おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

金への投資の難しさ 金投資のメリットよりデメリットの方が大きいと思う

『株価が、、世界中の株価が下がっていく。。。』

『ああ、どうしたらいいんだ?』

『そうだ!金だ。ゴールドだ。最強の安全資産で株安を乗り越えるぞ!』

 

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そんな感じで金への投資を考えた人もいるのではないでしょうか。

かくいう私も、2018年末の株安時に金のETFを買いました。

 

買ってみて思ったことは、金への投資って難しいなってことです。

簡単に言ってしまうと、金を買うことでテクニカルな売買を強いられることになるからです。

 

私が感じた金投資のデメリットをまとめてみました。

 

金のメリットは価値がなくならないこと

最初に金へ投資するメリットを押さえておきましょう。

金は世界全体で埋蔵量が決まっていて、その需給によって価格が変動します。

 

株の場合、その企業が倒産すれば無価値になってしまいます。

金はこの世界から無くなることはないので、無価値になりません。

そのため、金は安全資産として、株安時や世界情勢が不安定な時に良く買われる傾向にあります。

 

ただ、ドルや円のような現金も無価値になる可能性は極めて低いです。

そこまで安全性を突き詰めて、金へ投資する必要性も少ないように感じました。

 

大抵の人は世界同時株安のような時に少しでもお金を増やしたいと思って、金を買うケースが多いのではないでしょうか。

 

ここから、金のデメリットを考えてみます。 

金のデメリットその1 ~為替の影響を受ける

デメリットの一つ目は為替の影響を受けることです。

金の取引はドルで行われるので、金の価格はドルで決まります

 

私達日本人の場合、例え金の価格が上がっていても為替が円高に振れてしまえば、円換算後の価格は目減りしてしまいます。

弱ったことに、円も安全資産として買われる傾向にあります。

 

世界情勢が不安定な時、金の価格と同時に円の価値も上がってしまい、金の価格上昇の恩恵を十分に受けれない可能性があると思いました。

 

金のデメリットその2 ~金の価格は上がり続けるわけではない

これは良く言われることですが、金はその価値を増やし続けることはできません。

株の場合、その企業が成長を続ければ、株価が青天井で上がる可能性もゼロではありません。

しかし、金は限りある埋蔵量を取引するもので、その需要の強弱によって価格が上がったり下がったりするだけです。

 

■金価格 5年チャート

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過去5年間の金価格の値動きです。

一定のレンジ内で上下を繰り返しています。

 

 株の場合、一時的に株安になっても、その企業の価値が上がると信じてホールドし続ける選択もできます。

金はそういうものではないので、利益を得たいのであれば、買い時、売り時を見極める必要があります

 

金のデメリットその3 ~配当金も分配金もない

当たり前の話ですが、金に投資しても配当金や分配金の類はありません。

株や債券であれば、配当金・分配金が出るものもあります。

株安・債券安になっても一定の収入を得ることができるので、ホールドし続けるモチベーションになります。

 

しかし、金は持っているだけでは利益を生みません。

買値と売値の差額で利益を得る、いわゆるキャピタルゲインを狙うしかありません

 

金に投資した途端、テクニカル取引になってしまう

金の投資のデメリットをまとめると、以下のようになります。

 

・為替の影響を受ける

・金の価値が上がり続けることはない。

・配当金、分配金は出ない

 

先にも書きましたが、このような特徴を持つ金への投資で利益を得るには、キャピタルゲインを狙うしかありません。

安く買って、高く売る必要があります。

 

こういう取引が得意な人にとっては、問題にならないでしょう。

しかし、株価の長期的な成長や配当金を期待して株式の長期投資を行っている人が、金への投資を始めた場合、その途端にテクニカルな取引を強いられることになると感じました。

 

「そんなタイミング見極めなくても、株安時の資金の避難先と思っておけばいいんだよ」

という意見もあるでしょう。

私もそう思ってました。

 

でも、この場合、

「株安っていつまでが株安なの?」

「いつ金を売って株に転換すればいいの?」

というように、結局テクニカルな悩みが付きまとってくるなと感じました。

 

金へいつまで投資するのか。金の価格がどこまで上がったら売却するのか。

この辺をしっかり決めておかないと、売り時に迷ってしまいます。

 

資金の避難先なら現金で十分じゃない?

金はずっと保有し続けていても利益は出ません。

利益を出すには売却する必要があります。その間は配当金も分配金も出ません。

 

それに株安になったからと言って、金の価値が上がることが保証されるわけでもないでしょう。

そうなると株価と金のチャートを睨めっこして、売り時、買い時を考えないといけないです。

かなりの手間ですね。

 

上手くいく保証もないので、株安時の資金の避難先であれば、現金で十分なのではないかと思いました。

特に世界情勢が不安定な時は円高になりがちなので、円で持っているといいのかもしれません。

 

株安時に何か利益を得たいなら、高配当株や債券ETF等で配当金・分配金をもらっておいた方が確実だと思います。

 

株式への長期投資で利益を得ようと思っているのであれば、金へ浮気せず、自分が信じた企業の株やETF、投資信託を買い続けよう。

金のETFを買ってみて、そんなことを考えました。

 

「え?じゃあ、お前は金のETFどうしたのかって?」

 

■IAU(ishares Gold Trust ETF)チャート

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 3月に入って金価格が下落したとき、上のチャートで〇が付いている時に売っちゃいました。

そしたら、また上がってきているじゃないですか。。。

 

ほら。やっぱり金投資は難しい。

 

他の記事の紹介です。

株安時は高配当株をたくさん仕込んで、配当金を増やすのがいいのかもしれません。

楽天VYMであれば、お手軽に実行できます。


米国企業の株価は長期的な成長を続けています。日本株より米国株の方が株安時でも安心して持っていられると思います。

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