おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

ひふみ投信の海外版「ひふみワールド」が販売。信託報酬は1.48%。

日本で最も有名なアクティブファンドと言えば「ひふみ投信」。

そのひふみ投信を運用する「レオス・キャピタルワークス」が新しい投資信託の提供を始めます。

その名は『ひふみワールド』!

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「ひふみ投信」の外国株バージョンのような投資信託になりそうです。

 

現時点で公開されている情報はわずかですが、特に買いたいと思えるような内容ではありませんでした。

コンセプトがまだ分からない、かつコストが高いからです。

 

世界の成長企業に投資する「ひふみワールド」。コンセプトはひふみ投信と同じ?

「レオス・キャピタルワークス」は2019年10月8日から、新しい投資信託「ひふみワールド」の運用を開始します。

その名が示す通り、海外の株式に投資する投資信託となりそうです。

 

今、公開されている内容は次のような感じです。

 

1. 世界の成長企業に投資することで、長期的な資産形成を達成する。

 

2. 守りながら増やす運用をする。基準価格の急激な変動をできるだけ減らす。

 

3. 顔が見える運用をして、信頼性を高める。

 

ほぼ、ひふみ投信と同じことを言っています。

ひふみ投信と同じように、企業を直接訪問して投資判断をする「足で稼ぐ運用」をひふみワールドでも実践するようです。

 

恐らく米国株を中心に投資するのだと思いますが、調査拠点をニューヨークの他に、中国、シンガポール、ヨーロッパにも拡充する予定とのことで、世界中の株式が投資対象となりそうです。

 

ただ、今時点で発表されている内容は曖昧なもので、購入価値があるかは分かりません。

 

・どのような業種、規模の企業に重点投資するのか?

・投資対象の判断基準は?

・守りながら増やす運用とはどのような手法を取るのか?

 

これらが具体的に公表されるのを待ってから、購入するかを判断した方が良いでしょう。

 

「ひふみワールド」の信託報酬は1.48%。インデックスファンドに勝てるのか?

「ひふみワールド」について、現時点で具体的に公開されている情報は信託報酬だけです。

「ひふみワールド」の信託報酬は1.48%です。

 

う~ん。これは高いですね。

 

今や「eMAXIS Slim 米国株式」等で、米国の株式指数に連動するインデックスファンドを年間0.3%未満のコストで購入できる時代です。

その5倍もの年間コストを払う価値のあるパフォーマンスを「ひふみワールド」は残せるのでしょうか?

 

アクティブファンドの大半はインデックスに負けると言われます。 

「ひふみ投信」はインデックスを上回るパフォーマンスを発揮してきたことで、優れたアクティブファンドと見なされましたが、「ひふみワールド」と「ひふみ投信」では比較すべきインデックスが異なります。

 

「ひふみ投信」は日本株が90%を占めるので、TOPIXを上回るパフォーマンスを出せば、個人投資家の皆さんをいちおう納得させることができます。

 

■TOPIX株価チャート

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これはTOPIXの過去10年の株価チャートです。長く低迷している時期や、大きく下落している時期が多いです。

このような値動きのインデックスに投資するくらいなら、アクティブファンドに運用を任せたいと思う人も多いはずです。

 

「日本株への投資はインデックスファンドよりひふみ投信だ!」

「ひふみ投信」はそんな需要を満たしていたと思います。

 

しかし、「ひふみワールド」は外国株に投資するはずなので、TOPIXと比較するわけにいきません。

仮に米国株を中心に据えるのであれば、S&P500を上まわる必要があるでしょう。

 

■S&P500 株価チャート

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これはS&P500の株価チャートです。

eMAXIS Slim米国株式のような低コストなインデックスファンドを買うだけで、右肩上がりに利益が増えていきます。

 

「ひふみワールド」はこれより高いパフォーマンスを出して、低コストなインデックスファンドより「ひふみワールド」の方が魅力的と証明する必要があります

インデックスファンドの5倍のコストを払うのですから、圧勝する必要がありますね。なかなかハードルが高そうです。

 

「ひふみワールド」がどのような企業に投資するのかは分かりませんが、インデックスに勝てると証明するには時間がかかるでしょう。

しばらくはパフォーマンスを注視すべきで、すぐに買うのはリスクがあります。

 

