楽天VTIと楽天VTの最新の実質コストをeMAXIS Slimシリーズと比較
世界の株式に投資をする「楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)」と
全米の株式に投資をする「楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)」。
それぞれ第2期の運用報告書が交付され、最新の実質コストが明らかになりました。
思っていたよりも低コストであることに一安心。
競合のeMAXIS Slimシリーズにコスト争いで後れを取らないことを証明しました。
楽天VTの実質コストは約0.3%。eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が低コスト
まずは「楽天VT」の実質コストです。
9月17日に交付された運用報告書の費用明細から、1年間の実質コストを計算しました。
競合である「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の実質コストと比較します。
■楽天VTとeMAXIS Slim全世界株式の実質コスト
信託報酬は最新のコストを掲載しています。
信託報酬以外のコストは、直近の運用報告書に掲載されている費用明細から365日分のコストを単純計算したものです。
例えば、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用報告書は177日分の費用明細しか出ていないので、365/177を掛け算して、365日分の費用に換算しています。
楽天VTの実質コストは0.2988%でした。
第1期は0.48%程度だったので、かなりコストが下がりましたね。
ただ、楽天VTと同じく全世界の株式を投資対象とするeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)よりは高コストでした。
そもそも、オール・カントリーには信託報酬の時点で負けています。
オール・カントリーは信託報酬が0.1296%であるのに対し、楽天VTは0.2196%。
この0.2196%のうち、0.09%はVTの経費です。
楽天VTはバンガードのETF「VT」に投資するインデックスファンドなので、自身の信託報酬以外にVT自体の経費もかかります。
ETFに投資するファンドのデメリットが出ていますね。
全世界の株に一本で投資をするなら、楽天VTよりeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の方が低コストで良さそうです。
楽天VTIの実質コストは約0.23%。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)に負けていない。
次に米国全体の株式に投資をする「楽天VTI」の実質コストです。
こちらも競合である「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の実質コストと比較してみます。
■楽天VTIとeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の実質コスト
楽天VTIの実質コストは0.2228%です。0.3%を大きく下回ってきました。
これはかなりの低コストですね。
同じように計算したeMAXIS Slim米国株式(S&P500)よりも低コストでした。
楽天VTIの方は、信託報酬でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を下回っています。
「VTI」の年間経費はたったの0.03%なので、楽天VTと違って楽天VTIのコストを圧迫しません。
あと、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が保管費用が高く、この辺りで差がついています。
個人的には、自分が積み立てている楽天VTIの実質コストが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じくらい低コストだということが収穫でした。
楽天VTIはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と違って米国の小型株にも投資をします。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは投資範囲が違うので、多少コストが高くても楽天VTIの方を買い続けるつもりでしたが、あまりコスト差を付けられると、
「やっぱりeMAXIS Slimの方が良いかな。。。」
なんて悩みが生まれてしまいそうですからね。
そんな結果にならなくて少し安心しました。
他の記事の紹介です。
米国株インデックスファンドの本命は楽天VTIでもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)でもなく、これなのか?
「SBI・バンガード・S&P500」の信託報酬は0.1%未満です。
先進国に投資するインデックスファンドでは「eMAXIS Slim先進国」が最も低コストです。
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