おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

2018年 おすすめ米国株はマコーミック(MKC)~スパイスでS&P500超え

米国株でマコーミック(McCormick:MKC)の株を保有しています。株価も好調でお気に入りです。最近の株価急落でも市場平均ほどは下がっていません。オフェンスもディフェンスもいけます。

 

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日本ではあまり有名ではないですよね。どんな企業なのでしょうか。 

ちなみにタイトルに"おすすめ"とありますが、私個人の感想でしかありません。。

世界150ヵ国で48憶ドルを売り上げる

マコーミックはスパイス、フレーバーのグローバルリーダ企業です。2017年の年間売り上げは48億ドル、世界150ヵ国で事業を展開しています。32年連続増配と株主にも優しい企業です。本社はアメリカのメリーランド州、ハントバレーです。2018年10月から移転しました。最近ですね。従業員は約12,000人です。

マコーミックの事業は「Consumer Segment」と「Industrial Segment」に分かれています。「Consumer Segment」は私たち一般消費者が使うスパイス、シーズニング、調味料を扱っています。「Industrial Segment」はレストラン等の業務用として使うフレーバーを扱っています。2017年時点での売り上げ比率は次のような感じです。

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「Consumer Segment」が62%。「Industrial Segment」が32%です。国別の売り上げではアメリカが68%ですね。アジアは12%程度です。

 

Consumer(一般消費者)部門は買収で利益拡大

一般消費者部門ではスパイス・シーズニングが主力です。こういうやつです。

 

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ちなみに日本ではユウキ食品が取り扱っているようです。

最近はスパイス、シーズニングの他に調味料でも利益を増やしています。これは2017年にイギリスの「レキットベンキーザー・グループ」という企業の食品部門を買収したことによるものが強いようです。マコーミックはレキット社を約42億ドルで買収(年間売上と同じ額ですね、、、)。その結果としてマスタードの「フレンチマスタード」、ホットソースの「フランクス・レッドホットソース」といったブランドを手に入れました。

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「フレンチマスタード」はこんな商品です。これは見たことある人も多いのではないでしょうか。アメリカでホットドッグに付けそうなやつです。

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こっちは「フランクス・レッドホットソース」です。これも見たことありますよね。辛そうです。ホットソース部門ではアメリカで一位のブランドのようです。

どちらも海外のハンバーガショップとかに置いてありそうですね。これらのブランドを手に入れたことでマコーミックはアメリカの調味料市場でも利益を増やしています。これがマコーミックの株価が最近上昇している最大の理由です。

Industrial(業務用)部門は5年間で82%の営業利益増加

Industrial部門ではアメリカの上位10位の食品会社と上位10位のレストランチェーンのうち9社とパートナーシップを組んで事業を展開しています。2012年から2017年の間に売上を17%、営業利益を82%増やしています。利益率が高いんですかね、この分野は。

マコーミックは「PASSION FOR FLAVOR」というスローガンをもとにフレーバ事業に力を入れています。ホームページで「FLAVOR FOREACST」というレポートを出していてフレーバの魅力を熱く語っています。

この中で日本食も扱っているんですよ。そのタイトルは『JAPANESE IZAKAYA EATS』! 居酒屋が英語になる日が来るなんてね。

 

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McCormick Flavor Forecastより

おしゃれ~。女子向け?

ふりかけをシーズニングとして扱うって面白いですね。確かにシーズニングっぽいですけど。

業績は絶好調です

 マコーミックの業績は好調です。

過去10年間の売り上げと営業利益です。右肩上がりですね。

■売上と影響利益

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■EPS

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EPS(1株当たりの利益)も概ね右肩上がりです。

■配当金

配当金も右肩上がりです。

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現在の配当利回りは1.53%です。そんなに高くないですね。株価上がってますから。でも32年間増配中ですし、今後も増やしてくれるのではないでしょうか。

株価の上昇はS&P500を上回る

マコーミックは生活必需品セクターなのでディフェンシブ銘柄のような気がしますが、株価は他のディフェンシブ銘柄よりも上昇しています。

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過去10年間の株価チャートです。上からマコーミック、S&P500、コカ・コーラ、ペプシコです。生活必需品セクターの代表である「ペプシコ」や「コカ・コーラ」はもちろん、S&P500をも遥かにアウトパフォーム。え?マコーミックってハイテク株だっけ?

買収を利益に繋げ続けていることが功を奏しているのでしょうか。

しっかりディフェンスもしてくれます

では世界的に株価が下落しているときはどうなんでしょう。マコーミックはリーマンショック時のディフェンスも優秀でした。

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2008年4月~2009年3月のチャートです。一番上がマコーミック、一番下がS&P500です。S&P500が50%程度株価を下げていますが、マコーミックは20%程度の下げです。ディフェンシブ銘柄としての役割もしっかり果たしてくれます。この時と今では企業規模も違うので、今後はどうなるのかわかりませんが。

10月10日の株価急落時は-1.1%程度でS&P500の-3.2%より下落幅ははるかに小さかったです。ディフェンス成功です。

もっと買いたい銘柄です

マコーミックは米国株の中でも凄く魅力的な会社だと思っています。例えばコカ・コーラ、ペプシコーラの需要は消費者の好みによって下がる可能性があります。現にペプシコは炭酸飲料で苦戦しています。しかし、スパイスやシーズニングの需要がなくなることは無いでしょう。味が無い食べ物を好む世界はやって来ないと思いますし。それを考えると、この分野でシェアNo1のマコーミックは不況時も安定した業績を収めるのではないかと勝手に思っています。

また、マスタード等の調味料分野に進出したり、他国の売り上げを増やしたりで成長する余力も充分にあると思います。なんか、グロースとディフェンシブのハイブリッド銘柄のような感じを受けています。

PERも約20倍と決して高くありません。絶対にポートフォリオに入れておきたい銘柄です。私の米国株比率はVisaが一番高いのですが、それに並ぶだけ購入したい気持ちになりますね。

 

マコーミックはQ3も好決算でした。

 

同じ生活必需品セクターとしてペプシコも持っています。

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