インドの下院総選挙はモディ政権が圧勝 株価は一時急上昇するも、、
新興国投資家に注目されていたインドの下院総選挙。
5月23日に開票作業が行われた結果、モディ首相が率いる与党インド人民党(BJP)の勝利が確実となりました。
インドのETF EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)を保有している私にとっては一安心です。
インドの下院総選挙 与党の圧勝で株価が一時上昇もすぐ下落
与党連合の苦戦が予想されていた時期もありましたが、選挙前になってからモディ首相の支持率が上昇。その勢いのままに、与党のインド人民党(BJP)が過半数の議席を確保する見込みとなりました。
当初は農村部からの支持率が低迷した影響で、BJPだけでは過半数は難しいと予測されている向きもありました。
それを考えるとBJPだけで過半数というのは、予想以上の圧勝劇なのかもしれません。
外国人投資家にとっては、経済成長を重視するモディ政権の続投は望ましいものです。
この結果を受けて、インドの株式指数であるSENSEX指数は史上最高値を付けました。
■インド SEXSE指数
インドのSENSEX指数のチャートです。既に5月20日の出口調査の結果で与党の勝利が予想されていたことで株価が急騰していました。
〇が付いている個所が開票日の株価です。
長い上髭が出てますね。最高値を付けたのは一瞬でした。。。
最近の世界経済の先行き不透明感が懸念されて、売られてしまったんでしょうか。
与党の圧勝も財政赤字の拡大、通貨安が懸念される公約が一杯
今回の総選挙でモディ首相はインフラ投資と農村部の収入向上を公約に掲げています。
インフラ投資の規模は約160兆円です。
経済成長が叫ばれるインドですが、上下水道等のインフラ整備はかなり遅れているようです。
さらなる経済成長にインフラ投資は欠かせないので、株式市場には好感されています。
公約では2030年までに世界第3位の経済大国になるとも明記したそうです。あと10年で日本を追い抜くぞってことですね。
農村部の収入向上についても力を入れると宣言しています。
今のインドの経済成長は農村部には波及しておらず、格差の拡大が不満を蓄積させているので、対策は急務です。
1億2千万世帯の低所得農家に年6千ルピーの補助金を出したり、所得税の控除枠を年25万ルピーから50万ルピーに引き上げる等、大盤振る舞いな公約を選挙期間中に掲げていました。
ばら撒きまくりですね~。どこかで見たような光景。。。
このような公約には巨額な財政支出が必要です。インドは財政赤字の抑制を目標に掲げているのですが、財政支出が増えれば財政赤字は拡大する恐れがあります。
う~ん、、やっぱり、どこかで見たような光景?
財政赤字が拡大すると、通貨安になりやすいというのが一般的なようです。その国の国債や株を買いづらくなるためです。
そうなるとインドに投資している人は、為替で損を被ってしまうリスクがありすね。
中国以上の経済発展が期待されているインドですが、過剰に期待しすぎるのにはご用心といったところです。
与党が敗退して株価が暴落とならなかったことで良しとしておきましょう。
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EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド )はインドの高収益企業に投資するETFです。インドに夢を見たい人にお勧めなETFです。
インドのインフラの遅れを示す問題の一つにトイレ問題があります。
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