おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

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ユニリーバ オランダへの本社統合、株式統一プランを撤回へ

一般消費財メーカ大手のユニリーバは10月5日に本拠点をオランダに統合する計画を撤回することを発表しました。 

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イギリスの大株主の反対に合い、このプランの合意を取ることが難しいと判断したためです。 

株主のためのプラン、株主の反対で撤回される

ユニリーバは昨年2月にアメリカのクラフト・ハインツから1430憶ドルの買収提案を受けたのをきっかけに、株主重視の姿勢を鮮明に出して買収の標的にならないような経営方針に転換したようです。今回のイギリスとオランダの両方に上場する二重構造解消もこの経営方針の一環でした。より効率的な経営や株主の権利を公正にすることができると判断したためです。

しかし、皮肉?にも株主の反対にあって頓挫してしまいました。イギリスの株主にとっては将来的に自分の保有株を売らざるを得ない状況になったり、オランダ移転後のの配当金の課税の扱いのがどのようになるのかを心配したようです。

これは正解なのか?

これ、イギリスのユニリーバのADRを保有している私のような人にとっては一安心なのでしょうか?確かに保有している株式の行方の心配はしなくて済みますけど、今後のユニリーバの企業価値の行方を考えるとどうなのでしょうか。

イギリスとオランダの両方に上場するのは何となく効率悪そうだな、という感じがしますし、何よりイギリスはEUを離脱しようとしています。そうなるとユーロ圏内と圏外で本社を持つことになり、ユニリーバにとってはめんどくさい経営になるのではないでしょうか?よく知らないけど、それで利益圧迫したりしたら残念極まりないです。

イギリスの株主からしたらロンドンから出ていくのには当然反対するでしょうけど、ユニリーバの成長の妨げとなる可能性もある気がします。

これ、ユニリーバからしたら

「だったら、せめてEU離脱を撤回しろよ。イギリス。」

とか思っているんではないでしょうか。

ちなみにユニリーバはホームページ上で以下のように述べています。 

 

「ユニリーバは今の二重構造解消が長期的に見れば企業価値を引き上げるとの考えに変わりはない。今後も株主との協議を続けていく。」

 

私は保有しているユニリーバの株が失わなければオランダへ移転しても気にしないかな~。ユニリーバの商品が好きなもので。今後、ユニリーバの価値が上昇するような経営に向かっていけばいいと思っています。

 

■ユニリーバの年間チャート

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ユニリーバの株価は最近下降気味です。

 

こちらは前回ユニリーバについて書いた記事です。ユニリーバのプランではイギリスのADR保有者には統合後の株式のADRが供給されるとのことでした。

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