ひふみ投信はTOPIX化? ひふみ投信を他のファンドと比較してみる
昨日はひふみ投信について書きました。
惰性で積み立てるのを見て見ぬ振りをする日々です。この記事を書いていて疑問に思ったのはひふみ投信って他のファンドと比べてどうなんだろうということです。
世の中のアクティブファンドの大半はインデックスに勝てないと言われています。ひふみ投信はずっとベンチマークとしているTOPIXに勝っていました。それは今後も続くのでしょうか?
ひふみ投信とTOPIXの連動性が高くなる
モーニングスターのサイトで投資信託の比較チャートを作れます。ひふみ投信と日本株のインデックスファンドを比べてみました。
■ひふみ投信とニッセイTOPIXインデックス
ひふみ投信は2017年はニッセイTOPIXインデックスファンドを大きく引き離しました。
しかし、2018年の値動きはほとんど変わりません。理由は恐らく大型株と小型株の構成比率にあると思います。
■ひふみ投信の大中小型株構成比率
分類 | 2016年5月 | 2017年12月 | 2018年1月 | 2018年8月 |
---|---|---|---|---|
大型株 | 19.70% | 36.40% | 43.90% | 40.80% |
中小型株 | 56.60% | 51.30% | 47.40% | 51.30% |
超小型株 | 19.20% | 5.40% | 4.90% | 4.90% |
現金等 | 4.60% | 6.90% | 3.80% | 3.10% |
2016年は大型株は20%程度でしたが、 2018年初めに大型株の比率を上げています。これによって2018年はTOPIXと連動性が高い動きになっているのだと思います。
大型株の比率上昇は間違いではない
じゃあ、「そのまま中小型株メインにしといてよ」と言う話かというと、そうではないというのが感想です。2018年は中小型株は不調です。
■他の小型株ファンドとの比較
これは適当に選んだ日本の小型株に投資するアクティブファンドとの比較です。2017年の値動きは同じですが、小型株ファンドは2018年は下降線です。
ひふみが小型株の比率を変えなかったら今よりも成績は下がっていたのでしょう。絶妙なタイミングで大中小型株の構成比率を変えることでダメージを抑える。こういった運用テクニックは高いのかなと思えます。
今後の成績は日本の中小型株次第か
先のグラフを見ると2017年は他の小型株ファンドと値動き変わらないです。2018年はTOPIXと値動き変わらないです。この結果だけを見ると、今のひふみ投信は企業を選別するのが特別に上手いというわけでもない気がします。マーケットの動向を見て大型株、中小型株の比率を変えるタイミングが上手いのではないでしょうか。今は日本市場の成長低下を見越して外国株の比率も上げていますし。
となると、今後のひふみ投信の成績は中小型株が上昇するか否かにかかっている気がします。
ひふみ投信をメインにするわけにはいかない
私はひふみ投信を積み立てていますが、所有規模は全金融資産の3%程度です。TOPIXの代わり程度の意識で持っています。TOPIXをアウトパフォームする時期があれば儲けものです。アクティブファンドはファンドマネージャの主観でバイアスがかかってしまうので調子が良いときはよいのでしょうが、それがずっと続くわけではないと思います。そのファンドに何か明確な、機械的な投資ルールがあるのであれば安定した成績を収めることができるのではと思いますが。ただ、それだとインデックスファンドと似たような成績になると思います。
投資のメインはやっぱり米国の株式です。
■ひふみ投信と楽天・全米株式インデックス
これはひふみ投信(青)と楽天・全米株式インデックスファンド(赤)の比較です。楽天・全米株式の方が右肩上がりで値動きも安定しています。こちらをメインに積み立てる方が安心できます。
問題は日本株にどれだけ投資するか?
う~ん。ひふみ投信の積み立てもやめようかな~と、些末な悩みが続きそうです。ただ、解約はしないと思います。
税金かかりますし、米国株と大・中小型株のスイッチングによってTOPIXから大きく暴落することはないのではと思っています。
ひふみ投信が良い成績を収められるのか、というより日本株がこれからどれだけ上昇するのか、自分の資産の日本株比率をどれだけにするかがテーマになると思います。
たぶん、暫くはTOPIXのインデックスファンドを積み立てているのと大差ない結果になるのではと思います。日本の大型株が不調になった時に、米国株、大・中小型株のスイッチングによってダメージを抑えてくれることを期待していますね。
積立は楽天・全米株式がメインです。
くりっく頂けると嬉しいです。