おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

ディズニー(DIS)の株を一部売却。2019年Q3決算は予想を大きく下回る。

ディズニー(DIS)の株を一部売却しました。

きっかけは8月6日に発表された2019年Q3の決算です。

 

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売上は増えたものの、純利益やEPSは大きく減少。営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローはマイナスとなりました。

ストリーミングサービスの投資コストを、テーマパークや映画事業の利益で補うことができなかったようです。

 

ディズニー(DIS) 2019年Q3決算 市場予測を大きく下回り、株価も大幅下落

最初にディズニー(DIS)の株価チャートを見てみましょう。

 

■ディズニー(DIS) 株価チャート

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赤い丸を付けた個所で株価が大きく下落。前日から5%以上は下がりました。

株価下落の理由は、8月6日に発表したQ3の決算が市場予測を大幅に下回ったからです。

 

■ディズニー(DIS) 2019年Q3決算

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売上高は202.45億ドルと前年同期比で33%増加しましたが、純利益や調整後のEPS(1株あたりの利益)は前年から50%以上の減益です。

市場予測では売上高214.7億ドル、EPS1.75ドル程度だったので、大きく下回っていますね。

 

さらに、営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローがマイナスになっています。

投資に充てたコストが利益を上回ったことを示しています。

 

利益やキャッシュフローが悪かった理由は、ストリーミングサービスの投資コストが増加しているためです。

事業部門別の売上、営業利益を見ると分かりやすいです。

 

■ディズニー(DIS) 事業部門別の売上、営業利益

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メディア事業(Media Networks)、テーマパーク事業(Parks, Experiences and Products)、映画事業(Studio Entertainment)については増収増益です。

 

一方で、ストリーミングサービスを手がける「Direct-to-Consumer & International」部門は、Huluの経営権獲得のおかげで売上は増加していますが、営業利益は投資コストが増加したことで大きく減少しました。

 

投資コストの増加は11月からサービスが開始されるディズニー独自のストリーミングサービス「Disney+」への先行投資によるものが大きいです。

ストリーミングサービスには膨大な投資コストが必要なので、今後も投資コストは増加すると予測されます。

 

その投資コストを、圧倒的な強みを持つテーマパーク事業や映画事業の利益で補うことを投資家は期待しているのですが、今期はその期待が外れた模様です。

  

ディズニー(DIS) の株主還元力は弱くなる?

この決算を見て、保有していたディズニーの株を半分程売却しました。

市場予測を下回って株価が下落するなんてことは、個別株をやっていれば日常茶飯事です。それだけであれば気にすることはないでしょう。

 

でも、今期の決算で営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローがマイナスとなったことが気になってしまいました。

マイナスになったのは21世紀FOXの買収の影響で発生する税金によるものが大きいようなので、一時的なものかもしれません。

 

ですが、営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローの減少は、ここ最近の決算で続いています。

これは前述した通り、ストリーミングサービスへの投資が大きくならざるを得ないためです。

ディズニー(DIS)のキャッシュフローは、ストリーミングサービスで利益を上げられるようになるまで、暫く落ち込むのではないでしょうか。

 

長期投資に向いている投資先というのは、豊富なキャッシュを持っていて自社株買いや増配を積極的に行う、株主還元力の高い企業ではないかと思っています。

今後のディズニーはその条件から外れていくのかもしれません。

 

ストリーミングサービスの投資コストが増える中で豊富なキャッシュフローを保つにはテーマパークや映画事業で稼ぐ必要があります

しかし、アメリカ国内のテーマパークの入場者数は減少し、年間パス保有者の数も減ったというのも不安を煽ってきます。

これが一時的なものであればいいですけどね。

 

強力なコンテンツを持つDisney+が上手くいって株価も上昇。

そんな夢を見たいですが、今後しばらくは株主還元の余力が小さくなるのではと思い、ディズニー株の保有比率を下げることにしました。

 

 売却した途端、株価が反発していて

「あれ???」

となったのは言うまでもありません。。。

 

なお、売却した資金は高配当株ETFであるVYMの購入に充てました。

 

他の記事の紹介です。

個別株に投資するなら、株主還元力の高い企業に投資したい。そう感じるようになった経緯を書いた記事です。


ディズニーを売却した資金でVYMを買いました。

VYMを買う理由は配当金が株価下落時の精神安定剤になるかもと思っているからです。


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