おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

先進国株式 おすすめインデックスファンドのポートフォリオと利回り

(2019.03.09 ポートフォリオ、利回り、チャートを更新) 

世界中の株式に少額から投資できるインデックスファンド。

大きなリスクを取らずに投資を始めたい人にとって、最適な方法の一つです。

 

中でも、先進国の株式へ投資するインデックスファンドは、アメリカを始めとした世界の主要企業に投資できることから、つみたてNISAでも人気です。

 

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では、先進国株式インデックスファンドは、どのような国や企業に投資しているのでしょうか。

本当に私たちに利益をもたらしてくれるのでしょうか。

 

それをひも解くために、先進国株式インデックスファンドの最新データを見ていきます。

掲載するデータは「純資産」「実質コスト」「ポートフォリオ」「利回り」です。

長期の値動きを把握するために、先進国株式指数の「株価チャート」も掲載します。

 

対象のインデックスファンドは以下の4つです。

  • eMAXIS Slim先進国株式
  • ニッセイ外国株式
  • たわらノーロード 先進国株式
  • iFree外国株式インデックス(為替ヘッジなし)

 

 

実質コストは「eMAXIS Slim先進国」が優位。純資産は「ニッセイ外国株式」が圧倒。

インデックスファンドを決めるにあたって重要なのは、純資産と実質コストです。

純資産が小さすぎるファンドは繰上償還のリスクがあります。

実質コストはファンドの基準価格を押し下げるので、なるべく低コストなファンドを選ぶ必要があります。

 

各ファンドの純資産と実質コスト(2019.03.08)

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先進国株式のインデックスファンドは低コストなファンドが多いです。

今や0.3%を超えてしまうと高いという感じですね。

 

実質コストでは「eMAXIS Slim先進国株式」が0.2%を切り、最安となっています。

僅差で「ニッセイ外国株式」が続きます。

 

一方で、純資産は「ニッセイ外国株式」が1,100億円を突破と他を圧倒しています。

 

先進国株式インデックスのポートフォリオ (2019.03.07)

次に各ファンドのポートフォリオを見てみます。

比較対象のファンドは全て「MSCIコクサイ指数」をベンチマークとしているので、構成銘柄は同じです。

 

ここでは、同じMSCIコクサイ指数に連動する「iShares MSCI Kokusai ETF」の構成銘柄を掲載します。

 

■上位20銘柄

現在の上位20銘柄です。

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1位はApple、2位がMicrosoft、3位がAmazonとアメリカのIT企業大手が上位を占めています。

殆どがアメリカの企業で占められる中、スイスの食品会社Nestleが10位に入っているのが光ります。

 

この構成銘柄を見ても、先進国に投資するインデックスファンドがアメリカ企業の株価の影響を強く受けることが想像できますね。

 

投資対象国の内訳を見てみましょう。

MSCIコクサイ指数の投資対象は先進国22ヵ国で構成されます。

 

 ■MSCIコクサイの投資対象国・地域

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上位10ヵ国の比率は次のようになっています。

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先進国に投資するインデックスファンドの67%はアメリカです。

2位はEU離脱でもめているイギリス、3位はフランスです。

最近になってスイスがドイツを追い抜き、5位に浮上しています。

 

続いて、どんな業種に投資しているかも見ておきます。

 

■業種別比率

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金融情報技術ヘルスケアといった業種が上位です。

アメリカの銀行やIT企業の業績が悪くなると、eMAXIS Slim先進国株式やニッセイ外国株式のパフォーマンスも悪くなります。

 

各ファンドの利回り

各ファンドの利回りの推移を見てみます。

同じMSCIコクサイ指数を採用しているので、各インデックスファンドの利回りにに大差はないです。

 

■年間の利回り比較(2019.02.28)

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比較のために、米国のみに投資する「楽天・全米株式(楽天VTI)」と全世界に投資する「楽天・全世界株式(楽天VT)」の利回りも載せています。

 

2月は世界中の株価が好調だったため、先進国株式に投資するインデックスファンドも6%近い利回りとなりました。

ただ、アメリカのみに投資する楽天VTIの方が利回りは高いです。これは1年間を通しても同じです。

先進国株式インデックスの株価チャート

最後に先進国株式インデックスの値動きを株価チャートで見てみます。

 

MSCIコクサイ指数をベンチマークとする「iShares MSCI Kokusai ETF」の月足10年チャートです。

 

 ■月足株価チャート(2019.03.08時点)

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1月に60ヶ月の移動平均線で大きく反発し、2月も上昇を続けました。

しかし、3月に入ってからは陰線となっており、株価が下落しています。

 

ECB(ヨーロッパ中央銀行)がユーロ圏の経済見通しを引き下げたりしたこと等で、世界経済の減速が懸念されているためです。

ユーロ圏の株式は先進国株式のインデックスファンドにも多く含まれていますから、アメリカのみに投資するインデックスファンドより多く影響を受けそうです。

 

まとめ ~これからの先進国株式インデックスには要注意?

ここにきてヨーロッパの経済減速の懸念が広まっています。

ヨーロッパの株式を含む先進国株式のインデックスファンドは、苦戦する可能性があると思います。

 

インデックス投資ではおなじみの

「投資するならアメリカだけの方がいいんじゃない?」

という悩みと向き合う日々が続くんでしょうね。

 

それでもヨーロッパの企業にも競争力のある企業が多くありますし、株価が低迷している時に買っておくことで、長期的には利益が大きくなるかもしれません。

特定の国に全てを賭けるのもリスクが高い気がするので、他の国にも分散投資したい

そんな時、先進国に投資するインデックスファンドは分散投資の手段として、良い投資先ではないでしょうか。

 

 先進国に投資するインデックスファンドでは 「eMAXIS Slim先進国株式」と「ニッセイ外国株式」の2強です。

純資産は「ニッセイ外国株式」の方が大きいですが、実質コストでは「eMAXIS Slim先進国株式」が優位のようです。

これから先進国の株式に投資を始めたい人は、「eMAXIS Slim先進国株式」を買っておけば間違いなさそうです。

 

 

関連記事の紹介です。

アメリカのみに投資するタイプのインデックスファンドのパフォーマンス、コスト、ポートフォリオを比較しました。

先進国のパフォーマンスに不安がある場合は、これでアメリカの比率を上げるのも良いと思います。

 

こちらは将来の成長に期待したい新興国株式のインデックスファンドのパフォーマンスです。

先進国株式のインデックスファンドと併せて買っておくのもいいかもしれません。

 

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