世界の株価が急落する中、Jリートの分散投資効果が発揮される
10月が始まった矢先に米国株が急落。それに連れ立って日本や欧州、新興国の株価も下落となりました。
お金が消えていく様を見るのは、いつでも悲しいものです。
こんな時こそ、分散投資によって下落ショックを和らげたいところ。
だけど、株式の中だけで分散投資をしても高い効果は望めません。
有効な分散投資を実現するには、株式以外の資産クラスをポートフォリオに加える必要があります。
特に今週は国内リート(J-REIT)がその効果を発揮してくれました。
米国株の急落。株式の国際分散投資に効果なし。
10月2日は米国のS&P500やNYダウが大きく下げる展開となりました。
1日に発表されたISM製造業景況指数が2ヶ月連続で50を下回ったのがきっかけです。この指数は50が好景気・不景気の分岐点と言われています。
2日に発表されたADP雇用統計が市場予想を下回ったことも、株価下落を後押ししました。
では、他の国の株価はどうだったのかというと、、
ここ1週間の代表的なインデックスファンドの騰落率を見てみます。
■株式インデックスファンドの騰落率(2019.09.30~2019.10.04)
今週、米国のみに投資する「楽天VTI」の価格は3.1%も下落しました。
一方で、先進国に投資する「ニッセイ外国株式」、全世界に投資する「楽天VT」も同じように下落しています。
米国は世界経済の中心です。
今回のような米国の株式市場への懸念は、世界中の株価に波及してしまいます。
そんな状況では、どれだけ多くの国の株式に分散投資をしたところで、株価の下落を和らげてくれる可能性は低いです。
今回もそんな結果でした。
Jリートが分散投資効果を発揮する
しかし、ポートフォリオにリートや債券を加えると、違った効果を得られます。
■株式,リート,債券インデックスファンドの騰落率(2019.09.30~2019.10.04)
先程のグラフにリートと債券のインデックスファンドを追加しました。
下落幅は全然違いますね。
債券は価格変動が株価より遥かに小さいです。リスク資産の一部を債券に振り分ければ、トータルでの下落幅を抑えることができます。
ただ、その分リターンも低いですけど。
注目したいのはリートです。
リートは株式と同じくらい価格が変動しますが、異なる値動きをする傾向があります。
今週、先進国のリート指数に投資する「たわらノーロード先進国リート」は下落はしたものの、下落幅は株式よりだいぶ小さいです。
そして、何と言ってもJリート。
Jリートに投資する「たわらノーロード国内リート」は米国や他国の株価が下落している時も下がることなく、むしろ上昇を続けました。
こういう資産をポートフォリオに加えておくと、株式と逆の値動きをして資産の価格下落を緩和してくれます。
もちろん、常にこのような値動きをするわけではありませんが、株式の国際分散投資に比べれば、遥かに高い分散効果を得られるはずです。
私も最近になってリートのインデックスファンドを買い始めました。
まだ株式に比べると僅かな金額しか保有していません。
それでも、今回の株価下落時にリートだけ違う値動きをしているのを見ると、安心感を感じることができました。心理的な効果は大きいです。
それに、リートは債券と違ってそこそこのリターンが期待できます。
「たわらノーロード国内リート」の過去3年のリターンは+35%、「たわらノーロード先進国リート」は+24%です。
「ニッセイ外国株式」は+38%なので、株式のリターンと比べてもまずまずです。
それに加えて高い分散投資効果を得られることを考えれば、ポートフォリオの一部に組み込む価値はあると思います。
特にJリートは為替影響が無いのも魅力です。
日本株や国内債券が頼りない今、円高に強い唯一の資産クラスではないかと思います。
投資を始めてからずっと株式だけを買っていましたが、今後はリートも定期的に買って分散効果を高めたい。
今週の株価下落はその気持ちをより強くさせてくれました。
他の記事の紹介です。
Jリートのインデックスファンドでは確かな運用実績のある「たわらノーロード国内リート」がおすすめです。
過去5年のJリートの値動きは株式との相関性が低く、分散投資の有力候補と言えます。
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