外国株の投資信託なら「ひふみワールド」より「eMAXIS Slim米国株式」のようなインデックスファンドの方が確実性が高く、安易に「ひふみワールド」に手を出すべきではないと思います。

 

他の記事の紹介です。

私は「ひふみ投信」を2018年に解約しています。外国株が組入れられたことでポートフォリオの維持が難しくなると考えたからです。

「ひふみワールド」を出すなら、「ひふみ投信」は日本株だけにしてほしいです。

 

 

SBIアセットマネジメントはS&P500に連動するインデックスファンドを販売します。

その信託報酬は0.1%未満。ひふみワールドの10分の1以下です。

 

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米国株のポートフォリオ VTI,S&P500,VYM,個別株を組み合わせて投資

私は先進国、新興国の株式に分散投資をしていますが、そのうちの75%は米国株になるように調整をしています。

過去の株価を見ると米国株は右肩上がりに上昇しており、米国株を投資の中心にした方が確実性が高くなると考えたからです。

 

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資産の核となる米国株には投資信託やETF、個別株を組み合わせて投資をしています。

ここでは現在の"米国株のポートフォリオ"を記録します。

 

 

米国株の基本ポートフォリオ

私が目指している米国株のポートフォリオはこのような形です。

 

■米国株の基本ポートフォリオ

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 基本的には

「米国の市場平均を取れれば充分。そこから大きく外れないようにしたい。」

という考えで、VTI、S&P500に連動するETFや投資信託を60%以上にします。

 

高配当株に投資するETFであるVYMも15%組み入れています。

配当金をもらえるようにしておけば、株価急落時の狼狽売りを防ぐことができるのでは?と考えて投資することにしました。

 

ETFや投資信託だけでは退屈してしまうので、個別株にも投資をしています。これは25%程度の比率に抑えます。

どんなに優良と思われる企業でも、思わぬ出来事で株価が急落するリスクがあります。

そのリスクを大きく被らないようにするために、この程度の比率に留めます。

 

現在のポートフォリオ

この基本ポートフォリオに対して、現在のポートフォリオは次のようになっています。

 

■米国株  現在のポートフォリオ

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「VTI,S&P500」は投資信託とETFで投資をしています。

投資信託は「楽天VTI」と「ニッセイ外国株式」です。ニッセイ外国株式は先進国に投資するインデックスファンドですが、68%は米国株で構成されています。

ETFは「IVV(iShares Core S&P 500 ETF )」というS&P500に連動するETFを買っています。

 

投資を始めたころは投資信託だけを買っていました。

最近になって配当金目当てでETFを買うようにしたので、投資信託とETFが入り混じった形になっています。

 

今後はIVVと楽天VTIを交互に買うつもりです。

IVV(S&P500)は大型株のみですが、VTIの方には小型株が含まれており、パフォーマンスも少し違ってくるはずなので、両方を買うことにします。

 

この「VTI,S&P500」部分が米国株投資の中心になります。目標の60%を切ってしまっているので、買い増していかないといけないです。

 

VYMは15.6%です。今年から買い始めたのですが、ひたすら買い続けて目標の15%に達することができました。

 

個別株の合計比率は27%と目標の25%より少し高い状態です。

現在保有しているのは以下の6名柄です。

 

・Visa(V)

情報技術セクター。決済ネットワークの世界最大手。

・Microsoft(MSFT)

情報技術セクター。Azure、Office365で高収益を上げ続けるIT企業。

・マクドナルド(MCD)

一般消費財セクター。日本でもお馴染みのファストフードの会社。店舗のフランチャイズ化で営業利益拡大中。

・マコーミック(MKC)

生活必需品セクター。世界最大のスパイスメーカー。買収で製品ポートフォリオを拡大して売上・利益を成長させている。

・ゾエティス(ZTS)

ヘルスケアセクター。世界最大の動物医薬品メーカー。ペットブームに乗っかって業績好調。

・American Water Works(AWK)

公益セクター。北米最大の民間水道会社。ホームワランティ保険等、水道以外のサービスも始めている。内需型のビジネスなので貿易摩擦の影響を受けづらい。

 

これ以外にユニリーバ(UL)を保有していますが、ユニリーバは米国企業ではないので、米国株としてカウントしていません。

 

