おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

人気者になったひふみ投信 どこへ向かうのですか? 投資信託紹介4

自分で探し出したお気に入りの歌手やバンド、作家、映画、それが世間で人気になり少し寂しい想いを抱く。そこから作風が明らかに変わってしまい、これからも好きでいられるか不安になる。そんな経験がある人も多いでしょう。

投資信託の世界でもそんなことってあるんです。そうです。ひふみ投信です。

 

 

出会い ~ひふみ投信の方がひふみPlusよりお得

2016年5月頃、私は国際分散投資の一端を担わせる日本株のインデックスファンドの扱いに悩んでいました。

「TOPIX、日経平均、なんとかミクスのせいか最近好調だけど、過去を振り返ると外国のような力強さがないな~。他に良いファンドはないかな~。」

「JPX400?配当貴族?結局日本の株式を機械的に集めたインデックス投資ではどれも同じなんじゃないかな~。」

     ■S&P500(青)とTOPIX(赤)    

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     アメリカが右肩上がりなのに対してTOPIXは2013年までもたついていました。

 直販なら低コストなアクティブファンドに

そんな時、私の人生の師と言ってもいい「Google先生」がある言葉を映したのです。それこそ『ひふみ投信』。投資信託の世界ではすでに有名。著名なファンドマネージャである藤野社長(レオス・キャピタルワークス)が率いる日本株に投資するアクティブファンド。

 「アクティブファンドか~。コスト高いんですよね~?」

そんな疑問をかかえつつ、少し調べてみる。

  「買付手数料 無料」「信託報酬 年1.06%」

思ってたほど高くないんだね。さらに見てみる。

 「5年以上保有すると実質信託報酬 0.8584%。10年以上保有すると 年0.6584%!」

お、アクティブファンドにしては安いね。長期投資向き?

    

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ひふみ投信情報 | ひふみ投信 | レオス・キャピタルワークスより引用

正確には5年以上経過すると毎年投資金額の一定割合の口数をもらえるということらしい。

 

この制度は直販のひふみ投信でしか使えず、ネット証券で「ひふみPlus」を買っても信託報酬は還元されないようだ。買うなら「ひふみ投信」直販の方が絶対にいい

当時のひふみ投信構成銘柄

ひふみ投信の信念は日本の成長企業に投資して長期的な資産形成、そして日本の未来に貢献すること。幾つもの企業の経営者と直接面談して投資対象を厳選しているらしい。そんなひふみ投信の当時(2016年5月)の構成銘柄はこんな感じです。

   ■2016年5月上位構成銘柄

順位 銘柄 比率
1 あいホールディングス 3.40%
2 アウトソーシング 2.70%
3 SCREENホールディングス 2.40%
4 堀場製作所 2.10%
5 ニコン 2.00%

「あいホールディングスって何?なんか防犯カメラに強い会社らしい。流石にTOPIXと全然違うな~。成績はどうなの?」

   ■2016年5月の運用成績(月次報告書より)

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「お~。TOPIXよりよい。しかもTOPIXが下がっているときに強い!」

「これだ。私が求めていたのはこれなんだよ~~」

と、単純な私はすぐにひふみ投信に口座を開設。お金を振り込み、積み立て設定を開始しました。これがひふみ投信との出会いでした。

ひふみ、世間に見つかる!

飽きっぽい私は積み立て設定をして暫くすると「ひふみ」の存在を忘れかけていた。時は少し経過して2017年2月、耳を疑う知らせが飛び込んでくるのです。

「ひふみ投信の藤野社長がカンブリア宮殿に出演!」

投資信託がテレビで紹介される。そんな時代なんだな~。と当時は思いました。

そしてこれを機にひふみ投信に資金が流入し始めます。

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基準価額推移 | ひふみ投信 | レオス・キャピタルワークス より引用

  ※上の線が純資産です

 2017年前半から明らかに変わる純資産増加の傾き。なんて分かりやすいのでしょう。TVってすごい。世間は意外にシンプルなの?。(2018年に伸びが止まるのも分かりやすい)

この時が分岐点だったのか ~ひふみ、海外を目指す

時が少し経過して2017年の夏。海外も日本も株式指数は絶好調。私のインデックス投資の資産は順調に増加を続けていた。「さんきゅー。トランプ。」調子がいい私はそんなことも思っていた。少しだけ。

そんな時、久しぶりにひふみ投信の月次レポートを開いてみた。

 ■2017年6月の市場別比率(月次報告書より)

