【米国株】EPS,ROE,配当利回り etc 過去の財務データの推移の調べ方
米国企業へ投資する際、EPS（1株あたりの純利益）やROE（自己資本利益率）をチェックすべきと良く言われます。
例えば、
「EPSは1株当たりの純利益のこと。これが増え続けている会社は株主から得た資金を効率よく利益に転換できているってこと。つまり収益力が強い企業なんだよ。だからEPSが増え続けている企業に投資しなきゃね！」
。。。。
で、過去のEPSやらROEってどうやって調べたらいいんですか？
米国企業の過去の財務データを簡単に調べられるサイトがあります。
アメリカの「Morningstar」です。
【Morningstar】 Morningstar | Independent Investment Research
では、 使い方を見てみましょう。
営業利益、EPS、ROE、フリーキャッシュフロー等の過去10年間の推移が分かる
まず、検索欄に調べたい企業を入力します。ここではVisaを例にしています。
■検索画面
検索すると、次のような画面が出てきます。
「Key Ratios」タブを選択すると、「Full Key Ratios Data」というメニューが出てくるので、クリックしましょう。
■財務データ
こんな感じで過去10年分の財務データの推移が見れます。
最近、2018年のデータも掲載されました。
例えば、以下のようなデータが掲載されています。
・Revenue・・・売上高
・Operation Income ・・・営業利益
・Operating Margin・・・営業利益率
・Net Income ・・・純利益
・EPS ・・・1株あたりの利益
・Divdends ・・・1株あたりの配当金
・Payout Ratio ・・・配当性向
・Operating Cash Flow ・・・営業キャッシュフロー
・Free Cash Flow ・・・フリーキャッシュフロー
下にスクロールすれば、ROE(Return on Equity /自己資本利益率)もちゃんと載っています。
EPS（1株あたりの利益）は前述したとおり、株主から得た資金を利益に変える力が強いかの指標となります。
決算でもアナリストが注目していますから、投資する際にチェックしたい項目です。
フリーキャッシュフローも要注意です。フリーキャッシュフローは企業が自由に使える現金です。
これがカツカツな状態が続く企業は、配当金に回せる資金が枯渇する恐れがあり、株主還元力が弱くなる恐れがあります。
どちらも一時的な減少であればいいですが、数年にわたって減少が続いている場合は危険信号かもしれません。
Morningstarでは過去10年分のデータを一目で見れます。増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかが良く分かります。
配当金と自社株買いの利回りも見れる
米国企業は株主還元の意識が強いと言われています。
その株主還元で重要な、配当金と自社株買いの推移も見ることが出来ます。
■配当金と自社株買いの推移
〇印が付いている個所の「Dividends」をクリックすると、上のようなページが見れます。
「Dividend Per Share」が1株あたりの配当金。
「Trailing Dividend Yield」は期末の配当利回り。
「Buyback Yield 」が自社株買いの利回りです。
上の例では2015年までしか掲載されていませんが、表中でマウスをドラッグ＆ドロップすれば10年前のデータまで見れます。
Visaのように配当利回りが少なく見える会社でも、自社株買いで株主に還元している場合もあります。
投資したい企業の株主還元力が弱まっていないか、配当金と自社株買いの両面でチェックしましょう。
投資しようか迷ったとき、Morningstarを見てみよう
個別株を長期間保有するのであれば、業績や経営が安定している企業を選んでおきたいところです。
Morningstarなら気になった企業の財務データを簡単に見ることが出来ます。
「EPSとかROEとか難しい。。。」
という場合でも、数字が減り続けていて何か怪しい？と直感的に分かるかもしれません。
なので、見ておいて損は無いと思います。
投資したい企業を幾つか絞り込んだけど決め手がない。
そんな時に、Morningstarで過去のEPSやフリーキャッシュフロー、配当利回りの推移等を見ると、投資判断のヒントになるかもしれませんね。
関連記事の紹介です。
配当や自社株買いに積極的な企業は長期投資に向いていると思います。
財務データより株価の推移が気になる人は、こちらのサイトで気になる企業の株価を比較しましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良ければクリックお願いします。