個別株を選ぶ時は以下をチェックするようにしています。

 

・過去10年の株価がS&P500を上回ること

・営業利益、EPS(1株あたりの利益)が右肩上がりで上昇していること

・保有株が特定のセクターに偏らないこと

 

せっかく個別株に投資するならS&P500を上回りたいので、過去の株価がS&P500を超えていて、利益を稼ぎ続けている企業を選んでいます。

ただ、「ハイテク株に集中投資!」のようなことをすると株価の急落時に耐えられないので、生活必需品、公益、ヘルスケアといったディフェンシブなセクターも組み込みました。

 

あとは、なるべく競争相手が少ないと思われる企業を選ぶように意識しています。

 

この中でお気に入りは動物医薬品メーカのゾエティス(ZTS)です。決算発表の度に市場の期待を上回り、株価も上がっています。

逆に一番不安なのはAmerican Water Works(AWK)ですね。

公益セクターがいつまでもS&P500を上まわるとも思えず、どこかのタイミングで保有比率を下げるつもりです。

 

今後の方針は基本ポートフォリオの維持

今後の米国株投資の方針は、VTI+S&P500:60%、VYM:15%、個別株:25%を維持することです。

現在はVTI+S&P500が57%、個別株が27%と個別株が少し多い状態ですが、利益が出ている個別株を売却する気はありません。税金がもったいないですから。

 

なので、IVVと楽天VTI、VYMを毎月買い増して、個別株比率を下げていきます。

個別株比率が25%未満になったら、個別株投資も再開することになるでしょう。

 

このポートフォリオが優れているかは分かりませんが、VTIやS&P500が6割を占めており、個別株も適度にセクター分散しているので、大きく失敗することは無いと思っています。

 

投資を続けていると、より良いパフォーマンスを求めてポートフォリオの改変を行いたくなる時もあります。

ですが、それは頻繁な売買の繰り返しに繋がる恐れがあります。

 

頻繁な売買は、手数料や税金を取られることでパフォーマンスの悪化を招く可能性が高いです。

そのリスクを取るくらいなら、一度決めたポートフォリオを維持して資産を増やすことに集中すべきだと思っています。

 

何かを変えるとしたら個別株の比率ですね。

例えば、年を取って資産を守るフェーズに入ったら個別株はやめて、全て投資信託、ETFで運用していくことも考えます。

 

それはまだ先の話なので、当面はこの基本ポートフォリオに資金を投下し続けていくつもりです。

 

他の記事の紹介です。

株価下落時にするべきことはリバランスです。リバランスすることで安い時に株を仕込むことができます。

そして、リバランスするにはポートフォリオを決めなければなりません。 


 VYMを保有するメリットはリターンの高さではなく、配当金がもたらす安心感だと思います。

 

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ニッセイグローバルリートインデックスで海外リートに投資。実質コスト、利回りは?

株、債券に次ぐ第三の投資先「REIT(リート)」。

不動産投資信託証券とも呼ばれるその名が示す通り、投資者はREITを通じて様々な不動産に投資することができます。

 

一般的に不動産は金利が低下すると価格が上がる傾向にあります。ローンの支払いが安く済むので、需要が高まるためです。

今は世界各国で金利低下が進んでおり、リートには有利な環境とも言えます。

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では、世界中のリートに投資をするにはどうすればいいのでしょうか?

ニッセイグローバルリートインデックスファンド」であれば、世界中のリートに簡単に投資をすることが可能です。

 

先進国と新興国のリートに投資する「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」

「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」は「S&PグローバルREIT指数 (除く日本)」に連動するインデックスファンドです。

この「S&PグローバルREIT指数 (除く日本)」は日本を除く先進国と新興国のREIT指数で構成されます。

 

現在の投資対象国は以下の通りです。

 

■S&PグローバルREIT指数 (除く日本)の構成国(2019年9月)

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22ヵ国のREIT指数で構成されます。

 

上位10ヵ国の比率は次のようになっています。

 

S&PグローバルREIT指数 (除く日本)の国別比率

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 アメリカの不動産が7割以上を占めます。次にオーストラリア、イギリス、シンガポールと続きます。

 

「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を買えば、これらの国のリートにまとめて投資できます。

 

海外リートにはETFでも投資できますが、投資信託は最低100円からと少額で投資できるのがメリットです。 

 

「海外リートに投資してみたいけど、いきなり大きな資金を投資するのはちょっと。。。」

という場合も、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」なら少額で世界中のリートへの投資を始められます。お手軽です。

 

「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の純資産、実質コスト、利回りは?

