おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

ネスレ,ロシュ,ノバルティス UBS ETFスイス株でスイスの優良企業に投資する

(2019.06.14更新)

食品会社や医薬品メーカーの株式はディフェンシブ銘柄として知られています。

この業界でトップクラスのシェアを持つ企業は、米国企業ばかりではありません。

 

世界最大の食品会社である『Nestle(ネスレ)』、世界有数の製薬会社である『ロシュ』『ノバルティスファーマ』

この3社はいずれもスイスに本社を置く企業です。

 

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このスイスが誇る世界的大企業に投資したいと思ったことはありませんか?

UBS ETF スイス株(MSCIスイス20/35)』はそんな願いを簡単に叶えてくれるETFです。

 

 

UBS ETFスイス株でネスレ、ノバルティス、ロシュに簡単に投資できる

世界の株式の時価総額上位は殆どがアメリカ企業ですが、健闘しているのが先に挙げたスイスの企業「ネスレ」「ロシュ」「ノバルティスファーマ」です。

3社とも株式の時価総額ランキングでTOP50に入っています。

 

ちなみに、「ネスレ」は2018年の食品メーカーの売上高ランキングで世界1位です。

「ロシュ」は2018年の製薬会社の売上高ランキングで世界1位、「ノバルティスファーマ」は3位です。

3社とも紛れもなく世界トップクラスの企業ですね。

 

個別株投資を行っている人の中には、この3社の株を買いたい人もいるでしょう。

でも、スイスの株式を取り扱っている証券会社は少ないです。

私が使っているSBI証券では、この3社の株式は購入できません。

 

そんな購入ハードルを、さらりと乗り越えさせてくれるのが「UBS ETFスイス株」です。

このETFに投資することで、「ネスレ」「ロシュ」「ノバルティスファーマ」に投資することが可能です。

 

UBS ETFスイス株は「MSCI スイス 20/35 インデックス」に連動するETFです。

「ETFだと複数銘柄に分散されるから、ネスレ、ロシュ、ノバルティスファーマの比率も薄まってしまうんじゃ。。。」

と思ってしまいますが、そうでもありません。

 

UBS ETFスイス株の上位組入れ銘柄を見てください。

 

■UBS ETFスイス株 上位10銘柄(2019年4月末時点)

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なんと「ネスレ」「ノバルティス」「ロシュ」の3社で55%を占めます。

UBS ETFスイス株は分散性という点では非常に問題のあるETFです。

 

だけど、「ネスレ」「ノバルティス」「ロシュ」のような世界有数の企業に偏るのは、むしろ好都合ではないでしょうか?

 

それに他の企業も悪くはありません。

世界有数の金融グループである「UBSグループ」。

世界170ヵ国で保険事業を展開する「チューリッヒ保険」は日本でもお馴染み。

リシュモン」はあの高級腕時計ブランド「カルティエ」を要するコングロマリット企業。

上位銘柄は世界中で事業を展開する企業であふれています。

 

スイスは世界経済フォーラムが発表する国際競争力ランキングで常に上位をキープしており、ヨーロッパ最強の小国なんて呼ばれ方もしています。

「UBS ETFスイス株」は、その国際競争力の高いスイス企業に投資できるETFなのです。

UBS ETFスイス株はディフェンシブ、高配当、低コスト

「ネスレ」「ノバルティス」「ロシュ」の比率が大きいので当然かもしれませんが、UBS ETFスイス株はディフェンシブな業種が多いです。

 

■UBS ETFスイス 業種別比率(%)

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UBS ETFスイス株ファクトシートから引用

ヘルスケアと生活必需品セクターで70%を占めます。

これだけディフェンシブなセクターに集中していると、安心して保有できそうな気がします。

 

ディフェンシブ銘柄が多いせいでしょうか。配当利回りは3.10%と比較的高配当です。仮に株価が上がらなくても分配金に期待できます。分配金は2月と8月にもらえます。

気になるコストですが、年間総経費率は0.20%と比較的低コストです。日本のeMAXIS Slimシリーズのような低コストなインデックスファンドと同程度ですね。

 

スイスの株価は米国以外の先進国の中では好調

スイスの株価は先進国の中では好調な部類に入ります。

もちろん米国と比べると劣ってしまいますが、他のヨーロッパ諸国よりはトータルリターンは高いです。

 

スイスの株式指数に連動するETF 「iShares MSCI Switzerland ETF (EWL)」のトータルリターンを比較してみます。

 

■EWLのトータルリターン(2010年1月~2019年5月)

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EWLの2010年1月からの配当込みのリターンをVGK、EWA、EWJと比較しました。

VGKはヨーロッパの株式指数に連動するETFです。

EWAはオーストラリア、EWJは日本です。

 

2010年からだとスイスのトータルリターンが最も高いですね。

最近もスイス株は好調で、直近1年では米国のS&P500をも凌いでいます。

 

■スイス株式数とS&P500の比較(過去1年)

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2018年末に世界中の株価が大きく下落しましたが、スイス株式指数の下落幅はかなり小さかったです。

ディフェンシブセクターの比率が高いことが影響しているのでしょうか。

 

スイス株式指数に投資する「UBS ETFスイス株」 米国以外の投資先の有力候補か?

「UBS ETFスイス株」の特徴をまとめてみます。

 

 ・ネスレ、ロシュ、ノバルティスファーマといった国際競争力の高い企業に投資できる。

・ディフェンシブセクターが中心。株価下落時に強さを発揮する可能性が高い。

・配当利回りは年間3%。ある程度のインカムゲインにも期待できる。

 

これらを考慮すると「UBS ETF スイス株」はけっこう魅力的なETFだな~と思いました。

 

もちろん過去のパフォーマンスで米国株に勝てる株式指数は無いので、投資の中心は米国株にするべきでしょう。

でも、米国一国への集中投資は不安だという人にとって、ディフェンシブで高い配当が期待できるスイス株は、米国以外の投資先の有力候補になるのではないでしょうか。

 

それに、最近は米中貿易摩擦への懸念や、米国の利下げ観測の強まりでドル安が進んでいます。対照的に安全通貨とされているスイス・フランの価格は上昇しており、UBS ETFスイス株の上昇につながっていたりします。

今回だけかもしれませんが、この動き方はちょっと面白いですね。

米国株ばっかりだと資産がドルに偏ってしまうので、「UBS ETFスイス株」でスイス・フランを持つというのも良いかもしれません。

 

私はノバルティスファーマに投資したかったので、UBSスイス ETFを少しだけ保有していますが、もう少し買い増してみようかな?と思いました。

 

 

他の記事の紹介です。

スイスにはeMAXIS Slim先進国株式やニッセイ外国株式でも投資できますが、組入れ比率はわずかです。UBS ETFスイスで上乗せしてもいいかもしれません。

 

オーストラリアの配当利回りはスイスを遥かに上回ります。こちらも米国以外の投資先の有力候補です。


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