新興国株、日本株、欧州株のこれから。米国以外の株価は割安なのか?
過去10年間、米国株のパフォーマンスは他国の株価を圧倒してきました。
「他の国に投資しても意味はないのでは?」
と思いがちですが、米国株が強い時期が続いた今だからこそ、米国以外の株式に注目すべきと言う意見もあります。
モルガン・スタンレー証券のアナリストは欧州、新興国、そして日本の株式に注目しているようです。株価とともにその理由を見てみましょう。
欧州、新興国、日本株のこれからは?
まず、ヨーロッパについてです。
欧州株はイギリスのEU離脱をはじめとしたEUへの失望、経済指標の悪化で株価は低迷しています。既にリセッションを迎えつつあるのではないかとも言われています。
ですが、株式市場はこの辺りを既に織り込み済みであり、経済回復の兆しが見られれば、株価上昇の余地が大きいと見ているようです。
■VGK 株価チャート(月足・過去5年)
欧州株に投資するETF「VGK」の株価チャートです。
確かに株価は下がっていますが、2018年末の株安時に比べるとまだ高いです。
今はそこまで株安とも思えないですね。
それにしても2017年の上昇相場が懐かしい。。。。
次は新興国です。
米中貿易摩擦で株価が大きく下落している新興国ですが、アメリカの利下げは新興国にとって有利に働くとされています。
今まではアメリカの金利が高かったので、新興国から投資資金が引き上げられていました。しかし、今後はアメリカのFRBが利下げを進めてくるので、それと逆のことが起きると予想されます。
また、新興国の中央銀行にはまだ利下げの余地が多くあるので、利下げによる景気刺激策に期待が持てるとのこと。
■VWO株価チャート(月足・過去5年)
新興国に投資するETF「VWO」の株価チャートです。
最近株価がかなり下がって、2018年末の株安時の価格に迫ってきています。
購入のチャンスでしょうか?
これも2017年の上昇相場が懐かしいですね。
最後は日本です。
低い金利とコーポレート・ガバナンスの改善が、最終的に日本企業の自社株買いを促すだろうとモルガン・スタンレーのアナリストは予想しています。
。。。。
外れる気しかしないのは、何故だろう。。。
■TOPIX 株価チャート (月足・過去5年)
TOPIXの過去5年間のチャートです。今年は新興国よりひどい気がしますね。
こちらも2018年末の株価に迫ってきました。
欧州、新興国、日本株のパフォーマンスが米国株を上回る?
モルガン・スタンレー証券のコラムには、今後は欧州、新興国、日本株のパフォーマンスが米国株を上回るかもしれないと書かれていました。
今の米国経済は景気の停滞期であり、これから緩やかにリセッションに入っていく可能性がある。それとは逆に、欧州、新興国、日本はこれから経済が回復していく状況にある。
それを考えると米国以外の国・地域の今の株価は割安であり、配当利回りも魅力的とのことです。
「ホントかよ?」と思いましたが、他国の株価が米国株のパフォーマンスを上回る時期は過去に何度もあります。直近では2017年は新興国のパフォーマンスが最も良かったです。
この先、そういう時期が暫く続いても不思議ではありません。
それを取り逃さないためにも、米国以外の株式を仕込んでおくのもありでしょう。
特に日本、新興国は2018年末の株安時の株価まで落ちてきそうな勢いなので、少し買い増ししてもいいかなと思っています。
ただ、株価チャートを米国株と比較してしまうと、やっぱり投資するのにためらってしまいますね。
買い増すにしても程々の金額にしておきたいです。
他の記事の紹介です。
特に2003年~2009年は米国より他の国の株価のパフォーマンスが良かったです。
それを考慮すると米国以外の株式も30%ほど保有しておいた方がいいというレポートがあります。
これから他国の株価のパフォーマンが米国を上回った時、自分ならどんな行動を取るだろう。それを考えた時、最初から国際分散投資をしておこうと思いました。
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