インデックスファンドの優劣を判断する材料は純資産、コスト、指数との乖離です。

 

2019年9月6日時点で、ニッセイグローバルリートインデックスファンドの純資産は65億円と、海外リートに投資するインデックスファンドの中では大きい方です。

 

気になるコストですが、信託報酬は年率0.2916%(税抜0.27%)

2017年11月21日~2018年11月20日の1年間にかかった実質コストは0.481%です。

 

株式のインデックスファンドに比べると、実質コストは少し高めですね。もう少し下げて頂きたいです。。。

 

過去の利回りはこんな感じです。

 ■ニッセイグローバルリートの利回り

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過去3年で10%以上の上昇です。

ベンチマークは「S&PグローバルREIT指数 (除く日本)」の配当込みの騰落率です。

最近はベンチマークとの乖離も少ないです。安定した運用ができているようです。

 

ニッセイグローバルリートインデックスファンドを選んだ理由

私は株式は先進国と新興国に分散投資しています。

リートも先進国と新興国に投資してみたいと思ったので、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を買い始めました。

 

「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の気になる点は実質コストが少し高いところです。

他に低コストなファンドは無いのかと思いましたが、先進国と新興国のリートにまとめて投資するインデックスファンドとなると、他の候補は限られてきます。

 

SBIアセットマネジメントが販売している「EXE-i グローバルREITファンド」は日本を含む先進国と新興国のリートに投資が可能です。

実質コストも0.368%とニッセイグローバルリートより低コストでした。

ただ、月次レポートを見るとベンチマークとの乖離が大きく、過去1年でベンチマークを2.77%も下回っていました。

 

過去1年の「EXE-i グローバルREITファンド」の利回りは6.66%で、「ニッセイグローバルリート」より低いです。

EXE-Iの方には、最近絶好調な日本のリートが入っています。

日本が含まれない「ニッセイグローバルリート」の過去1年の利回りを下回るのはおかしいんじゃないかと思います。

 

なので、EXE-Iとニッセイグローバルリートであれば、ニッセイグローバルリートの方が良いかなと思います。

 

先進国と新興国のリートにまとめて投資するファンドという条件では「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」以外に選択肢が無さそうでした。

それが、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を選んだ決め手です。

 

今年に入ってアメリカも利下げに踏み切り、世界各国で金利が低下しています。

冒頭にも書きましたが、不動産は金利低下が有利に働く資産クラスの一つです。

 

株式とは違う値動きをするので、分散投資先としても魅力的です。

これから「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」を通じて、世界の不動産市場の恩恵を少しばかり受けさせて頂きたいです。

 

他の記事の紹介です。

株式で国際分散投資をしても高い分散効果は望めません。分散性を高めたいなら債券やリートを組み入れる必要があります。

 

過去5年で株式と最も相関関係が低い投資先は日本のリートです。

「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」に日本は入っていないので、日本のリートに投資するインデックスファンドを別に買っています。


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たわらノーロード全世界株式から投資信託を買う時の注意点を学んだ

つみたてNISAやiDeCoの普及も手伝って、様々なタイプのインデックスファンドが販売されるようになりました。

数多くのインデックスファンドの中で、どれが自分に合っているのか?

当然かもしれませんが、それを判断するには自分で考え、自分で調べる必要があります。

 

8月30日に「アセットマネジメントOne」のサイトで公開されていた「たわらノーロード 全世界株式」の販売資料を眺めていて、そんなことを思いました。

 

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たわらノーロード全世界株式 「全世界株式」の理由は?

「たわらノーロード全世界株式」は信託報酬0.1296%で世界49ヵ国の株式に投資できるインデックスファンドです。

この信託報酬は同タイプの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と同率で業界最低水準と、素晴らしい商品だと思います。

 

このファンドの販売資料を見ていて

「なかなかうまいな」

と思った箇所があります。

「なぜ全世界株式に投資するのか?」に対する説明部分です。

 

大雑把にまとめると、次のように書いてあります。

 

・世界経済と株式市場の成長には密接なつながりがある。先進国、新興国のGDPの拡大とともに株式市場も拡大してきた。

 

・今後も先進国、新興国のGDPは拡大していく。両方の株式に投資することで、世界経済全体の成長を取り込むのがコンセプトだ。

 

そして、次のようなグラフが掲載されています。

 

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なるほど~。

先進国も新興国もGDPが拡大している。

そして株式の時価総額なるものも上がっている!

