日本株アクティブファンド コモンズ30と厳選投資の1月の成績
コモンズ投信が販売する「コモンズ30」。
スパークス・アセット・マネジメントが販売する「厳選投資」。
どちらも日本株のみに投資するアクティブファンドです。
この2つのファンドに共通することは、少数の銘柄に集中投資すること。
「コモンズ30」はその名が示す通り30銘柄。
「厳選投資」に至っては、わずか20名柄にしか投資しません。
どちらも海外での収益力が高い企業を選定して投資しています。
これから高齢化社会による人口減少を迎える日本。
そんな環境でも、海外で利益を上げることができる企業であれば、海外の人口増加の恩恵を受けて収益を拡大できる。
外国人投資家の投資対象にもなるので、株価も上がるだろう。
そんな考えだと思います。
私は日本株はTOPIXや日経平均に投資するインデックスファンドではなく、「コモンズ30」と「厳選投資」を買っています。
TOPIXを構成する2,000社もの日本企業に分散投資するより、海外で勝負できる企業をピックアップして投資できた方が面白いかなと考えたからです。
それぞれのファンドの1月の月次報告書が発表されたので、チェックしてみました。
果たしてTOPIXには勝てているのでしょうか。
1月のコモンズ30はTOPIX超え。厳選投資は苦戦。
次の表は「コモンズ30」と「厳選投資」のパフォーマンスをTOPIX(配当込)を比較したものです。
■コモンズ30と厳選投資の成績(2019.01.31)
「コモンズ30」は1月に6%上昇。TOPIXを上回りました。
一方「厳選投資」は1.5%程度の上昇とTOPIXには及びませんでした。
あれ?私が買うまでは勝ち続けていたのに、何で??
コモンズ30も過去1年のパフォーマンスを見るとTOPIXに負けてますね。。
これから巻き返してくれるんでしょうか。
「コモンズ30」が1月に好調だった理由は、12月に売り込まれていた銘柄が1月になって急反発したためです。
組入れ銘柄30社のうち、21社が月間騰落率でプラス。マイナスは9社のみでした。
中でも「ディスコ」「東京エレクトロン」が20%以上の上昇。「堀場製作所」が18%上昇しています。
堀場製作所は自動車エンジンの分析機器等を開発している企業ですが、2月12日に発表した決算で3期連続で過去最高益を達成しています。
株価も上がっているので、「コモンズ30」の2月のパフォーマンスに良い影響をもたらしてくれそうです。
コモンズ30と厳選投資の上位銘柄 (2019.01.31)
次に「コモンズ30」と「厳選投資」の上位銘柄を見てみます。
■コモンズ30 上位10銘柄(2019.01.31)
■厳選投資 上位5銘柄(2019.01.31)
この中で気になる銘柄は「厳選投資」が保有している「ソフトバンクグループ」です。最近株価が大きく上がっています。
■ソフトバンクグループの株価チャート
アメリカの自動運転技術を開発するベンチャー企業への投資が判明したことが好感されているようです。
これは、2月の「厳選投資」のパフォーマンスには期待できるかもしれません。
何といっても20銘柄しか投資しませんからね。1銘柄でもファンドの成績に与える影響はそこそこ大きいでしょう。
2月は両方ともTOPIX超えか?
1月は明暗分かれる結果でしたが、2月は今のところ両ファンドともにTOPIXを上回っています。
このまま、インデックスに勝てるアクティブファンドであることを示してもらいたいです。
「コモンズ30」も「厳選投資」も海外収益力のある企業を重視しているので、円高には弱そうですね。米中貿易交渉の行方も影響を受けるかもしれません。
そのあたりは心配ですが、日本株はごく僅かな比率しか保有しないので、そんなにリスクにはならないと思っています。
毎月積み立てるわけではありませんが、自分の資産の中の日本株の保有比率が下がったら、買い増していきたいと思います。
「そのわずかな比率もS&P500に投資しておいたほうがいいんじゃない??」
そんな囁きが自分の中から聞こえるのですが。。
関連記事の紹介です。
「厳選投資」について調べた記事です。信託報酬は高いですが、それに見合うパフォーマンスを発揮しています。
こちらは「コモンズ30」の記事です。信託報酬はひふみ投信と同じくらいですが、コモンズ30は大型株が中心です。
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