マクドナルド(MCD) 2019年Q2決算 既存店売上も株価も好調を維持
ファストフードの食べすぎは体に悪いのかもしれない。
でも、この企業への投資は心に平穏をもたらしてくれるようです。
マクドナルドが2019年Q2の決算を発表しました。
既存店売上高は好調だった前期を更に上回り、株価も最高値を更新中です。
マクドナルド(MCD) 2019年Q2決算 既存店売上高が大きく増える
マクドナルドが7月26日に発表した、2019年Q2の売上高、利益、EPSです。
■マクドナルド(MCD) 2019年Q2 決算
売上高は53.4億ドル、1株あたりの利益であるEPSは1.97ドルでした。これは市場予測とほぼ同じです。
全体的な売上で見てしまうと、為替の影響もあって前年から伸びていないです。
これは、マクドナルドが店舗の形態を直営からフランチャイズ形態に切り替えている最中であることが影響しています。
切り替えの際に一時閉店等が発生する影響で、トータルの売上が伸びていないように見えてしまいます。
なので、トータルの売上の比較にはあまり意味がありません。
この辺の影響を除外した売上高の比較として、既存店売上高(Comparable sales)と言う数値を発表しています。
この既存店売上高は全世界で前年から6.5%も増加しています。これは市場予測の5.1%を上回る数値で、2012年以来の大幅な増加となりました。
アメリカ国内の既存店売上高も5.5%の増加と、予測の4.4%を大きく上回っています。
Q1では4.5%、その前の2018年Q4では2.3%の増加でしたから、継続的に売上高が成長していることが分かります。
アメリカ国内の売上アップの要因はメニューの改善です。
例えば、2018年に「クォーターパウンダー」等のハンバーガのパティを冷凍の肉ではなく、注文後にキッチンで生肉から調理して提供するようにしました。
新しい朝食メニューの「ドーナツスティック」、「マックグリドル ブルーベリー」等も好調のようです。
他にも「2 for 5$ MIX」という、5ドルで2つの商品を買えるキャンペーンも売り上げを伸ばすのに貢献しています。
なお、アメリカ以外ではイギリス、フランス、ドイツの売上が好調だったようです。
マクドナルド(MCD)が力を入れる「宅配サービス」と「未来型店舗」
今期の決算で既存店売上高の成長は16期連続となりました。
マクドナルドは、これからも売上を伸ばすために様々なサービスを展開していきます。中でも力を入れているのが「宅配サービス」と「未来型店舗」です。
宅配サービスでは「Uber Eats」と提携していますが、さらに売り上げを拡大するために「ドアダッシュ」というフードデリバリーサービスと提携を開始すると発表しました。
未来型店舗ではスマートフォンのアプリ等からのモバイルオーダを可能にしたり、このようなタッチパネル型のセルフ注文端末でのオーダを可能とします。
注文する時には、顧客の好みやその日の天気にあったお勧めメニューを表示したりする「パーソナライゼーション」も強化し、顧客満足度を高めていく計画です。
そのためにイスラエルの「Dynamic Yield」という機械学習のソリューションを開発する企業を買収しています。
店舗を増やして売り上げを増やすのには限界がありますから、顧客のリピート率を増やすことで売上、利益のさらなる成長を目指していくのでしょう。
そんな感じで顧客満足度のアップを目指すマクドナルドは、私達個人投資家の満足度もアップさせてくれる企業です。
■マクドナルド(MCD)とS&P500の株価チャート
過去1年のマクドナルド(MCD)とS&P500の株価の比較です。青色がマクドナルド(MCD)です。
安定した動きを続けていて、S&P500をアウトパフォーム。株価は過去最高値を更新中です。
今回の決算も無事クリアできたので、株価は下落せずに済みました。
今後も堅実な成長を続けてくれることを期待したいです。
マクドナルドのハンバーガーを食べる機会はめっきり減りましたが、マクドナルドの株には末長く世話になりそうな予感がしています。
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株主還元に積極的な企業こそ、長期投資にふさわしい。
42年連続増配中のマクドナルド(MCD)もその一つでしょう。
マクドナルドはAmazonと同じく一般消費財セクターです。セクター別ETFのVCRでも投資可能です。
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