インデックス投資で国際分散投資 米国株の比率は70%がベスト?
インデックス投資を始めて早4年。常に私の頭を悩ませる問題があります。
米国以外の国への投資は必要か?必要なら、何%割り振れば良いのかという疑問です。
誰もが直面するこの疑問に対し、アメリカのフィデリティ証券は
・国際分散投資は必要
・最適な比率は米国に70%
と答えています。
その根拠を見てみましょう。
米国集中投資が常に強いわけではない
私がインデックス投資を始めたのは2015年末です。これまでの間、最も好調だったのは米国の株式市場でした。
特に2018年は他の先進国や新興国は、米国にボロ負けの状態でした。
こういったパフォーマンスを見ていると、米国以外に投資することの必要性に疑問を感じてしまいます。
しかし、長期的に見れば米国株が常に強かったわけでもありません。
米国株が強い時期にはサイクルがあります。
■米国、米国以外の株式パフォーマンス比較
fidelity.comより引用
これは米国と米国以外の株式の年間リターンを比較したものです。
0%を超過している年は米国株のリターンが良かった時。
下に突き抜けている青い グラフの時期は、米国以外の株式のリターンの方が高かった時です。
米国の方はS&P500、米国以外はMSCI ACWI Indexから米国を除いたもので比較してます。MSCI ACWI IndexはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の採用指数ですね。
この結果を見ると、次のようなことが分かります。
・1979年からでは米国株が勝っている時期が最長
・2009年以降は米国株のパフォーマンスが高い
・2003年~2009年は米国以外のパフォーマンスの方が高かった
ここ10年くらいは米国株が強いですが、そろそろ米国以外の国のパフォーマンスが強い時代が来るのかもしれません。
国際分散投資をしておけば、自分のポートフォリオが米国以外の国が強い時代の恩恵を得るように備えることができます。
インデックス投資は米国:米国以外 = 7:3 が最適?
確かに米国以外の国が米国をアウトパフォームする時期があります。
でも、その時期に米国株でリターンを得られないという話ではありません。
加えて米国が勝っている時期が最長であることを考えると、米国株の比率を高くしておくことは欠かせないです。
それでは、米国以外の国の比率はどのくらいにすれば良いのでしょうか?
フィデリティ証券は、資金の30%を米国以外の国に投資すべきと述べています。
これは1950年~2018年にS&P500、米国以外、そして米国70%、米国以外30%に投資した場合のパフォーマンスです。
フィデリティ証券のサイトから引用しています。
米国以外は前述のとおり、MSCI ACWI Indexから米国を除いたものです。
米国株を70%にすると年間平均リターンはS&P500と同等、標準偏差はS&P500より低く、シャープレシオはS&P500より高くなっています。
標準偏差は株価のばらつきを示したもので、値が高いほど株価の上下が大きい=リスクが高いことを示します。
シャープレシオは投資効率を示す指標です。値が高いほどリスクを取った時の運用成績が良いことを示します。
つまり、米国70%、米国以外30%の投資は、S&P500よりリスクが低い!かつ投資効率が良い!ということになります。
マジですか!?
集計期間が1950年からと昔すぎることが気になりますね。
まだアメリカを始めとした世界経済が発展していない時代が含まれているので、今後も同じ結果になるとは限らないと思いました。
あくまでも参考程度にといったところでしょうか。
だけど、7:3というのはバランスが良い気がします。
全世界に投資できるVTやeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は米国の比率が55%程度です。
これだと、他国のパフォーマンスが米国株の足を引っ張る結果になると思います。先の結果でも米国株のパフォーマンスが良い時期の方が長いということですし。
あくまでもリターンのメインは米国株に稼いでもらう。そこに米国以外の国からのリターンをプラスαできれば儲けもの。
そういった考え方で投資するのであれば、米国と米国以外に7:3で投資するのは悪くないバランスだと思いました。
私のポートフォリオは米国75%、米国以外25%になっていて、大体同じような感じでした。
偶然ですけど、この配分をこれからも維持していこうかな?
単純な私はそう思いました。
他の記事の紹介です。
バンガードがお勧めするETF VTIやVXUSを使えば、米国:米国以外=7:3の投資を簡単に実現できますね。
投資のメインは米国にすべきだと思っていますが、米国株の優位性が崩れる時期は来るのでしょうか?そんなことを考えてみました。
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