米国株とETF 株価チャートを比較できるサイト ~期間比較、配当込の比較
「あの企業の株が欲しい」
「いや。こっちのが良いかも」
「う~ん。選ぶならどっち?」
例えば「Amazon」と「Google」。例えば「Visa」と「Mastercard 」。
どちらに投資するか迷った時、過去の株価の比較は決め手の一つとなるでしょう。
ここでは米国株やETFの株価を簡単に比較できるサイトを2つ紹介します。
どちらも長期間の株価の推移をチャート形式で比較することができます。
Yahoo finance は個別株、ETF、インデックスとの長期比較ができる
一つ目は定番中の定番、アメリカの「Yahoo finance」です。
【Yahoo Finance】
Yahoo Finance - Business Finance, Stock Market, Quotes, News
例えば、コカ・コーラ(KO)とペプシコ(PEP)を比較したい場合です。
■比較対象の銘柄を選択
KOのチャートを表示させ、「Comparison」という個所をクリックして、入力欄に"PEP"と入力します。
これで、コカ・コーラとペプシコのチャートを比較できます。
■チャート比較例 KOとPEP 5年間
比較する期間を自由に変えることができます。この例は、5年前を起点にした比較です。
グラフの上の赤い四角で囲んでいる個所を選択すると、期間を変えることができます。
さらにその横の「Data Range」を選択すると、カレンダー形式で比較期間を選ぶことができます。
■カレンダーで比較開始~終了期間を選ぶ
この機能を使うと、リーマンショックのような過去の弱気相場時に、ペプシコやコカ・コーラがどんな値動きをしたのかを知ることができます。
■チャート比較例 KOとPEP 2008年~2010年
こんな感じで、過去の気になる期間の株価の動きを知ることができます。
購入を考えている株が、過去の強気相場、弱気相場時に強かったのかを知るのに役立ちます。
個別株どうしの比較の他、ダウやS&P500、NASDAQ等のインデックスとの比較、VTIやVOO等のETFとの比較もできます。
自分の保有銘柄の過去のパフォーマンスがS&P500より良いのか、簡単に分かります。
コカコーラやペプシコであれば、同じ生活必需品セクターのETFであるVDCと比較して、セクター平均との優劣を比べることもできますね。
また、Yahoo financeは長期チャートを表示可能で、S&P500は1950年代からのチャートを見ることが出来ます。
先の「Data Range」を使って、見る期間を色々変えてみると面白いです。
過去10年では「S&P500が最強!」と思えますが、リーマンショック前は新興国のETFであるVWOに大きく負けています。
投資するタイミングによっては、10年以上利益が出ないのでは?といった期間もあります。
本当に米国株を信じ切れるのか、考えるきっかけになるかもしれません。
ETF ReplayはETFのチャートを配当金込みで比較できる
もう一つのサイトは「ETF Replay.com」の「ETF Chart」です。
【ETF Replay】
Chart ETF Returns & Volatility - ETFreplay
先ほどのYahoo Financeは株価の値動きの比較でしたが、ETF Replayは配当金込みのリターンを比較することができます。
■ETFの配当金込みのリターンを比較
左上の欄に比較したいETFを入力し、右上で比較したい期間を選びます。
ここで「Custom」を選べば、Yahoo finance同様、カレンダーで比較期間を選べます。
■ETFリターン比較例 VOO,VTI,VYM
この例では、S&P500に連動するETFである「VOO」、米国全体に投資するETFである「VTI」、米国の高配当株に投資する「VYM」の配当金込みのリターンを比較しています。比較期間は2011年~2019年3月です。
VOO、VTIとVYMを単純に株価の値動きだけで比較すると、VOOやVTIの方がパフォーマンスは良いです。
だから、VOO、VTIの方を買えばいいと考えてしまいがちですが、配当金のリターンを含めると違った結果が見えてきますね。
上の例ではVYMもVTIやVOOと匹敵するリターンを出しています。
このようにして、ETFの本当のリターンを比較することができます。
アメリカには魅力的なETFがたくさんあります。
先に挙げたVTI,VOO,VYM以外にも、連続増配株に投資するVIG、世界中に投資するVT、セクター別に投資できるETF 等々。
これはいいな~と思ったETFのリターンを、このチャートで比較してみるといいでしょう。
でも、大抵の場合はVTIやVOOにトータルリターンでも負けていて、「やっぱりVTIでいいや」って結論になることも多いです。
比較チャートは購入を迷った際の動機づけになる
過去のチャートの動きを将来も繰り返すことは無いので、チャート比較の結果を鵜呑みにはできません。
でも、最終的に投資する銘柄を決める際の助けにはなると思います。
例えば、
「自分は過去10年でS&P500を超えている銘柄だけ買う」
「過去の株価急落時に下落幅が小さいほうの株を買う」
といった感じで、投資対象の銘柄を絞ることができます。
それに、こういう比較チャートって、比較期間を変えると勝敗が入れ替わるものです。
投資したいけど決心がつかない場合、自分が納得できる比較期間を探し出して、自分の背中を一押し!
全く論理的ではありませんが、そんな使い方もありだと思います。
チャートだけで投資対象を選ぶのは危険だと思いますが、「自分は何でこの企業に投資したいのか」を事前に決めたうえでのことなら、最後の購入判断に比較チャートを使うのもいいでしょう。
まあ、実際に株を買わないでも
「VisaとMasterCardはどっちがパフォーマンスが良いのだろう」
「他の国に投資するETFは、VTIと比べてどのくらいのリターンなんだろう」
とか、比較してるだけでも案外面白いものです。
チャートの比較結果を盲信せず、複数ある投資基準の一つ程度の気持ちで眺めたいですね。
関連記事の紹介です。
こちらの記事で、VTI,VOO,VYMの株価、配当金込みのリターンの両方を比較しています。
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