これを買えば資産を確実に増やせるに違いない!!

 

何となく読んでいると、そう思えてしまいます。

 

だけど、先進国と新興国の過去の株価を比較してみると、次のようになります。

 

■先進国と新興国の株価チャート

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青色のグラフは日本を除く先進国に投資するETF「iShares MSCI Kokusai ETF」、赤色は新興国に投資するETF「VWO」の株価チャートです。

先進国は右肩上がりに株価が増えています。

でも、GDPが拡大している新興国の株価が上がっていません。

 

このチャートは過去10年間のチャートです。少なくとも過去10年間は新興国に投資しても大したリターンは得られない。先進国だけ投資していれば良いという状態でした。

たわらの販売資料が与えるイメージと現実は異なるようです。

宣伝文句に書かれていないことは何か

「たわらノーロード全世界株式」の販売資料には何も嘘は書いてありません。

先進国、新興国のGDPは拡大していますし、世界の株式の時価総額が増えていることも事実です。

 

ただ、GDPの推移は先進国と新興国で分けているのに、株式の時価総額は一纏めにして表しています。

これでは、本当に全世界に投資するメリットがあるのか分かりづらいです。

 

と言うか、あえてこの部分はぼかしているのだと思います。

ここで先進国と新興国の株価を別々に表したら、

「あれ、新興国いらない?」

「全世界株式である必要ないよね?」

となってしまって、売り手としては都合が悪いでしょう。

 

なので、この表し方は上手いな~と思いました。

 

販売する側は売ることが全てです。

彼らが出してくる説明やデータは真実であり、嘘をついていることはないはずです。

ただ、 買う気が起きないような都合の悪いデータは敢えて出しません。

 

この点を念頭に入れて、投資信託を選ぶ際は宣伝文句をそのまま受け取らず、そこに書かれていないことは何かを考えるという姿勢も重要なんだなと思いました。

 

他の記事の紹介です。

インデックス投資では株主還元力の強い企業が多い米国株を中心にした方が安全だと思います。


米国だけでなく世界全体に分散投資するのは、米国株が弱くなった時の予防のためです。


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リートのインデックスファンドを買いました。今月の投資成績 2019.08.31

寄せては引き、引いては寄せる。

落ち着く気配のない米中貿易摩擦の影響で、8月の米国株は上がったり下がったりの繰り返しでした。

 

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私のリスク資産の殆どは株式なので、保有銘柄の株価は同じ方向に動くことが多いです。

こういう時期は利益が全く上がらないですね。

 

もう少し違う値動きをする資産を組み込みたいな~。

そう思ってREIT(リート)への投資を始めました。

 

そんな8月の投資成績をチェックしてみます。

 リートのインデックスファンドを購入 ~投資信託の損益~

 最初に投資信託の損益です。

銘柄 7/28 8/31 前月比
ニッセイ外国株 ¥1,461,966 ¥1,176,676 -¥285,290
楽天全米株式 ¥153,560 ¥76,238 -¥77,322
コモンズ30 ¥4,301 -¥5,236 -¥9,537
厳選投資 ¥11,174 -¥5,810 -¥16,984
ニッセイグローバルリート - ¥1,702 -
eMAXIS 豪州リート - -¥63 -
たわらノーロード 国内リート - ¥845 -
損益計 ¥1,631,001 ¥1,244,352 -¥386,649

 

利益がかなり下がってしまいました。

 

8月は分散投資のために、リートに投資するインデックスファンドを少し買いました。

Jリートに投資する「たわらノーロード 国内リート」、日本以外の先進国、新興国のリートに投資する「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」、オーストラリアのリートに投資する「emaxis 豪州リートインデックス」です。

 

