ひふみ投信を解約した理由はポートフォリオを壊すから
「ひふみ投信」は日本で最も人気のある投資信託の一つです。
かつては日本の中小型株を中心に投資することで、TOPIXや日経平均を圧倒するパフォーマンスを発揮。メディアに取り上げられたこともあって人気を集めました。
しかし、現在は少し状況が違います。
私は2016年から「ひふみ投信」 を積み立てていましたが、2018年に全て解約。
「ひふみ投信」とお別れすることにしました。
「ひふみ投信」に外国株が組入れられたことで、自分のポートフォリオの維持が難しくなると考えたからです。
外国株が増え続けるひふみ投信のポートフォリオ
私が「ひふみ投信」の購入を開始した2016年。その頃の「ひふみ投信」は日本の中小型株を中心に投資するアクティブファンドでした。
2016年12月時点で組入れ上位10名柄のうち、大型株はわずか2銘柄。
成長力のある小型株を積極的に組み入れることで、日経平均やTOPIXを上回る成績を出してきました。
事実、2016年のTOPIXの上昇率はわずか0.3%に対し、ひふみ投信は4.5%とTOPIXを大きく上回っています。
私はインデックスファンドを使って、世界各国の株式に投資を行っています。
しかし、TOPIXや日経平均といった日本株のインデックスは、外国株と比べると右肩上がりとはいかず、心もとなさを感じました。
日本株への投資はインデックスではなく、アクティブファンドで投資する方が良いかもしれない。
そんな思いから、インデックス以外で日本株へ投資する手段として「ひふみ投信」を選びました。
しかし、ひふみ投信は2017年から突如として外国株へ投資を開始しました。
調子が悪い日本株のリターンを外国株で下支えする意図があったようです。
以降のひふみ投信は外国株比率を増やし続けています。
■ひふみ投信の国内・海外株比率の遷移
2017年12月末時点では海外株は2.5%でしたが、1年後の2018年末は11.1%。現在は14.3%にまで上昇しています。
アクティブファンドだけあって、かなりドラスティックに国内・海外株の比率を変えています。
ひふみ投信はポートフォリオの維持を難しくする
私はインデックスファンドを通じて世界中の株式に投資をしていますが、私にとって重要なのは先進国、日本株、新興国の比率です。
先進国株:81%、日本株:3%、新興国株:6%の比率を常に維持するように投資をしています。
この3%の日本株ためにひふみ投信を購入していたのですが、ひふみ投信が外国株に投資をするようになったことで、自分のポートフォリオの維持が難しくなると思いました。
ひふみ投信はアクティブファンドなので、海外株と日本株の比率を頻繁に変更します。そうすると、私もそれに応じて自分の資産の日本株と海外株の比率を調整する必要が出てきます。
それは非常に手間がかかりそうだなと感じました。
投資において重要なのは、一度決めたポートフォリオを維持することだと思っています。
ひふみ投信のポートフォリオ変更に引っ張られて、自分が決めたポートフォリオが崩れるのは良くないです。
「外国株も日本株もひっくるめて、ひふみ投信に資産運用をお任せしたい。」
そういう風に信じられるのであれば、ひふみ投信に外国株が入っても解約する必要はなかったのでしょう。
ですが、私は外国株はインデックスファンドで投資をした方が確実性が高いと思っています。
アクティブファンドで投資をするのは日本株だけで充分です。
ひふみ投信は外国株が組入れられるようになったことで、"日本株への投資手段"として機能しなくなった。
これがひふみ投信を解約した理由です。
他の記事の紹介です。
今は、コモンズ投信の「コモンズ30」とスパークス・アセット・マネジメントの「厳選投資」をで日本株に投資をしています。
どちらも少数の日本株に投資するアクティブファンドです。
ひふみ投信を運用する「レオス・キャピタルワークス」はひふみ投信の海外版「ひふみワールド」を新規設定します。
現時点では信託報酬が高く、お勧めできるファンドとは言えません。
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