eMAXIS Slim先進国株式が信託報酬を引き下げ ニッセイ外国株式を追いかける
「振り返れば、振り返れば奴がいる。。」
先日の「ニッセイ外国株式」の信託報酬引き下げを追いかけるかの如く、「eMXAIS Slim先進国株式」も信託報酬の引き下げを発表しました。
何と言うか、予想通りの展開ですね。。。
eMXAIS Slim先進国株式も信託報酬を0.0999%(税抜)に引き下げ
三菱UFJ国際投信は2019年6月25日から「eMAXIS Slim先進国株式」の信託報酬を現行の0.109%(税抜)から0.0999%(税抜)に引き下げると発表しました。
先日、「ニッセイ外国株式」が6月27日から信託報酬を0.0999%(税抜)に引き下げると発表していました。
今回の「eMAXIS Slim先進国株式」の信託報酬引き下げで、両ファンドの信託報酬は再び並ぶことになります。
それにしても、ニッセイ外国株式の後から全く同じ額に引き下げてくるというのがせこい!?
0.0001%くらい安くすればいいのに、、、と思うのは「ニッセイ外国株式」ホルダーの僻みでしょうか。
しかし、「eMAXIS Slim先進国株式」の信託報酬は純資産の額に応じて変わる仕組みのようです。
今回の信託報酬引き下げで、以下のように変更されます。
■純資産が500億円未満の部分
0.1090%(税抜)
⇒ 0.0999%(税抜)
■純資産が500億円以上1,000億円未満の部分
0.1040%(税抜)
⇒ 0.0949%(税抜)
■純資産が1,000億円以上の部分
0.0990%(税抜)
⇒ 0.0899%(税抜)
「eMAXIS Slim先進国株式」の純資産は2019年6月3日時点で429.63億円です。
もうすぐ500億円を突破します。
そうなると信託報酬は0.0949%(税抜)になるってことでしょうか?
むむ。。。ニッセイ外国株式を下回ってしまいますね。
これはeMAXIS Slim先進国に乗り換えるべきだろうか?
ニッセイ外国株式も優秀だが、資金流入額の減少が心配
まるでチキンレースのようなコスト争いでは「eMAXIS Slim先進国株式」の方に分があるようですね。
ニッセイ外国株式を積み立て続けている私にとって、今回の発表は予想していたとはいえ、少し残念でした。
しかし、ニッセイ外国株式も良質なインデックスファンドであることに変わりありません。
インデックスファンドの使命はベンチマークであるインデックスとの乖離を小さくすることです。低コスト化が必要なのも、インデックスとの乖離が大きくならないようにするためです。
■各ファンドの騰落率(2019年4月末時点)
「eMAXIS Slim先進国株式」と「ニッセイ外国株式」の過去の騰落率です。一番下は両ファンドのベンチマークであるMSCI Kokusai(配当込)です。
「ニッセイ外国株式」も 「eMAXIS Slim先進国株式」もベンチマークとの乖離は非常に小さいです。
このベンチマークとの乖離の度合いに差が付かない限りは 「eMAXIS Slim先進国株式」と「ニッセイ外国株式」のどちらでも大差ないと思います。
なので、そうならない限りは「ニッセイ外国株式」の積み立てを続けるつもりです。
でも、心配なのは「ニッセイ外国株式」の資金流入額の減少です。
■ニッセイ外国株式 月次資金流入額
■eMAXIS Slim先進国 月次資金流入額
両ファンドの月次資金流入額の推移です。
2019年に入ってから「ニッセイ外国株式」は苦戦しています。
今回の信託報酬引き下げでさらに「eMAXIS Slim先進国」に人気が集まり、「ニッセイ外国株式」から資金が流出するということもあり得るかもしれません。
eMAXIS Slimの信託報酬引き下げがニッセイと同率になったということは、この引き下げは両ファンドにとって楽ではないことを示しているようにも思えます。
これ以上の信託報酬引き下げは、しばらくは無いのではないでしょうか?
そうなると「ニッセイ外国株式」には信託報酬以外の実質コストで「eMAXIS Slim先進国」に勝って、人気を奪って頂くしかないようです。
。。。無理かな?
「ニッセイ外国株式」か「eMAXIS Slim先進国」かの選択肢で悩みたくもないので、両ファンドともに純資産が増え続ける人気ファンドであり続けてほしいものです。
他の記事の紹介です。
ニッセイ外国株式は5月に信託報酬を引き下げたばかりでした。eMAXIS Slimはすぐに追随してきましたね。
低コストが売りのeMAXIS Slimシリーズ。eMAXIS Slimシリーズ2本でバランスが取れた国際分散投資が可能です。
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