今まで先進国、新興国の株式に投資してきたので、リートも複数の国に分散投資することにしました。

「ニッセイグローバルリート」は米国リートが72%と米国編重なので、「eMAXIS 豪州リート」でオーストラリアの比率を少し引き上げています。

オーストラリアは先進国でも数少ない人口増加国の一つなので、不動産も有望なのでは?という安直な理由です。

 

8月はリートを約25万円分買いました。

これから、Jリートをリスク資産の2%、海外リートを3%くらいの比率にまで増やしていくつもりです。

 

あと、新興国に投資する「SBI・新興国株式インデックス」は全て売却しました。

理由はこの後で説明します。

 

IVV,VYM,VWO,EMBを購入 ~ETFの損益~

次にETFの損益です。

銘柄 6/29 7/28 前月比
IVV(S&P500) ¥91,220 ¥35,470 -¥55,750
VYM(米国高配当) -¥10,285 -¥95,920 -¥85,635
VWO(新興国) - -¥230 -
EPI (インド) -¥1,311 -¥23,067 -¥21,756
UBSスイス ¥22,080 ¥21,360 -¥720
EIDO(インドネシア) -¥1,578 ¥2,328 ¥3,906
BND(米国債券) ¥4,882 ¥7,634 ¥2,752
EMB(ドル建新興国債券) - ¥21 -
損益計 ¥24,073 ¥8,046 -¥15,818

 

ETFは殆ど利益が無くなってきました。。。

特にVYMは株価が比較的高い時から買い始めたこともあり、損失が10万円近くに達しています。

 

でも、この程度の下落にはめげません。

8月もS&P500に連動する「IVV」と高配当ETFである「VYM」を買い増しました。

 

他に「SBI・新興国株式インデックス」の売却資金を使って、新興国株に投資する「VWO」、ドル建新興国債券に投資する「EMB」を買っています。

 

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 新興国株は値動きが激しいです。配当金を現金で貰った方が、株価の下落にも耐えやすくなるかなと思ってETFでの投資に切り替えました。

全部「VWO」にしようかと思いましたが、新興国の株価はすぐに下がるので、高い利回りを期待できるドル建て新興国債券ETF「EMB」に一部振り分けました。

 

EMBの分配金利回りは5%以上です。

過去10年間のトータルリターンは株式であるVWOとほぼ同じ、かつVWOより価格の変動は穏やかです。

新興国投資の分散先として良さそうだなと思って買うことにしました。

 

さらばDisney(DIS)、また逢う日まで?~個別株の損益~

 個別株の損益です。

銘柄 7/28 8/31 前月比
AWK ¥106,387 ¥147,932 ¥41,545
MCD ¥55,690 ¥51,657 -¥4,033
MKC ¥128,963 ¥119,479 -¥9,484
MSFT ¥128,660 ¥109,271 -¥19,389
UL ¥21,564 ¥26,183 ¥4,619
V ¥192,874 ¥170,426 -¥22,448
ZTS ¥99,413 ¥134,219 ¥34,806
損益計 ¥733,551 ¥759,167 ¥25,616

 

こちらも全部下がっていると思いきや、American Water Works(AWK)ゾエティス(ZTS)が好調でした。ユニリーバ(UL)も上がっていますね。

 

民間水道会社であるAWKは米中貿易摩擦が激しくなると株価が上がるのが最近の傾向です。ほぼ完全な内需株ですから、投資資金の逃げ先になっているのでしょうか。

ゾエティス(ZTS)は8月に発表した決算が良かったので株価が上がりました。

 

7月まではディズニー(DIS)を保有していたのですが、8月に全て売却しました。個別株の比率を少し下げたかったのと、前述したリートの投資資金に充てるためです。

 

ディズニーはストリーミングサービス「Disney+」の投資コストがかさんで利益が減少しています。「Disney+」が利益に繋がるようになればでかいと思いますが、それにはまだ時間がかかります。

保有銘柄の中ではディズニーが一番安定感が無いのでは?と思って売ることにしました。

また個別株の比率が下がってきたら買うかもしれませんが。

 

これで、個別株の保有比率は次のようになりました。

 

■個別株の保有比率

 

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マクドナルド(MCD)、マイクロソフト(MSFT)の比率はもう少し上げたいところです。

でも、個別株の保有比率は米国株の25%。残りはインデックスファンドかETFと決めています。

今の個別株比率は27%程度なので、しばらくは個別株の追加購入はしません。

 

