ゾエティス(Zoetis:Zts) 2019年Q2決算 株価が急上昇 ガイダンス上方修正で
今、この局面で最高値を更新するとは。。。
動物医薬品メーカのゾエティス(Zoetis:Zts)が209年Q2の決算を発表しました。
内容は売上、利益ともに市場予測を上回り、さらには2019年のガイダンスを上方修正するという好決算。
株価は過去最高値を更新です。
Zoetis(ZTS) 2019年Q2決算 ペット用医薬品の好調継続。家畜用も伸びる。
ゾエティス(ZTS)の2019年Q2の決算結果です。
■Zoetis 2019年Q2 決算
売上高は15.47億ドルで市場予測の15.2億ドルを越えました。
為替や一時コストを除いた調整後EPSは0.90ドルと前年から17%増加。これも市場予測の0.82ドルを上回る結果です。
ゾエティスにはペット用医薬品を扱う「Comanion Animal」部門と、家畜用の製品を扱う「Livestock」部門があります。
Q2はアメリカ国内外で両部門の売上が伸びました。特にペット用医薬品は相変わらず高い成長率を保っています。
■Zoetis アメリカ国内の売上
アメリカ国内では「Comapnion Animal」部門の売上が23%伸びています。
買収した血液検査機器メーカの「Abaxis(アバキス)」の買収効果、ノミ・ダニの駆除薬「Simparica」、ペット用の抗菌剤「Clavamox」等の売上が貢献しました。
家畜用医薬品の「Livestock」部門も売り上げが3%伸びました。
プロモーション活動が功を奏して、家禽用の代替抗生物質入り飼料の売上が増えたようです。
Q1の決算では「Livestock」部門の売上が落ちていたので、一安心な結果です。
■Zoetis アメリカ国外の売上
こちらはアメリカ国外の売上です。
「Comapnion Animal」部門の売上は為替影響を除けば21%の増加です。
アメリカ国内同様、「Abaxis(アバキス)」や「Simparica」、猫用の寄生虫駆除薬「Stronghold Plus」の売上が成長に貢献しました。
「Livestock」部門は為替影響除外後で4%の増加です。
アメリカ国内とは逆に牛用の医薬品が伸びました。これはブラジルが昨年ストライキを行っていた反動によるものが大きいようです。
豚用の医薬品は中国のアフリカ豚コレラウイルスの影響で、売り上げが鈍っているようです。
売上を国別に見ると、ブラジルの回復が目立ちます。メキシコやイギリスも伸びていますね。
■Zoetis アメリカ国外の国別売上高(単位:億ドル)
逆に中国の売上が伸びなくなったのが少し気になります。
2018年は伸びていたはずなんですけどね。やっぱり、アフリカ豚コレラの影響が大きいのでしょうか。
ゾエティス(Zoetis:ZTS)は2019年のガイダンスを上方修正。株価も最高値を更新。
ゾエティスはこの好調な業績と7月末の為替を考慮して、2019年の業績予想(ガイダンス)を上方修正しました。
EPSは3.42ドル~3.52ドルを3.53ドル~3.60ドルに引き上げました。
売上高も61億ドル~62.25億ドルを61.75億ドル~62.75億ドルに上方修正しています。
これを受けて決算発表後の株価も跳ね上がりました。
■ゾエティス(ZTS) 株価チャート
これを書いている今、前日から6.5%程度上昇して過去最高値を更新しました。
株安・円高が続く中に灯された希望の光に見えてしまいます。
ゾエティスは今後も成長を拡大するためにポートフォリオの拡張に努めています。
幾つか承認待ちの新薬があるのに加え、7月には馬、犬、猫の栄養剤(サプリメント)を扱う「Platinum Performance」という会社の買収を発表しています。
これらの成果が業績に反映されて、株価がさらに上昇することを期待したいものです。
気づけば、ゾエティスの株価は過去5年でVisa(V)やマイクロソフト(MSFT)のようなハイテク株に匹敵する上昇を示していました。
私の保有銘柄の中でもVisa、マイクロソフトに並ぶ利回り。買っておいて良かったです。
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ゾエティスはヘルスケアセクターです。ヘルスケアセクターはリセッションに強いというデータがあります。ゾエティスにも期待して大丈夫でしょうか?
決算発表の日付を調べるにはSBI証券のサイトが便利です。
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