ETFと投資信託はどっちがいいのか。ETFが長期投資にもたらすメリット。
楽天VTIとバンガード社の本家VTI。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とVOO。
インデックス投資を始めるにあたって、投資信託を買うのかETFを買うのかは悩みどころの一つです。
よく比較されるのはコストですね。
VTIやVOOのような海外ETFは年間コストが圧倒的に安いですが、購入・売却時に外国株式の手数料がかかります。
一方で投資信託は購入・売却時の手数料はかかりません。
このことから、コスト面で投資信託とETFでどちらが有利かが良く比較されています。
ですが、その結論は
・投資信託の実質コストがどの程度になるのか
・ETFの購入金額をいくらにするか
等、様々な条件で変わり、一概にどっちが有利とは言えないようです。
なので、ここではコスト以外の面で投資信託とETFのどちらが良いかを考えてみました。
ETFは投資に手間暇がかかる一方で、長期投資へのモチベーション、自由度を高めてくれると思います。
ETFでインデックス投資の退屈さから解放される?
「インデックス投資は退屈だ」
そんな言葉が良く聞かれますが、投資信託で行うインデックス投資は特にそうだと思います。
投資信託は購入を注文しても、購入価格が決定するのは翌営業日です。
市場よりも遅れて価格が決まるので、
「今株価が下がっているから少し多く買ってみよう」
といったように、少し主体的に投資しようと思ってもできません。
一方で、ETFは証券取引所に上場されている投資信託なので、個別株と同じように買いたい時、買いたい価格で買うことができます。
株式市場の値動きをリアルタイムで感じながら投資できますね。
S&P500が爆上げしている時、証券口座にログインして思わずほくそ笑む。
逆にS&P500が暴落するとき、口座にログインした私たちが見る光景は。。。。
株価の変動とともにリアルタイムでもたらされる喜びと悲しみ!
このライブ感こそ投資の醍醐味ではないか!?
。。。
そんな人はETFがおすすめでしょう。
まあ、ライブ感を感じたところで投資パフォーマンスが上がるわけではないですが。
逆に狼狽売りを誘発するかもなので、平穏な投資を望むのであれば投資信託の方が良いでしょう。
ETFの配当金はモチベーションと自由度を上げてくれる
ETFにはあって、投資信託には無いもの。
それは「配当金」です。
インデックス型の投資信託の多くは配当金を自動的に再投資するので、私たちに配当金は届きません。
ETFは配当金が支払われます。米国のETFの多くは四半期に1回配当金が出ます。
配当金が出ると所得税を支払うことになるので、ETFより税金を先送りにできる投資信託の方が良いという意見もあります。
ですが、投資信託も売却時にはその税金を払うことになりますし、そこまでパフォーマンスに差は出ないのではないかと思います。
それよりも配当金がもたらしてくれるメリットに注目したいところです。
「モチベーション」と「自由度」です。
何もしなくても現金が定期的に振り込まれるのは嬉しいものです。
定期的に収入が得られることを実感できるのであれば、株価が下がっている時に収入の元となっているETFを売ろうとは考えなくなるかもしれません。
定期的に得られる配当金は株安時の狼狽売りを防ぎ、長期投資を継続するモチベーションになるはずです。
配当金の使い道を自由に決められることもETFのメリットだと思います。
投資信託の場合、配当金は同じ投資信託の中で自動再投資されます。いつ再投資されるかも分かりません。
ETFならその配当金で別のETFや個別株を買ってもいいですし、株価が高いと感じれば使わずに取っておいて、株価が下がった時に使うといったように、自分で方針を決めることができます。
これは前述したインデックス投資の退屈さを解消する手助けにもなるでしょう。
ETFでインデックス投資にスパイスを?
投資信託で行うインデックス投資は非常に簡単です。
一度積立設定をしてしまえば、ほったらかしにして投資を継続させることができます。
そこにメリットを感じる人には投資信託が合っているのでしょう。
それだと少し退屈かも?という人は、ETFを検討してみるのも良いと思います。
先に書いた通り、ETFであれば個別株のように売買をすることができますし、定期的に配当金をもらうことができます。
投資信託よりもイベント(配当金とか)や自分で決められることが多くなります。投資が少し楽しくなるかもしれません。
「投資に楽しさなんて必要か?」
って思うかもしれませんが、 その楽しさが投資を継続させるためのスパイスになることだってあるでしょう。
手数料や税金といったコスト面だけでなく、ETFがもたらす心理的なメリットを重視してETFを選ぶのもありかなと思いました。
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投資に時間をかけたくない場合は、個別株よりインデックス投資です。
バンガードのETF VTIとVTのパフォーマンスを比較した記事です。
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