おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

スパークス「厳選投資」TOPIXを圧倒するおすすめのアクティブファンド

「多くのアクティブファンドはインデックスに負ける。」

良く聞く言葉ですが、中には好成績を出し続けるアクティブファンドもあります。

 

スパークス・アセット・マネジメントが販売する『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』、愛称『厳選投資』もその一つです。

 

 

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その名が示す通り、日本株のみに投資するアクティブファンドです。

大型株が中心でありながら、過去10年でTOPIXの3倍以上のパフォーマンスを叩き出す超優秀なアクティブファンドです。

強さの秘訣は「下落相場時の耐性」にあります。

 

 

スパークス『厳選投資』のパフォーマンスはTOPIXを圧倒する

過去10年間、「厳選投資」のパフォーマンスは日本の代表的な株式指数であるTOPIXを圧倒してきました。

 

 ■厳選投資とTOPIX(配当込み)の騰落率比較

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「厳選投資」が設定された2008年からの騰落率をTOPIX(配当込み)と比較しています。

10年間でTOPIXを下回ったのは2011年のみ。累計では261%とTOPIXの70.6%を遥かに上回る利回りです。

 

上記表は2018年3月の運用報告書から抜粋したものです。4月以降の成績が反映されていません。

2018年は世界中で株価が大きく下落し、2019年の今はその株がが復活しつつあります。この間の厳選投資のパフォーマンスはどうだったのでしょうか。

 

■厳選投資 過去1年間のパフォーマンス (2019年3月末時点)

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直近1年間の厳選投資のパフォーマンスです。

1年前と比べるとTOPIXがマイナスであるのに対し、厳選投資はしっかりと利益を出しています。 

マイナスになっている期間もTOPIX程下がっていません。下落相場への強さを発揮しています。

 

『厳選投資』はわずか20名柄に集中投資するアクティブファンド

「厳選投資」の特筆すべき特徴は投資対象銘柄の少なさです。その数はわずか20銘柄。

「厳選」という名が示す通り、少数精鋭に集中投資を行います。

 

投資対象とするのは以下の条件を満たす、グローバルな活躍が期待できる企業です。

 

・国内市場での圧倒的なシェア

・海外売上高比率の拡大が期待できる

・世界的なブランド力を持つことが期待できる。

 

つまり、海外進出に成功する可能性の高い企業に集中投資しています。

このような企業は

「新興国を始めとした世界の経済成長・人口増加の恩恵を受ける」

「世界に通用するブランドを有する企業は外国人投資家の対象になりやすい」

と期待できるためです。

 

これから人口減少を迎える日本市場において、日本企業が持続的な成長を達成するには海外で利益を稼ぐ必要があります。

これを実現できる企業に厳選投資は集中投資をしています。

 

では、どのような企業に投資しているのでしょうか。

次の表は2018年3月時点の組入れ銘柄です。

 ■厳選投資の組入れ銘柄(2018年3月末時点)

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現在はこの16銘柄に投資しています。

割と堅実な企業が多いですね。有名な大企業が殆どですが、中には「ビジョン」「フジシールインターナショナル」等の中・小型株も含まれます。

 

「厳選投資」は組入れ銘柄を頻繁に入れ替えることはありません。長期投資が基本方針です。上記16社のうち13社は2015年の組入れ銘柄にも入っていました。

 

現在の上位銘柄は次のようになっています。

 ■厳選投資 上位5銘柄(2019年3月末時点)

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TOPIXを大きく超えるパフォーマンスと言うと、中・小型株中心のファンド?と思いがちですが、「厳選投資」は大型株がメインです。

なので、上位銘柄も全て大型株です。

中・小型株中心のファンドは下落相場でのダメージが大きくなってしまいますが、「厳選投資」はそのようなリスクは低いでしょう。

 

信託報酬等のコストは高めです。

気になるコストですが、信託報酬は1.7712%です。

これに監査費用等、他の費用がかかります。第10期(2017/3/28~2018/3/27)のコスト合計は1.817%でした。

 

さらに信託財産留保額として解約時に0.3%のコストが必要となります。

さすがにアクティブファンドなので、コストは高めですね。

 

ただ、このコストを差し引いても過去10年間でTOPIXの3倍以上のパフォーマンスをたたき出していることを忘れてはいけません。

過去10年間のパフォーマンスはこのコストに充分見合うものでしょう。

 

厳選投資は下落に強い。日本株のアクティブファンドではひふみ投信よりおすすめ。

さて、日本のアクティブファンドと言うと、圧倒的な人気を誇るのがひふみ投信です。

ですが、現在の実績では「厳選投資」の方が上回っています。

 

2019年4月時点で、ひふみ投信の過去10年間の年間平均リターンは16.66%です。

一方で、「厳選投資」の過去10年間の年間平均リターンは17.26%と逆転しています。

  

「厳選投資」とひふみ投信の成績が逆転した理由は下落相場時の耐性にあります。

 

2018年は市場平均であるTOPIXは16%程度下がりましたが、ひふみ投信の下落は20%以上と市場平均より大きく下げてしまいました。

中・小型株が多いひふみ投信のようなファンドは下落相場時の耐性が低くなりがちです。

 

それに対し、2018年の「厳選投資」の下落幅は-5.6%とダメージを最小限に抑えています。

これが「厳選投資」の強さの秘訣です。

 

「厳選投資」を運用するスパークスは、上げ相場の時は市場平均並みの成績、下げ相場の時は損失を最小にすることを目標にしています。

下げ相場で大きく下落してしまうと、元の水準に戻るのに時間がかかってしまうからです。

2018年はこれを見事に実現して、TOPIXはもちろん、ひふみ投信を始めとした多くのアクティブファンドを圧倒するパフォーマンスを示しました。

 

このパフォーマンスを見る限り、日本株への投資先として「厳選投資」は有力な選択肢になるのではないでしょうか。

 20銘柄に集中投資する「厳選投資」は一見するとリスクが高いように見えます。

しかし、大型株が中心、かつ弱気相場での下げ幅を小さくする運用力を発揮してくれています。

 

一方で、ひふみ投信のような中・小型株中心のファンドは、2018年のような弱気相場では下がりまくることを実証してしまいました。

 

長期投資において重要なことは株価の下落に耐えることです。

下落相場への耐性が低いファンドは、長期投資の実践が困難となるでしょう。

 

「厳選投資」の下落相場への耐性はひふみ投信のようなアクティブファンドはもちろん、TOPIXのようなインデックスファンドも上回ります。

この実績を無視するのはあまりにも惜しいです。

 

「多くのアクティブファンドはインデックスに負ける。」

「厳選投資」こそが、その言葉を覆すことができるアクティブファンドなのかもしれません。

 

 

他の記事の紹介です。

厳選投資が少数銘柄に長期投資する理由は次の記事に書いています。

高度に分散されていれば、10銘柄程度でも充分にリスクを抑えることができるというのが、厳選投資の考え方です。

 

 

私は日本株への投資としてコモンズ30も買っています。

これも30銘柄に集中投資するアクティブファンドです。パフォーマンスは「厳選投資」に大きく劣ります。どちらもコンセプトは似ているんですがね。。。残念。。。

 

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