おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

たわらノーロード先進国株式が信託報酬引き下げ。実質コストは最安か?

インデックスファンドの低コスト争いをリードしてきた「eMAXIS Slim先進国株式」と「ニッセイ外国株式」に強力なライバルが現れます。

アセットマネジメントOneが販売する「たわらノーロード  先進国株式」です。

 

20190923102748

 

「たわらノーロード 先進国株式」は10月1日から信託報酬を0.0999%(税抜き)に引き下げます。

実質コストにおいては「eMAXIS Slim先進国株式」と「ニッセイ外国株式」を下回る可能性が大です。

 

少しでも低コストなインデックスファンドを求める人にとって、要注目な存在へと変貌を遂げそうです。 

10月1日から「たわらノーロード先進国株式」の信託報酬が0.0999%(税抜)に引き下げ

「たわらノーロード先進国株式」はその名の通り、先進国の株式に投資するインデックスファンドです。

「eMAXIS Slim先進国株式」や「ニッセイ外国株式」と同じMSCIコクサイ指数に連動するように設計されています。

 

今までの信託報酬は0.20%(税抜)でしたが、10月1日から0.0999%(税抜)へ引き下げられます。

10月から消費税10%が適用されるので、税込みでは0.10989%です。

 

これで、「たわらノーロード先進国株式」の信託報酬は「eMAXIS Slim先進国株式」や「ニッセイ外国株式」と同等となります。

 

「ニッセイ外国株式」の信託報酬は0.10989%(税込)で「たわらノーロード先進国株式」と同じです。

「eMAXIS Slim先進国株式」の信託報酬も同じすが、こちらは純資産500億円からの信託報酬がさらに引き下げられます。純資産500億円からの信託報酬は0.10439%(税込)です。

 

「たわらノーロード先進国株式」の信託報酬は「ニッセイ外国株式」と同じになりますが、「eMAXIS Slim先進国株式」には少し及ばないといったところです。

 

実質コストでは「たわらノーロード先進国株式」が有利?

これだけ見ると、

「な~んだ。結局、eMAXIS Slim先進国株式の方が低コストか~。」

「もっと下げないとeMAXIS Slimに勝てないよ?」

 

そんな感想を抱いてしまいますね。

 

でも、信託報酬以外のコストを加味した実質コストでは「たわらノーロード先進国株式」の方が優位に立ちます。

 

■先進国株式インデックスファンドの実質コスト比較

20190923100046

「たわらノーロード先進国株式」、「eMAXIS Slim先進国株式」、「ニッセイ外国株式」の信託報酬と他のコストを比較してみました。

信託報酬以外のコストは、直近の交付運用報告書から抜粋しています。

 

実質コストでは「たわらノーロード先進国株式」が最も低いです。eMAXIS Slimより0.035%安い。

 

こうして見ると、eMAXIS Slimは有価証券取引税の割合が高くなっています。

有価証券取引税は株式を売買するたびに発生する税金です。売買の回数が多いのでしょうか?

 

「ニッセイ外国株式」はその他費用が高いです。

運用報告書を見ると、その他費用0.064%のうち、0.051%が保管費用でした。海外の保管銀行に支払う手数料が高いようですね。

 

それに対し、「たわらノーロード先進国株式」は信託報酬以外の全ての運用コストをeMAXIS Slimやニッセイより低く抑えることができています。

 

たわらが運用上手なのか、eMAXIS Slimとニッセイの運用に問題があるのかは分かりません。

 ただ、この結果を見ると、

「インデックスファンドなら、迷わずeMAXIS Slim !」

と結論付けることはできないですね。

 

0.035%のコスト差を誤差と思うのか、高いと思うのかは人それぞれですが、先進国に投資するインデックスファンドを検討する場合、「eMAXIS Slim先進国株式」や「ニッセイ外国株式」だけでなく、「たわらノーロード先進国株式」も有力候補として考える必要が出てきました。

 

他の記事の紹介です。

SBIアセットマネジメントはVOOに投資するインデックスファンドを販売します。

その信託報酬は業界最低コスト。コスト争いにおけるeMAXIS Slimシリーズの牙城が崩れつつあります。


楽天VTIも実質コストを低く抑えることに成功しました。こちらもeMAXIS Slimに負けていません。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

良ければクリックお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 株ブログ 米国株へ