おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

ユニリーバ 株価も配当金も上昇。2019年Q1決算は新興国の売り上げが好調

ユニリーバはDoveやLux等、数多くのブランドで知られる世界有数の一般消費財メーカーです。4月18日に2019年Q1の決算を発表しました。

 

20190420000322

 

結果は市場予想を上回る好決算でした。

新興国の売り上げが良かったようです。決算発表後の株価も上昇しています。

 

ユニリーバ 2019年Q1決算  新興国が好調で市場予測を上回る

ユニリーバの2019年Q1決算を見てみましょう。

 

■ユニリーバ 2019年Q1 決算結果

20190419000407

実際の売上高は前年と比べて1.6%減少しています。

これは2018年にマーガリン部門を売却した分、売上が減ったためです。

 

こういった部門の売却や為替の影響を除外した売り上げ成長率を示す指標として、Underlying sales growth(USG)という指標を使っています。

このUSGは3.1%増加と、アナリスト予想の2.8%を上回る結果でした。

 

好調の要因は新興国です。

地域別の売上、USGは次のようになっています。

 

 ■地域別の売上、USG(Underlying sales growth)

20190419002014

先進国はUSGが0.3%と前年同期とほぼ同じですが、新興国は5%の成長を果たしています

特にアジアでの業績が好調でした。

一方で北米は伸びが低いですね。P&Gが強いせいでしょうか。

 

次に部門別の業績を見てみましょう。

 

◆ Beauty & Personal Care

「Beauty & Personal Care」部門のUSGは前年度比3.1%の成長です。スキンケア、デオドラント製品が好調でした。

定番のDoveや制汗剤のRexona(レクソーナ)、スキンケア製品のPOND'S(ポンズ)Sunsilk が売上に貢献したようです。

 

ユニリーバは積極的なM&Aを行っていますが、買収によって獲得した事業も好調のようです。Dollar Shave Clubという髭剃りが定期的に届けられるサブスクリプションサービスや、サプリメントのブランドであるEquilibra(エクイリブラ)を例に挙げています。

 

◆ Home Care

ユニリーバの好決算は「Home Care」部門が引っ張りました。USGは6.0%の成長です。

ユニリーバは環境に優しい製品に力を入れています。

この部門でもSeventh GenerationSunlightといった自然に配慮したブランドの売れ行きが好調だったようです。

 

例えば、Seventh Generationブランドの洗剤はナッツ等の植物性成分を原料に使用した環境に優しい洗剤です。アメリカで人気のブランドみたいです。

20190419224003

 

◆ Foods & Refreshment

「Foods&Refreshment」部門のUSGは1.5%の成長です。 

アイスクリームの売れ行きが好調でした。

20190419225608

 この「マグナム」は世界で1番人気の高級アイスクリームブランドです。日本ではお目にかかれないですね。

 

ユニリーバは健康志向に配慮した食品、飲料の開発に力を入れています。キーワードはオーガニック、ナチュラルです。

今回の決算でも、クノールの食物繊維豊富なカップスープがトルコで好調だったり、リプトンのオーガニックな紅茶がインドで好調だったと報告されています。

 

 

今回の決算レポートでは、健康志向や環境に配慮した製品の売れ行きが好調ということを訴えていました。

 ユニリーバは積極的なM&Aで健康志向、環境に優しい製品ブランドの獲得を続けているのですが、Q1ではこれらのブランドが2桁成長を果たしたと述べています。

 

M&Aがユニリーバの成長加速に貢献しているということでしょう。

 

好決算で株価が上昇。配当金も増えました。

配当金も増えました。

1株あたり0.4104ユーロ。6%の増配です。

 米国株として買えるユニリーバ ADRは1株あたり0.4641ドル。6月5日が支払日です。

 

株価も好調です。

■ユニリーバADR 6ヶ月チャート

20190419231043

 最近は停滞していましたが、今回の決算で2%以上上昇しました。ユニリーバ ADRとしては最高値が間近です。

 

今回の決算では新興国の売上が好調ということでしたが、ユニリーバは売り上げの60%近くを新興国で稼ぎます。

2018年は新興国の通貨安のせいで売上が下がったのですが、 今年は新興国の通貨が上昇しています。これはユニリーバには追い風ではないでしょうか。

 

ユニリーバのような安定した企業に投資しながら、新興国の経済成長の恩恵を受ける。そんな理想的な展開を期待できるかもしれない。

2018年は万年含み損な困ったちゃん状態でしたが、これからは株価も配当も上昇する優等生になるのか?

 

今年は期待したい、ユニリーバ。

ブレグジットなんかに負けないでくれ。

 

他の記事の紹介です。

2019年4月~5月の決算スケジュールです。


ユニリーバは健康志向な事業の買収を積極的に行っています。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

よければクリックお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 株ブログ 米国株へ