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 「あれ?その他海外株?」

そう。ひふみ投信は外国株に投資を始めたのです。藤野社長曰く「日本企業の株価成長の低下を米国株で補うため」らしい。この時の上位構成銘柄はこんな感じ。

■2017年6月上位構成銘柄

順位 銘柄 比率
1 東京センチュリー 2.20%
2 あいホールディングス 1.80%
3 マイクロソフト 1.70%
4 TDK 1.70%
5 日本写真印刷 1.60%

このころから徐々に大型株比率が増えています。中小型株が不調だったからでしょうか。

「マイクロソフトか~。他にも知っている会社増えたね」

「日本市場の投資のために買ったんだけど、外国株増えるのどうなのかな~」

だが、投資成績は相変わらず好調。

   ■2017年6月の運用成績(月次報告書より)

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TOPIXも調子いいけど、それをアウトパフォーム!

「調子いいし外国株比率も僅かだから、まあいいか」

そんな感じで軽く受け流した私。またもやひふみを忘れる日が少し続きます。

 

そして現在 ~売れまくるひふみ。続けるか悩む私。

2018年9月。ひふみ投信はつみたてNISAでも人気のようだ。2017年末にアメリカの個別株投資も始めた私は久しぶりに月次報告書を見てみる。ここで衝撃を覚える私。

さらに増える外国株比率

現在の上位構成銘柄はこんな感じ。

■2018年8月上位構成銘柄

順位 銘柄 比率
1 アマゾン 2.30%
2 VISA 2.00%
3 マイクロソフト 1.90%
4 光通信 1.90%
5 協和エクシオ 1.90%

※実際に見たのはもう少し前の月です。。

 

 「アマゾン、VISA~、マイクロソフトか~。。。」

「あれ?私の持っている個別株の上位と同じじゃん!」

一瞬

「いや~。私ってひふみと同じ判断してたのか~。嬉しい~」

と思ってしまう単純な自分。しかし、すぐに思い直す。国際分散の目的で買ったひふみ投信。その意味はどうなったのかと。

 ■2018年8月の市場別比率(月次報告書より)

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  ※海外株は10%を超えました。

「外国株が10%以上。かなり大きい比率になったな~」

 TOPIXと似た者同士?

   ■2018年8月の運用成績(月次報告書より)

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   ※TOPIXに似てきました。

「前ほどTOPIXに勝てなくなったな~。下回っているときもあるじゃん。」

TOPIXに動きが似てきたのは日本の中小型株が不調だから大型株の比率を増やした影響なのかな。資金が巨大になりすぎてひふみが小型株を売買すると、それだけで株価が変動してしまうので大型株への投資を増やさざるを得ないという話も聞くし。

問題は外国株比率の高騰によるアイデンティティの消失危機では

最近のひふみに対し、不満を述べる人がいるらしい。

 「TOPIXに負けてるぞ」

 「大塚家具やTATERU買うなんて、センスないんじゃないか?」

人気者は大変だな~。投資に理解ある客が相手なら楽だったのにね。

しかし、私にとってそんなことは問題ではない。株価の価値を短期で見ることの虚しさをそれなりに感じているし、長期間の投資活動の中で一つや二つ失敗してしまう銘柄もあるだろう。長期で見たときにトータルで増えればいいだけの話だ。

 問題はひふみ投信の外国株比率が上がっていること、そしてその銘柄が『鉄板』すぎることなんだよ~。Amazon,Visa,Microsoft,Facebookなんて誰でも思いつくよね。先に言った通り、私でもFacebook以外は持っているし。

外国株投資は日本の成長低下に対するリスクヘッジ程度との扱いなのかもしれない。しかし、もし外国株を今後のメインに据えていってしまうとしたら、日本の成長企業を面会を重ねて判別する、日本企業の成長に貢献する、その信念とアイデンティティは生き続けるのでしょうか。

 

これが、外国のマイナーな企業を厳選!とかなら面白いんだけどな~。でも、米国株投資するなら無難に『楽天・全米株式インデックスファンド』とか買うんで、ひふみ投信には日本株で「OnlyOne」なファンドであり続けてほしいんだ。

 

というわけで、ひふみ投信の扱いに少し悩みますが、私の積立金額は僅かで資産に大きな影響を与えるものではなく、今も積み立てを続けています。

 

 最近楽天・全世界株式インデックスの積み立てをやめました。

www.ontsuji.net

 

 私はひふみと同じ外国株持ってます。。

www.ontsuji.net

くりっく頂けると嬉しいです。

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