マクドナルド(MCD)2019年Q1決算 全米の既存店売上が好調 株価は最高値を更新中
マクドナルド(MCD)の2019年Q1の決算が発表されました。
売上、営業利益ともに前年を下回る結果となりましたが、既存店の売上高が市場予測を超えており、良好な結果と言えそうです。
マクドナルド(MCD) 2019年Q1決算 アメリカの既存店売上高が伸びる
マクドナルド(MCD)の2019年Q1決算の結果です。
■マクドナルド(MCD) 2019年Q1決算
売上、営業利益、純利益ともに前年を下回っています。
一見すると残念な結果に見えますが、為替影響を除けばプラスになっているので心配する必要もないでしょう。
市場予測は売上高が49.3億ドル、EPSが1.76ドルだったようで、市場予測はしっかりと上回る結果でした。
既存店の売上の伸びが好調だったことが好感されています。
特にアメリカの既存店売り上げは4.5%増加しました。前期(2018年Q4)の決算では2.3%程度の増加だったので、大きく上げてきています。
新販売のドーナツスティックや1月に実施したベーコン無料イベント等のプロモーションが影響したようです。
ベーコン無料、、、ジャンキーなイベントですね。
アメリカのマクドナルドは朝食メニューの改善に取り組んでいて、ドーナツスティックやベーコン・イベントもその一環のようです。
海外の既存店売上も6%増加しています。イギリスやフランスでの売り上げが良かったようです。
この決算の結果を受けて株価はどうなったかと言うと、大きな変動はありませんでした。
■マクドナルド(MCD) 株価チャート(6カ月)
決算発表を受けて少しだけ上がりました。
今年はじわじわと上昇を続けていますが、S&P500よりは上昇率が低いです。
ただし、より長期で見ると素晴らしいパフォーマンスです。
■マクドナルド(MCD) 株価チャート(3年)
マクドナルドの過去3年間の株価チャートです。
過去最高値を更新し続けている状態です。
2018年後半あたりから好調なパフォーマンスです。決算の結果も良好ですし、安心して保有していられる銘柄です。
ただ、どの企業もそうですが、ライバルを退けて好調を維持するためには進歩し続ける必要があります。
マクドナルドはこれから何に取り組んでいくのでしょうか?
マクドナルド(MCD) は宅配とパーソナライゼーションに力を入れる
現在は絶好調なマクドナルドですが、アメリカではファストフード業界の競争が激しいです。
その中で売上アップを目指すため、マクドナルドは宅配サービスに力を入れています。
現在はUber Eatsと提携していますが、今後は他のサービスとの提携も有り得るそうです。
また、マクドナルドは今年の3月に「Dynamic Yield」というイスラエルの企業を買収しました。Dynamic Yieldはパーソナライゼーション(個人化)を可能とする機械学習の技術を提供する会社です。
例えば、Amazonにログインすると「あなたにお勧めの商品」が表示されます。これはユーザの過去の購入履歴等のデータをもとにして、その人が好みそうな商品を分析して表示させています。
マクドナルドはこれと同じことをハンバーガーでやろうとしています。
今、マクドナルドの店舗には固定のメニューが表示されているだけですが、その時の天気・季節、店の混雑状況、利用者の好み等を機械学習で分析して、利用者一人一人にあったお勧めメニューが表示されるようになります。
まずはドライブスルーから始めるようです。
利用者により適したサービスを提供することで、成長の機会を徹底的に逃さないようにすることが狙いです。
宅配とパーソナライゼーションが今後の業績の鍵を握るようになるのでしょうか?
今後の決算発表ではこれらの取り組みへの言及に要注目かもしれません。
株価と配当に良い影響をもたらすことを祈りたい。
他の記事の紹介です。
決算発表は5月も続きます。保有株の決算に注目しましょう。
こちらは前回のマクドナルドの決算結果です。前回は米国の既存店売上の伸びがイマイチでした。
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