ひふみ投信 海外株も中小型株へ舵をきるのか 9月月次レポート
ひふみ投信の9月度月次報告書が交付されました。
ひふみはTOPIXをアンダーパフォーム中
TOPIXとの比較は次のようになりました。
■運用成績
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | |
---|---|---|---|---|
ひふみ投信 | 2.9% | 1.3% | 3.2% | 15.6% |
TOPIX | 5.5% | 5.9% | 7.0% | 10.8% |
最近は清々しい負けっぷりですね。まだ1年トータルでは勝っていますが、不満を持つ人が増えるのも分かる気がします。他のアクティブファンドならTOPIXに負けても「たまには仕方ない」で済むのが、ひふみ投信は期待が高すぎるが故に一次的に成績が良くなかっただけでも失望が大きいのかもしれません。これも今までTOPIXを大きく上回ってきた反動でしょうか。
まあ、この結果が一時的なものかは誰にも分からないのですが。
海外株の比率は変わらず
ひふみ投信の海外株の比率は先月と変わりありませんでした。
■ひふみ投信 市場別の比率
東証一部 | 82.9% |
---|---|
東証二部 | 0.6% |
マザーズ | 1.6% |
JASDAQ | 2.1% |
海外株 | 10.6% |
現金 | 2.0% |
10%が外国株です。
組み入れ銘柄はどのようになっているのでしょうか。
■ひふみ投信 上位5銘柄
順位 | 銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | アマゾン | 2.30% |
2 | VISA | 2.00% |
3 | 東京センチュリー | 2.00% |
4 | 協和エクシオ | 2.00% |
5 | コスモス薬品 | 2.00% |
上位銘柄も先月と大きく変わっていませんでした。AMAZON,VISAといった外国株が上位ですね。今、米国の長期金利の上昇でAMAZONもVISAも株価は下がっていますけどね。うまくやりくりできているのか、10月の結果が気になります。
FANGの比率を下げるらしいです。
ひふみ投信の藤野社長からは以下のコメントがありました。
- 9月は中小型株の売りが目立った。中小型株の比率が高いひふみ投信はTOPIXを下回った。
- 大型株の修正後に小型株の修正が起きることが大きい。10月に大型株の上昇が一服した後に小型株が買われる展開になると考えている。
丁度今、日本の大型株は調整中ですね。少しの間好調だった日経平均も下げています。ひふみ投信の目論見は当たるでしょうか。
最後に今後の投資方針について、次のように述べています。
- 日本の新興株の割安株が増えてきたので中小型株の比率を上昇させる。
- 海外株の比率は変えない。しかし、FANG(Facebook,Amazon,Netflix,Google)等のIT企業大手の比率を下げる。
- 海外株も時価総額の小さい成長企業の比率を上昇させる
現在のひふみ投信は大型株の比率が比較的高い状態です。
■ひふみ投信の時価総額別比率
大型株 | 43.90% |
---|---|
中小型株 | 49.70% |
超小型株 | 4.30% |
現金等 | 2.00% |
以前は大型株は30%未満でした。好調な中小型株に乗っかってTOPIXをアウトパフォームしてきたのがひふみ投信です。藤野社長のコメントだけを見ると中小型株に再シフトし、近い将来に発生するであろう小型株の上昇に乗っかることを目指しているようです。
また、海外の成長企業への投資というのも気になる点です。どんな企業を狙っているんでしょうね。少し不安はありますが、FANGよりかは面白そうです。米国株に投資している人なら、FANG買うことは誰でも思いつきますから。ひふみが海外のどの成長企業に目をつけるのかが気になります。
私にとっては海外株の比率を今より大きくしないことは朗報です。これ以上海外株比率が高まるとVTIやVOOでいいや、となってしまいます。
来月の月次報告では保有銘柄や大中小型株の比率に変化が出るのか?
楽しみに、でも過剰な期待はせずに待ちたいと思います。
ひふみ投信について書いた記事です。ふざけた文章ですが、ひふみ投信に愛着はあります。
こちらもひふみ投信について書いたものです。ひふみ投信のオリジナリティが強まることを願っています。
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