安定の水道株 AWK(アメリカン・ウォーター・ワークス)2018年Q4決算の結果は
アメリカン・ウオーター・ワークス(AWK)。
米国で最大の民間水道会社です。
私の保有銘柄の中で最も地味~な空気を身にまとっていますが、こっそりとS&P500を上回るパフォーマンスを発揮しています。
そんなアメリカン・ウオーター・ワークス(AWK)の2018年Q4決算が発表されました。
AWKの2018年Q4決算は市場の期待に応える
アメリカン・ウオーター・ワークス(AWK) 2018年Q4のEPSと売上高です。
■AWK 2018年Q4決算
2018Q4 | 2017Q4 | 前年同期比 | |
---|---|---|---|
売上高(億ドル) | 8.50 | 8.21 | 3.5% |
調整後EPS(ドル) | 0.69 | 0.69 | 0% |
売上高は8.5億ドルで前年から3.5%増加。調整後EPSは0.69ドルで前年と変わらずです。
EPSは市場予測と同じ、売上高は市場予測を上回ったようです。
アメリカン・ウオーター・ワークスには2つの事業部門があります。
一般の住宅や商業施設に上下水道を提供する「Regulated Business」
と
軍事施設、自治体、オイル・ガス採掘場、一般消費者にサービスを提供する「Market-Based Businesses」
です。
両事業部の純利益は次のようになっていました。
■AWK 各事業部の純利益(単位:億ドル)
2018Q4 | 2017Q4 | 前年同期比 | |
---|---|---|---|
Regulated Business | 1.18 | 1.19 | -0.8% |
Market-Based Businesses | 0.14 | 0.14 | 0% |
EPSや各事業部の純利益は前年同期から伸びていないですね。
2017年Q4は減税効果で利益が大きくなっていたため、と述べています。
他には、「Regulated Business」部門でのメンテナンスコストの増加を理由に挙げています。例えば、ニュージャージ州のタンク塗装のコストがかかったとかです。
メンテナンスコストは2018年全体でも増加しています。
2017年の13.7億ドルに対し、2018年は14.8億ドルのコストがかかりました。
特に2018年の初めは気温が低かったことで、メンテナンスコストが増加したそうです。
水道会社って気温の影響を受けるんですね。。。
「メンテナンスコストを下げることで、利用者の請求金額に影響を与えることなく、適切な投資ができる」
とのことで、コスト削減がAWKの重要な課題のようです。
「Market-Based Businesses」部門のトピックとしては、買収が完了したホーム・ワランティ保険を扱う「Pivotal Home Solutions」が売上に貢献したことを挙げています。
ホーム・ワランティ保険は、家の中の日常的な故障をカバーする保険です。水道管、皿洗い機等が壊れた時の修理費用を補填してくれます。
アメリカン・ウオーター・ワークス(AWK) は水道以外の事業でも売上向上を目指しているのですね。
AWKの株価は好調 最高値更新?
良いのか悪いのか、よく分からない決算でしたが、現在の株価はそんなに反応していないです。
■AWK 株価チャート(3ヶ月)
株価は2019年に入って順調に上がっています。気づけば、最高値が間近です。
そろそろ利益確定する人が出てきて、下がりますかね。。
AWKは公益セクターなので、高配当株と思いたくなりますが、現在の配当利回りは1.8%程度です。
株価が高いせいでしょうか。PERも30倍近くあります。
ここ1年ではその期待に沿って、S&P500を上回るパフォーマンスを発揮しています。
■AWKとS&P500の比較チャート(1年)
青色がAWKです。
このまま、市場が順調な時はその流れにのり、下げ相場ではディフェンシブに働く、、、なんて都合のよい動きをしてくれないものでしょうか。
決算を見ると、前年から営業利益や純利益は伸びていなかったり、コストが増加していたりで、伸び悩んでいる感じを受けます。
ですが、水道のような公益事業はライバルが少ない、かつ需要がなくなることはあり得ないので、業績は安定するでしょう。
一時的に株価が下がっても、業績が極端に悪化していないのであれば、買いなのかもしれません。
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