おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

ポートフォリオの作り方。GPIFとノルウェー政府年金基金から学んでみよう。

長期投資の成否は売買のタイミングではなく、資産の組み合わせ、即ちポートフォリオによって決まると言われています。

いつ来るかも分からない株価の急落を気にするより、その急落に耐えられるようなポートフォリオを組み、長期投資を実行することが重要ということでしょうか。

 

でも、いざ本格的に投資を始めようと決意しても、

「どんなポートフォリオを組めば良いの?見当もつかない。。。」

なんてこともありますよね。

 

そんな時は他の人のモノマネから入ってみるという手もあると思います。

経験豊富、かつ巨大な資産を運用している人のポートフォリオを参考にしてみましょう。

 

いや、正確には人ではなくクジラ。 世界各国の「公的年金基金」です。

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株式市場のクジラ 日本のGPIFのポートフォリオはディフェンシブ

世界各国の年金基金は株式や債券等で資産を運用し、年金資金を増やしています。

世界で最も運用資金が大きい年金基金は我らが日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」です。

 

巨額な資金を運用するファンドは、その行動そのものが市場に影響を与えてしまうような存在であり、マーケットの「クジラ」と呼ばれます。

GPIFの運用資金は約160兆円。世界一大きなクジラです。

 

そんなGPIFのポートフォリオは以下のようになっています。

 

■GPIFの基本ポートフォリオ

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 年金積立金管理運用独立行政法人より引用

 
株式と債券が50%ずつの割合です。割とポピュラーな構成ではないでしょうか。

個人投資家の私達がマネしてもよさそうです。

 

ただ、国内株式の比率が25%もあるのは悩みどころですね。 

日本株はここ最近パフォーマンスが悪いです。外国株、特に長期間に亘って高いパフォーマンスを維持している米国株の比率を上げないと、思ったように利益が増えない可能性があると思います。

 

素人目線で見てしまうと

「GPIFも外国株を増やして、もっと年金増やしてくれればいいのに~」

と単純に考えてしまいます。

 

でも、外国株や外国債券には為替リスクがあります。

国民が支払った年金を為替リスクにさらしすぎるのは、やっぱり抵抗があるのかもしれませんね。

あと、日本の株価の下支えをするというミッションもあるのかも。

 

そんなGPIFの運用成績ですが、2001年から年率で3%の利益を出しています。利益の累計金額は66兆円です。

たまに株式市場の急落で年金資金が減ると色んなところから叩かれていますが、しっかりと年金を増やしてくれてるというのが実態です。

たまには称賛してあげてもいいのでは。。。

 

ノルウェー政府年金基金のポートフォリオは株式重視

世界最大の年金基金は日本のGPIFですが、次に巨大なのは「ノルウェー政府年金基金-グローバル」です。

こちらの運用資金も日本円で100兆円を超えています。

 

2018年12月末時点のポートフォリオはこのようになっています。

 

■ノルウェー政府年金基金のポートフォリオ

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www.wealthnavi.comより引用

 

ノルウェー政府年金基金は世界79ヵ国の株式や債券、そして不動産に投資しています。

日本のGPIFと比べて株式比率が大きいです。

 

このノルウェー政府年金基金はノルウェー国民が納めるお金ではなく、北海油田の利益を積み立てて運用しています。

だから、少しばかりリスク高くてもへっちゃらってことでしょうか?

資源国は強し。。。


個人的にはGPIFよりこっちのポートフォリオを真似したいですね。

長期的に見れば、株式比率が大きい方が利益が大きくなりますから。

債券は現金でもいいかもしれません。

日本では何かあるとすぐに円高になってしまうので、外国債券は為替に負ける可能性があると思います。

不動産はリートで投資すれば良いでしょう。

 

なお、このノルウェー政府年金基金とGPIFの年間収益率を比較すると、次のようになります。

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ここ10年間は世界の株式市場が好調な時期だったので、株式比率が大きいノルウェー政府年金基金の方が、運用成績が良いです。

逆に株式市場が不調な時は、債券比率が高いGPIFの方が下落を抑えられると思います。

 

こんな感じでポートフォリオの違いによって運用資産の値動きは大きく変わります。

だからこそ、ポートフォリオの決定は長期投資においては最重要課題です。

 

ポートフォリオを決めておかないと、自分の資金をどれだけ株や債券に突っ込んでいいのか曖昧になり、気づくと取り返しがつかないリスクを背負っていた、なんてことになりかねません。

 

ただ、「どのポートフォリオが最適か?」という問いに対する正解はありません。

リスクの許容度は人それぞれですから、自分で見つけるしかないです。

 

でも、最初からノーヒントでポートフォリオを考えるのは難しそうですよね。

そんな時、ここで挙げたGPIFやノルウェー政府年金基金のポートフォリオを参考にして投資を開始し、都度見直しをしていくことで、自分に合ったポートフォリオを見つけるのも良い手段じゃないかなと思いました。

 

ポートフォリオに迷ったらクジラの力を借りてみましょう。

 

他の記事の紹介です。

ポートフォリオを維持すること。それが、株価下落時に唯一できることだと思います。

ポートフォリオを決めないと、長期投資はできません。


ポートフォリオを決めたら、リバランスをしましょう。

結果的に安値で買い、高値で売ることにつながります。

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