おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

【インデックス投資】移動平均線で投資金額を増やすタイミングを決められるか?

インデックス投資をする場合、毎月決まった額を投資することが多いと思います。

でも、投資を続けていると欲が出るもので、株価が安い時により多くの投資信託、ETFを仕込みたいと思ってしまいます。

 

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では、株価が安い時がいつなのか分かるものなのでしょうか?

株価の割安、割高を判断する指標の一つに『移動平均線』があります。

この移動平均線を使って投資信託やETFを買い増す時期を考えてみました。

 

移動平均線を見る方法

移動平均線は過去の株価の平均価格をグラフ化したものです。

例えば25日移動平均線であれば、過去25日間の平均株価をプロットしてグラフ化したものです。

 

比較的良く使われるは、25日、75日、200日の移動平均線です。

25日は過去1ヶ月の平均株価を示しているので、現在の株価が過去1ヶ月の中で割高か割安かを比較する時に使われます。

同様に75日は過去3ケ月、200日は過去1年の平均株価と現在の株価を比較するために使われます。

 

移動平均線は、証券会社のサイト等で簡単に見ることができます。

試しに25日、75日、200日間の移動平均線を作成してみましょう。

 

 ■VTIの移動平均線

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SBI証券のサイトでVTIの移動平均線を引っ張ったものです。

下の〇印が付いている個所で「単純移動平均線(3本)」を選択し、「25」、「75」、「200」と入力して表示ボタンを押せば、チャート上に移動平均線が作成されます。 

 

この移動平均線を用いて、インデックス投資の投資金額を増やすタイミングを考えてみたいと思います。

 

投資信託の移動平均線はSBI証券では作成できないので、同じ株式指数を採用するETFの移動平均線を見ればいいでしょう。

例えば、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)であれば、同じS&P500に連動するVOO。eMAXIS Slim先進国株式であれば、MSCIコクサイに連動するiShares MSCI コクサイ ETFです。

 

移動平均線で売買タイミングを決めるグランビルの法則

移動平均線を基準に株の売買タイミングを決める手法として『グランビルの法則』というものがあります。

 

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楽天証券より引用

 

これは株価が移動平均線を突き抜けたり、大きく乖離したタイミングで売買タイミングを決めるものです。

 

上の図では「1」~「4」が買いポイントです。

・「1」:移動平均線が横ばいの時に株価が移動平均線を突き抜けると、そのまま上昇する可能性が高い。

・「2」「3」: 移動平均線が上昇トレンドの時に株価が下がって移動平均線で反発すれば、上昇トレンドが継続する可能性が高い

・「4」: 移動平均線を大きく下回ると反発する可能性が高い。

 

「5」~「8」は売りポイントです。

・「5」: 移動平均線が上昇トレンドから横這いに転じたとき、株価が移動平均線を下回ると上昇トレンド終了の可能性が高い。

・「6」「7」: 移動平均線が下降トレンドの時に株価が上昇しても一時的な反発に終わり、株価が下がる可能性が高い。

「8」 株価が移動平均線を大きく上回ると株価が反落する可能性が高い。

 

「よし!この法則に従ってETFを売買するぞ?」

。。。。

これは失敗への第一歩かもですね。

インデックス投資の場合、この法則にそのまま乗っかてはいけないと思います。

 

インデックス投資は「株式は長期間保有していれば、必ず右肩上がりに成長する」という前提に立っています。

だから、わざわざ購入タイミングを選ぶ必要がなく、私のような素人投資家でも簡単に資産形成ができるのがメリットです。

 

「移動平均線に近づいた時を狙うぞ!」

なんてことをしたら、手間が増えてしまい、”簡単”に資産形成ができるというメリットが消えてしまいます。

 

ピンポイントで購入タイミングを決めるグランビルの法則は短期・中期で利益を狙う場合の手法です。

インデックス投資のような長期投資に、そのまま適用できるものでもないと思います。

 

株価と移動平均線の関係から買い増し時期を決める

グランビルの法則そのものは長期投資には向きません。

でも、株価と移動平均線の関係性は株式を割安で仕込める時期を判断する材料になるかもしれません。

 

移動平均線は過去の株価の平均価格です。

株価が移動平均線を下回っているということは、株価が比較的割安な状態と言うことができます。

 

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先の図を例にすると、上の四角で囲った箇所です。

 

株価が移動平均線を下回り、移動平均線が下降トレンドを示した時期。

「この時に投資金額を増やせば、より割安に株を仕込める!?」

 

と考えてみましたが、「6」「7」付近のの投資効果は疑問ですね。

移動平均線を下回っても、その後すぐに株価が上昇してしまったら、割安に仕込めたとは言えません。

 

効果があるのは「4」付近のように株価が移動平均線を大きく下回った時でしょうが、移動平均線が下落トレンドの時に大きな金額を投資すると、さらに株価が下落して損失が拡大するリスクがあります。

 

やはり、基本的な投資方法としては、毎月同じ額を地道に投資するのが無難でしょう。

そのうえで、まだ投資する資金に余裕があった場合のみ、株価が移動平均線を大きく下回り始めたら、投資金額を少しだけ増やす。

簡単にできそうなのは、こんなところでしょうか。

 

絶対にやってはいけないのは、株価が移動平均線を下回るまで投資をストップすることです。

そのまま株価の上昇が続いてしまうと、投資機会を逃し、得られるはずだった利益を失います。

 

毎月必ず投資する金額を決めておき、株価の高い・安いを問わずにその金額の分は必ず投資する。

そこに含まないプラスαの金額の投資時期を移動平均線から決めて、割安な時に株式を仕込む。

この方法であれば投資機会を失わず、割安なタイミングで株式を買う機会を少しばかり増やせると思います。

 

毎月一定額を投資するだけのインデックス投資は退屈との戦いでもあります。

その場合と比べ、どれほどの効果が出るのは不明ですが、退屈しのぎ程度に思ってトライするのもいいかもしれません。

 

他の記事の紹介です。

 

長期投資で最も重要なこと。それは投資タイミングではなく、株価の下落に耐えることです。移動平均線が直滑降状態でも耐えた先に、素晴らしい未来が待っているはず。 


 新興国のインデックス投資の場合は、割安の時に株価を仕込む必要があるので難易度が高いと思います。インデックス投資は米国株中心でなければいけません。

 

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