【米国株】配当金はリターンを拡大し、下落相場への耐性を強化する
株式投資のリターンは2種類存在します。
株価の値上がりによる「キャピタルゲイン」と配当金による「インカムゲイン」です。
後者の配当金は投資金額が小さいと微々たる額しかもらえません。
だからでしょうか。私達は配当金より株価の値上がりに注目してしまいがちです。
だけど、この微々たる配当金こそが長期投資の大きな糧となることを覚えておく必要があるようです。
配当金はリターンの「種子」のようなものであり、株価下落への耐性を高めてくれる頼もしい存在です。
配当金はリターン拡大の種
私が配当金を意識していなかった理由は、もらえる金額が小さいからです。
仮に100万円を配当利回り3%の株に投資しても、年間3万円にしかなりません。
その程度であれば株価の値上がり益に期待した方がいいかなと、漠然に思っていました。
だけど、株価と配当金は切り離して考えるものではないようです。
例え微々たる額でも配当金があると無いとでは、得られるリターンに雲泥の差が生じるからです。
■S&P500配当込みのリターンと株価の比較
これはS&P500の単純な株価によるリターンと、配当金を再投資した場合のリターンの比較です。
青色が配当金を再投資した場合です。
配当金を再投資しない場合と比較すると、20年間で2倍以上もリターンに差が付きます。
投資資金が小さいと、もらえる配当金も僅かなものです。
それを単純な『収入』として捉えてしまうと、その重要性を実感することができません。
だけど、少額でも配当金を株式に再投資して株数を少しずつ増やしていけば、もらえる配当金が増加し、株価の値上がりによる利益も増えていきます。
そうすることでリターンが飛躍的に拡大していきます。
定期的に振り込まれる配当金を「お小遣い」と捉えるのではなく、リターンを拡大させるための貴重な『種』だと捉える必要があります。
配当金という確実な未来が下落相場への耐性を高める
先のチャートを見てもわかるように、リターンを拡大させるためには、できるだけ長期間投資を継続する必要があります。
しかし、株価は突如として下落することが頻繁にあります。
その株価下落の渦中で保有株を売ってしまいたいと思うこともあるかもれません。
配当金はこの下落相場への耐性を高めてくれるはずです。
なぜ配当金が株価下落への耐性を高めるのか?
安心感を得られるからです。
株価の値上がりによる利益「キャピタルゲイン」は、株価が下がれば簡単に マイナスになります。
「今が買い時!」と思って買った株価が、買った途端に下がり始めて、延々と続く含み損に悩まされることは良くあります。
対象的に配当金がマイナスになることはありません。
(減配で配当金ゼロになってしまう可能性はありますが、、、)
一度株を買ってしまえば、株価が上がろうが下がろうが、定期的に配当金を得ることができます。
これがもたらす安心感は大きいでしょう。
明日から株価の下落が始まったとします。いつ株価が浮上するのかは誰にも分かりません。
株価の値上がり益ばかりに注目していると、
「お先真っ暗??」
な状態に心が沈み、株を手放してしまうかもしれません。
そんな時、
「あと少し待てば配当金が出る!」
という事実は、私達の心に少しばかり平穏をもたらしてくれるはずです。
不確かな未来は不安を増大させるものです。
株価の値上がり益は、その「不確かな未来」と言えるでしょう。
株価がいつ上がるか、下がるかは誰にも分かりません。
保有銘柄の株価が下がっている時はもちろん、絶好調な時でさえも、
「そろそろ下がるんじゃ、、、」
と思って売りたくなったりします。
そんな「不確かな未来」だけに着目するのではなく、配当金という「確実な未来」に目を向けることで、一定の安心感を得ることができるはずです。
株式投資をやっていると、証券会社の口座ページに並ぶ株価の損益評価額に目が行きがちです。
そのプラス・マイナスの数字ばかり見ていると、株式市場が弱い時は不安で一杯になります。
一時の損益だけに目を向けず、定期的にやってくる配当金振込の通知の方に意識を向けると不安が和らぐかもしれません。
さらにその配当金を迷わず再投資して、リターンの拡大を狙えば、今は小さい種が大輪の花を咲かせる、、、
そんな素敵な未来に思いを馳せながら、投資を継続していきたいです。
他の記事の紹介です。
配当金という目に見える安心感が欲しい。最近は投資信託よりETFを中心に購入しています。
リターンを確実に得るには20年間の長期投資が必要です。頑張って下落相場に耐えたいです。
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