おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

米国の水道株 American Water Works(AWK) 2019年Q1決算 7年連続増配を発表

最近日本でも話題になっている水道の民営化。世界で民営化が最も進んでいるのはアメリカです。

そのアメリカで最大の民間水道会社がAmerican Water Works(AWK)です。

私は「水の需要が無くなることはないから安心?」と安直な動機でAWKの株を保有しています。

 

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そんなAWKが2019年Q1の決算を発表しました。

売上、利益ともに安定した結果です。増配も決定して7年連続増配となりました。

 

AWK 2019年Q1決算  EPSは市場予測を下回る。メンテナンスコスト削減は苦戦中?

 American Water Works(AWK)の2019年Q1の決算結果です。

 

■AWK 2019年Q1 決算

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売上(Revenue)は8.13%と前年同期から7%上昇。市場予測も超えました。

調整後EPSは0.61ドルです。こちらは市場予測の0.63ドルを若干下回りましたが、前年同期から3%伸びています。 

 

堅実な業績と言えそうです。

一般の住宅、商業施設に上下水道を提供する「Regulated Business」で契約者が7,700人増えたことが売上や利益を伸ばしました。

この「Regulated Business」のQ1の純利益は1.07億ドルで、前年から3%増加しています。

 

 American Water Works(AWK)には「Regulated Business」以外に「Market-Based Businesses」という部門もあります。

こちらは、軍、自治体、オイル・ガス採掘場に水道を提供したり、一般消費者に保険等のサービスを提供する部門です。

 

「Market-Based Businesses」のQ1の純利益は2,000万ドルと全体に占める割合はまだ小さいですが、前年から67%増加しています。

ホーム・ワランティ保険を扱う「Pivotal Home Solutions」からの収益が増えたことが要因です。

ホーム・ワランティ保険は、家庭の日常的な故障をカバーしてくれる保険です。水道管、皿洗い機等が壊れた時の修理費用を補填します。

 

他にもフィラデルフィア州や幾つかの軍事基地と新たにパートナーシップを結んだことも収益に貢献しています。

 

両部門とも業績は安定しているようですが、課題もあります。

 

水道事業は水道管等の設備に対するメンテナンスコストが大きくなります。

American Water Works(AWK)は、このメンテナンスコストの効率化を重視しています。メンテナンスコストの削減が利用者の料金を増やさずに収益を向上させる鍵と考えているからです。

 

メンテナンスコストを売上で割った数値を「O&M efficiency ratio」と言いますが、この値を2023年までに31.5%にすることを目指しています。

Q1時点の「O&M efficiency ratio」は35.5%で、前年から0.1%だけの改善でした。

2023年までに目標に達するのか微妙なペースですね。

 

AWKの株価は好調。7年連続の増配も決定。

今回の決算を受けて、American Water Works(AWK)の株価はどうなったのでしょうか。

 

 ■ American Water Works(AWK) 株価チャート(6カ月)

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市場予測を大きく超えたわけでも、下回ったわけでもないので、株価に変動はなかったです。

しかし、AWKの株価は今年も好調です。年初来で17.5%上昇しており、これはS&P500の16.5%を上回っています。

公益セクターなのに強いですね。ホルダーにとっては嬉しい限りです。

 

さらに嬉しいことに今回の決算発表で増配が発表されました。

1株あたり0.5ドルに増加します。以前の配当から9.9%増加です。

AWKはこれで7年連続の増配です。

 

 American Water Works(AWK) の魅力は事業の安定性にあります。水道という需要が絶えることのないサービスを展開、かつ競合は殆どいないと言えるので、安定した収益を維持してくれるでしょう。

その収益を株主に還元してくれることに期待したいです。

 

ただ、水道事業の売上が急増することも考えづらいので、前述したメンテナンスコストの改善や「Market-Based Businesses」部門に見られるような、水道以外のサービスを強化して収益を増やすことが連続増配を維持するうえで重要になるのかもしれません。

 

業績が安定していても、収益が増えないと増配は厳しい気がしますしね。

なので、前述した「O&M efficiency ratio」=メンテナンスコストの効率化の目標達成は注目ポイントの一つかと思いました。

 

他の記事の紹介です。

AWKの前回の決算をまとめた記事です。


長期投資には連続増配企業のような株主還元に積極的な銘柄を選んだ方が安心です。

 

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