長期投資で株価にこだわるとリスクが高まる?重要なのは保有株式の比率
ある時は急上昇し、ある時は唐突に急落する。
どの株式に投資をしても、この現象からは逃れられません。
株価を毎日チェックしていると、その時の急な値動きに感情を乱され、衝動的な売買をしてしまうことがあります。
しかし、このような行動は長期投資においてリスクを増大させる要因となります。
長期投資では今の株価を毎日チェックすることに意味はありません。
チェックする対象を株価から別のものへ変える必要があります。
株価の動きにつられるとリスクが高まる
まだ投資を始めて間もない時、株価の値動きに対してやりがちな行動はこんな感じではないでしょうか。
株価が上がってくると、
「もっと投資した方が効率が良いのではないか?」
と買い増しをする。
逆に下がってくると
「一度避難しておいた方がいいや」
と損切りをしてしまう。
さらに、それを実行に移した途端、株価が逆に動き始めて
「しまった!!」
となるのは、よくあるパターンのように思えます。
私も何度も経験しています。
株式市場にはサイクルがあるので、上がり続けた株価はどこかで下落しますし、下がり続けた株価もいつかは上昇に転じます。
なので、上の図のように「今の株価の動きが今後も続くだろう」という感情・予測に基づいた行動は危険がつきまといます。
株価の上昇相場で株式比率を上げすぎるとリスクを高めることになりますし、逆に下落相場でリスクを抑えすぎると、次の上昇機会のチャンスを失ってしまいます。
このように株価の動きにつられた行動はリスクを誘発する可能性があるので、注意が必要です。
長期投資では機械的なリバランスが大切と心がける
私たちは株価の動きに対して感情的になるのではなく、機械的に対処する必要があります。
株価が高くなってきたら、一部利確する。これは次の下落相場でのリスクを抑えることになります。
逆に株価が下降してきたら、いつもより多く買い増しする。
こっちは次の上昇相場で利益を大きく増やすことに繋がるはずです。
だけど、株価を見ていても、このような行動は難しいです。
今の株価は高いのか?低いのか? そんなことは誰にも分かりませんから。
分からないから不安になり、株価につられた行動をとってしまいます。
これを避けるために、行動の基準を良く分からない株価から、分かるものに切り替える必要があります。
自分の資産の中で株式比率をどの程度にするかを決めておきます。
その比率を上回ったら株を一部売却、もしくは投資金額を抑える。
逆に比率が下がったら、株を買い増す。
この場合、行動の基準は「今の株価の動き」ではありません。「自分の保有している株式の金額」という明確な基準があります。
明確な基準をもつことで、直近の株価の動きに惑わされず、「高い時に売って安い時に仕込む」という行動がより確実に実践できると思います。
そもそも、長期投資は10年、20年後の株価が今よりも高くなることを前提とした手法です。
だから、長期投資を行うにあたって、今の株価を評価することには意味が無いのです。
評価する価値があるものは、今の自分の資産の何%が株式なのか、その比率は自分にとって最適なのかということでしょう。
目先の株価ではなく、保有している株式の総額・比率に意識を向けて行動基準を明確にする。
それが長期投資成功の鍵なのだと思います。
言うは易しで、実践は難しいのですが。。。
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そうは言っても株価の下落は怖い。配当金で気を紛らわせるのも一つの手段でしょう。
米国株は20年保有していれば必ず利益が出る。過去の歴史が証明してくれます。
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