楽天VTI(楽天・全米株式インデックス)の実質コストは改善されるのか?
米国の殆どの株式に投資できる『楽天VTI(楽天・全米株式インデックスファンド)』は、つみたてNISAでも人気のインデックスファンドです。
インデックスファンドでは低コストであることが良いファンドの条件ですが、楽天VTIの1年目の実質コストは約0.3%と、可もなく不可もなくといった感じでした。
しかし、楽天VTIの2年目の実質コストは、より低コストになる可能性があります。
消費税が増税されるまでかもしれませんが。。。
楽天VTIの1年目の実質コストは0.3%
楽天VTIの1年目の実質コストを振り返ってみましょう。
楽天VTIの信託報酬は年間0.1296%です。
楽天VTIはバンガード社のETF VTIを買い付けるファンドなので、VTIの経費もかかります。当時のVTIの年間経費は0.04%でした。
実質的な信託報酬は0.1296+0.04=0.1696%となります。
これに他の運用コストを加算したものが実質コストになります。
■信託報酬以外の運用コスト(2017.09.29~2018.07.17)
楽天VTIの1年目の信託報酬以外の運用コストは0.106%でした。
これは2017年9月29日~2018年7月17日の292日間のコストです。単純に365日間に換算すると約0.1325%です。
信託報酬の0.1696%に加算すると0.3021%。
楽天VTIの1年目の実質コストは約0.3%といったところでしょうか。
個人的には充分低コストに思えますが、さらに下がるに越したことはありません。
楽天VTIの実質コストは今後改善されるのでしょうか?
楽天VTIの2年目の実質コストはどこまで改善される?
楽天VTIのコストの中で確実に改善されるもがあります。
それはVTIの経費です。
バンガード社のVTIの経費は今まで0.04%でしたが、2019年4月に0.03%に下がりました。
つまり、楽天VTIの実質的な信託報酬は0.1296+0.03=0.1596%に下がるはずです。
バンガード様様ですね。
気になるのは信託報酬以外のコストですが、楽天VTIを販売する楽天投信顧問はホームページ上で四半期毎に運用コストの途中経過を公表しています。
■運用コストの途中経過(2018.07.18~2019.04.17)
2018年7月18日~2019年4月17日の274日間の信託報酬以外のコストは0.046%です。
同じように単純に365日換算すると、0.0613%です。
信託報酬の0.1596%に加算すると、0.1596+0.0613=0.22088%です。
お~。安い!
でも、さすがにこの通りにはならないでしょう。
全ての費用が毎月均等に増えるということではないと思います。残りの3ヶ月でコストが増加する可能性があります。
例えば印刷費用が0%になっていますが、これは有価証券届出書、目論見書、運用報告書の作成にかかる費用です。最後の四半期に、この費用が計上されてくるのではないでしょうか。
この辺りの費用を抑えることができれば、実質コストは0.3%を切りそうです。
楽天投信顧問さんには頑張って頂きたい。
消費税増税で信託報酬が増える
しかし、バンガードや楽天投信顧問がどれだけ頑張っても回避できない関門があります。
それは消費税の増税です。
消費税が10%増税されれば、信託報酬も増えてしまいます。
現在の年間0.1296%から0.132%に増えます。VTIの最新の経費0.03%を加算すると、0.162%です。
VTIの経費削減分が殆ど相殺されてしまいますね。。。
信託報酬以外のコストにも影響が出てくるでしょう。
せっかくインデックスファンドがコスト改善に努めても、消費税増税で打ち消されてしまうのは悲しいです。
「貯蓄から投資へ」を促進するために、インデックスファンドの信託報酬には増税を免除とかしてくれないですかね。
でも、こればっかりは嘆いても仕方ないですね。インデックスファンド内でできる範囲でのコスト改善に期待するしかありません。
多少のコストの上げ下げがあっても、VTIに少額投資できる楽天VTIの変わりは他にありません。
より低コスト化されることを祈りつつ、これからもコツコツ買い続けていきたいです。
他の記事の紹介です。
年間経費は投資信託より海外ETFの方が圧倒的に低コストです。バンガードのETFでインデックス投資という選択肢もありでしょう。
楽天VTIは米国のみに投資するインデックスファンドですが、他の国へも分散投資するとよりリスクを抑えられるかもしれません。
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