ディズニー コムキャストのSky買収で150億ドルGet 株価も上昇
ディズニー(Walt DIsney)の株価が好調です。
ここ数日は落ち込んでいますが、9月24日から株価が上昇傾向にあります。 この理由は何でしょうか? 調べてみました。
(以前これに関して記事を書いたのですが、訂正があったので直しました)
コムキャストがSky買収
ディズニーの株価はアメリカのケーブルテレビ会社コムキャストがイギリスの有料テレビ放送のスカイ(Sky)を買収することが決まったことで上昇しました。コムキャストは入札で388憶ドルを提示し、同じくスカイの買収を目指していた21世紀フォックス社の提示額を大きく上回りました。コムキャストはスカイの買収を完成させるにはスカイの株主から50%以上の株式を取得する必要がありました。ここがポイントです。
ディズニーが買収したフォックス、スカイの株式をコムキャストに売る
コムキャストとスカイの話にディズニーが関係してくるのは何故でしょうか。2017年にディズニーは21世紀フォックスのコンテンツ事業を710億ドルで買収することが決まりました。この21世紀フォックスがスカイの株を39%保有しており、ディズニーに売却する資産の中にスカイの株が含まれていました。スカイの株をフォックスがどうするかが注目されていましたが、コムキャストに150億ドルで売却することが決まっています。ディズニーもこれに同意しています。
この取引によってディズニーはフォックス買収にかかる費用を150億ドル減らすことができ、ディズニーが計画している独自のストリーミングサービスへの投資を増やすことができます。これが株価が上昇している理由のようです。
注目はHuluの株式の行方?
もう一つの注目点としてストリーミングサービスの『Hulu』の株式の行方があります。ディズニーは21世紀フォックスの買収によりHuluの株式60%を獲得します。一方でコムキャストもHuluの株式を30%保有しています。コムキャストはスカイ買収にかかる費用を抑えるためにHuluの株式をディズニーに売るのではないかと言われています。そうするとディズニーはHuluの株式90%を独占することができます(残りの10%はAT&T)。
その一方で、コムキャストはHuluの株式をディズニーに売却しないという話も出てきています。理由としては
・コムキャストは今もHuluのコンテンツであるNBCから利益を得ている。
・Huluの顧客データを自分たちのCATVビジネスに利用したいと考える可能性がある
等が挙がっています。
仮にディズニーがHuluを独占できれば、ディズニーのストリーミングサービスのラインナップを増やせますので、コムキャストがHuluの株をどう扱うのか注目です。
Disneyflix vs Netflix
ディズニーは前述のとおり独自のストリーミングサービスを開始する予定です。このサービスはHuluではなく独自のプラットフォームで提供する計画のようです。
ディズニーにとって今後の最重要事業はこのストリーミングサービスはです。なので、ディズニーのライバルは「ユニバーサル・スタジオ」とかではなく「Netflix」なんです。
ディズニーはディズニーの他にもスターウオーズ等の強すぎるコンテンツを保有していますが、これらはNetfixでは配信されません。この強力なコンテンツを自前のストリーミングサービスに投入してNetflixに挑むことになります。
一部では『Disneyflix』と呼ばれているようです。どのようなサービスになるのか、Netflixとの競争はどうなるのか注目ですね。
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