上位10ヵ国の比率は次のようになっています。
■S&PグローバルREIT指数 (除く日本)の国別比率
アメリカの不動産が7割以上を占めます。次にオーストラリア、イギリス、シンガポールと続きます。
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を買えば、これらの国のリートにまとめて投資できます。
海外リートにはETFでも投資できますが、投資信託は最低100円からと少額で投資できるのがメリットです。
「海外リートに投資してみたいけど、いきなり大きな資金を投資するのはちょっと。。。」
という場合も、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」なら少額で世界中のリートへの投資を始められます。お手軽です。
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の純資産、実質コスト、利回りは?
インデックスファンドの優劣を判断する材料は純資産、コスト、指数との乖離です。
2019年9月6日時点で、ニッセイグローバルリートインデックスファンドの純資産は65億円と、海外リートに投資するインデックスファンドの中では大きい方です。
気になるコストですが、信託報酬は年率0.2916%(税抜0.27%)。
2017年11月21日~2018年11月20日の1年間にかかった実質コストは0.481%です。
株式のインデックスファンドに比べると、実質コストは少し高めですね。もう少し下げて頂きたいです。。。
過去の利回りはこんな感じです。
■ニッセイグローバルリートの利回り
過去3年で10%以上の上昇です。
ベンチマークは「S&PグローバルREIT指数 (除く日本)」の配当込みの騰落率です。
最近はベンチマークとの乖離も少ないです。安定した運用ができているようです。
ニッセイグローバルリートインデックスファンドを選んだ理由
私は株式は先進国と新興国に分散投資しています。
リートも先進国と新興国に投資してみたいと思ったので、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を買い始めました。
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の気になる点は実質コストが少し高いところです。
他に低コストなファンドは無いのかと思いましたが、先進国と新興国のリートにまとめて投資するインデックスファンドとなると、他の候補は限られてきます。
SBIアセットマネジメントが販売している「EXE-i グローバルREITファンド」は日本を含む先進国と新興国のリートに投資が可能です。
実質コストも0.368%とニッセイグローバルリートより低コストでした。
ただ、月次レポートを見るとベンチマークとの乖離が大きく、過去1年でベンチマークを2.77%も下回っていました。
過去1年の「EXE-i グローバルREITファンド」の利回りは6.66%で、「ニッセイグローバルリート」より低いです。
EXE-Iの方には、最近絶好調な日本のリートが入っています。
日本が含まれない「ニッセイグローバルリート」の過去1年の利回りを下回るのはおかしいんじゃないかと思います。
なので、EXE-Iとニッセイグローバルリートであれば、ニッセイグローバルリートの方が良いかなと思います。
先進国と新興国のリートにまとめて投資するファンドという条件では「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」以外に選択肢が無さそうでした。
それが、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を選んだ決め手です。
今年に入ってアメリカも利下げに踏み切り、世界各国で金利が低下しています。
冒頭にも書きましたが、不動産は金利低下が有利に働く資産クラスの一つです。
株式とは違う値動きをするので、分散投資先としても魅力的です。
これから「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を通じて、世界の不動産市場の恩恵を少しばかり受けさせて頂きたいです。
他の記事の紹介です。
株式で国際分散投資をしても高い分散効果は望めません。分散性を高めたいなら債券やリートを組み入れる必要があります。
過去5年で株式と最も相関関係が低い投資先は日本のリートです。
「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」に日本は入っていないので、日本のリートに投資するインデックスファンドを別に買っています。
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