おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

ポートフォリオのリバランスの重要性。回数は?タイミングは?

『最近、株価が絶好調なんですよ~。笑いが止まりませんよ~。』

『え?現金?貯金してたって増えないっしょ。株を買い増し、買い増しっと♪」

 

数か月後、株式市場に激震が走る。

 

『あ~!株価が~。お金が溶けていく~~』

『あ、あの時、現金を貯めておけば。。。。』

 

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そんなベタな寸劇を繰り広げないためにも、ポートフォリオのチェックは欠かせません。

株式が占める割合が多くなってきたら、ポートフォリオをリバランスしてリスクを抑えることも必要ですよね。

 

でも、リバランスってどのようにやればいいのでしょうか。

頻度は?

タイミングは?

 

アメリカの資産運用会社  バンガード社は年に1回はリバランスを考えるべきだと助言しています。

ポートフォリオを年に1回はチェックしましょう

バンガード社は次のように述べています。

「長期投資では目標とする資産配分を決めて、目標とズレが無いかをチェックし続けることが大切だ」

 

例えば、株式と債券に投資したいのであれば、株、債券、そして現金を何%ずつ保有するかを決めておく必要があります。

 

適切な配分は人によって違いますし、時期によっても変わります。

最初は資産の大半を株式に投資していても、転職して収入が変わったり、守るべき家族が増えたりした時は配分を見直す必要があるでしょう。

 

この資産配分は、現在の景気とか市場の動向とか、そんなことを考慮して決めるものではないです。

 

自分の投資のゴールは何なのか? 

自分が取れるリスクはどこまでなのか?

 

あくまでも、自分にとってちょうど良い配分を決めることが大切です。

 

そして、目標となる資産配分を決めて投資を始めたら、自分のポートフォリオが目標とずれていないかを定期的にチェックする必要があります。

バンガード社は、少なくとも年に1回は資産配分をチェックすべきとしています。

 

何故リバランスが必要なのか

目標とする資産配分からズレが生じてきたら、 リバランスを検討する必要があります。

でも、何でリバランスが必要なのでしょうか?

 

株価が急上昇して株式比率が増えてきた場合、株を買い続けていけば、もっと儲かるかもしれません。

リバランスなんて勿体なくないですか?

 

でも、これは長期的に見るとリスクが高いです。なぜなら、

急上昇するものは急下降する可能性もある

からです。

 

株式比率が高いまま景気の後退局面を迎えた時、私たちの資産は予想より遥かに大きく損なわれます。

そのリスクを避けるために、リバランスを考える必要があります。

 

リバランスの方法は? 5%のズレでリバランスを考える

資産配分をチェックしたら、必ずリバランスしなければいけないと言うわけでもありません。

多少のズレは日常的に発生しますしね。

 

目標とする資産配分から何%ずれたらリバランスするといった、自分なりのルールを設けるのがいいのでしょう。

 

これに関してバンガード社は

「チェックは年に1回。そこで5%ずれていたらリバランスすべし。」

としています。 

 

では、どのようにリバランスをすれば良いのでしょうか。

株式と現金だけのポートフォリオを例に見てみましょう。

 

例えば、目標のポートフォリオが次のように現金50%、株式50%だったとします。

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仮に現金500万円、株式500万円だった場合、株価が20%下がると株式の比率は45%程度に下がり、目標から5%ずれます。

 

この時、次のように50万円リバランスして、株式比率を50%に戻してあげます。

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これは、株安が進んだ時のリバランスですね。

こうすることで、結果的に株価が安い時により多くの株を仕込むことができます

 

少し悩むのは逆パターン、株高の時のリバランスです。

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このように株高が進んで株式の比率 が大きくなった時、リバランスの方法としては次の2つがあります。

 

(1)すぐにリバランスする

即座に目標の資産配分に修正したい場合、手段は一つしかありません。

株を売却して現金に換えることです。

 

一見すると真っ当な手段に思えますが、実行に移す前に税金のことを考える必要があります。

株を売却して利益を確定させると所得税が抜かれます。

 

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このように一部株式を利確して現金に移すと、税金の分だけ資産の総額が減ってしまいます

個人的にはあまりやりたくない方法です。

 

これを実施するのは自分の経済状態が変わる場合でしょうか。

先に述べたような、退職して収入が減る、家族が増えて支出が増える、といったイベントが先に見えているのであれば、税金を犠牲にしてでも現金を増やしてリスクを抑えておきたいです。

 

(2)時間をかけてリバランスする

差し迫った事情が無いのであれば、時間をかけてリバランスをした方が良いでしょう。

 

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毎月定期的に株式投資をしている場合、その投資金額を減らす、もしくは投資を一時停止して、現金を貯めるようにします。

こうすることで、株を売却せずに、資産に対する株式の割合を徐々に減らしていきます。

 

株式比率が多くなっている時は、まだ相場が好調な可能性が高いです。そこで株数を減らすと、せっかくの利益拡大の機会を逃してしまいます。

 

なので、株数は減らさずに利益をしっかりと貰う。

将来のリスクも考えて現金を増やしておく。

このリバランスであれば、利益を狙いながらリスクヘッジもできます

 

個人的にはこちらのリバランス方法が好みです。

所得税20%はでかいですからね。なるべく株は売らないようにしたいです。

 

大切なのはルールを決めること、それを実行に移すこと

「年に1回、5%のずれが出たらリバランスせよ」

バンガードのWebページにはそのように書いてあるのですが、この「年1回」や「5%」といった数値に深い意味は無いと思っています。

 

ポートフォリオのチェックは毎月実施してもいいでしょうし、リバランスのタイミングをもう少し早くしても、遅くしてもいいでしょう。

先に述べたように、"丁度よい"ポートフォリオ・資産配分は人によって変わります。

 

人によっては10%のズレを許容できる場合もあるでしょうし、もっと細かくズレを直したい人もいるでしょう。

そこに正解の値なんてありません。

 

大切なのは

・事前に目標とルールを決めること

決めたルールを必ず実行して、目標に近づけること

なのだと思います。

 

だけど、これら全てを一から考えるのも、割と骨が折れるものですよね。

なので、バンガードの

「年1回チェック。5%のズレでリバランス」

といったルールをとりあえず採用して、自分に合ったリスク管理ルールを見つけていくというのは良い方法かもと思いました。

 

何といっても、バンガードですからね。

素人投資家の自分の考えとは信頼性が違いますよ、きっと。

 

他の記事の紹介です。

これもバンガードの投資アドバイス。長期投資においては耐えることが重要です。

 

ポートフォリオを構築するのにバンガードのおすすめETFを使うのもいいかもしれません。


 

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