おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

何故、米国株以外に投資をするのか?国際分散投資は不確かな将来の予防策。

国際分散投資か米国集中投資か

インデックス投資を実践するにあたって、避けては通れないテーマです。

 

昨今の米国株絶好調の状況を見ていると、果たして国際分散投資が有効なのか悩む時もあります。

でも、私は世界全体への投資を続けるつもりです。

 

これは、米国と全世界のどちらが優位であるかを考えた結果ではありません。

米国株優位の状態が崩れた時、自分がどんな行動を取るかを考えた結果です。

 

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米国株が常に強いとは限らない

リーマンショック以降、米国株は無類の強さを発揮してきました。

 

■VTIとVTの株価チャート比較(2010年~2019年)

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これは米国のみに投資するETF「VTI」と全世界に投資する「VT」の2010年以降の推移です。青色がVTIです。

VTIはVTの2倍近く上昇しています。

これを見ると、全世界に投資することはナンセンスのように思えてしまいます。

 

しかし、この状態が過去からずっと続いてきたわけではありません。

米国株が劣勢だった時代もあります。

 

■VTIとEEMの株価チャート比較(2003年~2008年)

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これはリーマンショック前、2003年~2008年の株価チャートです。

青色がVTI。そして比較対象は新興国に投資する「EEM」です。

この時期は新興国が米国株を大きくアウトパフォームしました。

 

株式市場の半分は米国以外の市場で構成されています。

過去10年は確かに米国市場が優勢でした。

しかし、その状態が10年も続いているからこそ、米国優勢の状態が崩れ、他の市場に資金が移る可能性も考えておく必要があると思います。

 

米国株が劣勢になっても米国株を信じきれるだろうか

私が世界全体に投資をするのは、米国株優勢の状態が長くは続かないと思っているから、、、、というわけではありません。

この先も米国株が強いのか、新興国や欧州が盛り返してくるのか。

そんなことは誰にも分からないので、予想するだけ無駄だと思っています。

 

だけど、確実に予測できることはあります。

米国株が劣勢になった時、自分がどのような行動を取るかということです。

 

仮に自分が米国株だけに集中投資をしていたとします。

その状態で米国以外のパフォーマンスが米国株を大きく上回った時、私はどのように考え、行動するだろうか?

 

たぶん、

「あれ?米国株大丈夫かな。。。」

「これからは米国以外が伸びるかも。」

「念のため、他の国の株も買っておこう!!」

と、あっさりと宗旨替えすることが目に見えています。

 

実際のところ、米国以外が優勢な時なんて頻繁にやってきます。

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www.morganstanley.comより引用 

 

 これは2015年から2019年の各年で、どの地域の株価のリターンが良かったかを示したものです。モルガンスタンレー証券のサイトから引用しました。

 

2018年、2019年は米国の株式指数であるS&P500のパフォーマンスが最もよかったです。

しかし、少し前の2017年は新興国の株式指数 MSCI Emergingがトップで、S&P500は最下位です。2015年は日本(MSCI japan)が独り勝ちでした。

 

後から振り返れば、この期間のトータルリターンは米国株が圧倒的でした。

しかし、2017年に新興国が爆上げしている最中にいて、これからも米国株が最も強いはずと確信を持つことができたでしょうか?

 

自分にはできないかなと思いました。

この先、同じような状況になったら、てきと~に自分に言い訳つけて、新興国株を買う姿が目に見えます。

 

それなら最初から世界全体に分散投資していた方が効率的だと思いました。

米国以外が絶好調な時になってから買っても遅きに失する可能性がありますから、常に一定比率は米国以外に回しておいて、いつ来るか分からない米国劣勢の時期に備える感じです。

  

最近は各国の株価の相関関係が高く、米国株が崩れたら他国の株価も大きく崩れるから、結局は米国だけでも問題がないのかもしれません。

ですが、最近の米中貿易摩擦等に見られるグローバリゼーションにストップをかけるような動きは、この相関性を弱めることになるのかもしれません。

 

将来は何が起こるか分からない。

その不確かな将来へのリスクヘッジという点で、国際分散投資には価値があるものだと思います。

 

逆に米国集中投資には「それでも米国経済が強い!」と確信できるだけの深い知識、信念が必要となるのでしょう。

私はそれを信じ切る理由を見つけられていないので、国際分散投資派でいようと思います。

 

少しばかりパフォーマンスが犠牲になっても、悔いはない!!

たぶん。。。

 

他の記事の紹介です。

オーストラリア株は米国株以上に高配当。米国以外の投資先として有力な候補の一つだと思います。


世界全体に投資するVTの米国株の比率は60%弱ですが、それではパフォーマンスが悪くなります。米国株の比率は70%が最適というレポートもあります。

 

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