全体の損益と資産配分

最後に全体の損益と資産配分を見てみます。

 

■全体の損益

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8月は利益が60万円減りました。残念。。。

 

■資産配分

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現在の資産配分です。

米国株の比率は今のままキープしつつ、リートの比率を上げていきたいです。

 

今後は株式以外の資産にも投資していきます。

米中貿易摩擦によって株価が不安定な動きを続けています。

明日、明後日に解決するものではないと思うので、この傾向は暫く続くのでしょう。

 

私のリスク資産は株式に偏っているので、この影響をもろに受けてしまいます。

それを少しでも和らげるには株式以外の資産にも投資して分散性を高める必要があります。

 

そのために、今後は米国株だけでなく、リートや債券にも投資をしていくつもりです。リートは前述したインデックスファンド、債券は少し保有しているBNDを増やしていきます。

 

株:55%、リート:5%、現金+債券:40%

 

とりあえず、こんな感じのポートフォリオを目指していきます。

 

他の記事の紹介です。

Jリートは株式と相関係数が低いので、分散効果に期待しています。

 

どんな時期でも20年持っていれば、損をすることはない。それが米国株です。

逆を言うと10年くらいは上がらない時期はあるということです。

今がその時期だったりして。。

 

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株式、債券、REIT(リート)の値動きを比較。分散投資の効果を再認識する。

2018年9月1日・・・11,016円。

2019年8月30日  ・・・10,515円。

 

これはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価格です。

米国の株式指数は1年前と比べると殆ど値上がりしていません。

米国株の強さに期待してインデックス投資を始めた人の中には、がっかりしている人もいるのではないでしょうか。

 

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ですが、インデックス投資をしている人全てがこのような気持ちを抱いているわけではありません。

しっかりと分散投資をしている人には、また違った景色が見えているはずです。

  

米国株と他の資産クラスのパフォーマンスを比較してみると、分散投資の価値というものを改めて認識することができます。

 

株式の国際分散投資ではリスク分散にならない

分散投資の手段の一つに、色々な国の株式に投資する方法があります。

インデックス投資では米国、先進国(米国含む)、日本、新興国の株式指数に分散投資するのがポピュラーな手法ですね。

 

では、直近1年間はこの分散投資に効果があったのでしょうか?

それぞれの株式指数に連動するインデックスファンドの値動きを比較してみました。

 

■株式インデックスファンドの価格推移

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 米国、先進国、新興国、日本の株式指数に連動するインデックスファンドの過去1年間の基準価格の推移です。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「eMAXIS Slim先進国株式」「eMAXIS Slim新興国株式」「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」のデータを比較に用いました。

 

これを見ると、価格の上げ幅、下げ幅の大小はあるものの、基本的には同じ方向に動いています。

世界の株価の連動性の高さが良く分かります。

少なくとも、ここ1年は世界各国の株式に分散投資しても、大した効果が得られない時期でした。

 

米国だけに投資していようが、他の国に投資していようが、

「株価、全然上がらないな~」

という状態であることに変わりはなかったのです。

 

ですが、株式以外のインデックスを見ると状況は大きく変わってきます。 

リートや債券を株式と組み合わせることで分散投資の効果が生まれる

今度は債券とリートに投資するインデックスファンドの値動きを比較してみました。

 

■リート、債券、米国株式の価格推移

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 「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と外国債券に投資する「たわらノーロード外国債券」、J-REIT(Jリート)に投資する「たわらノーロード国内リート」、先進国のREIT(リート)に投資する「たわらノーロード先進国リート」の比較です。

 

先進国リートは米国株式と似たような値動きをしていますが、国内リートと外国債券の値動きは米国株とはかなり異なります。

 

外国債券のインデックスファンドは値動きが非常に小さく、2018年末の株価急落時も大きく価格を下げることはありませんでした。

この1年に限定すれば、米国株より良いパフォーマンスを示しています。

 

そして、出色のパフォーマンスを示しているのがJリートです。

こちらも昨年末の株価急落時に価格を大きく下げることは無く、その後も価格が上がり続けました。

結果的に米国株をしのぐ上昇率を示しています。

 

この1年間、株式だけに投資していた人は、上がったと思ったら突如急落する株価にやきもきすることも多かったことでしょう。

しかし、予めリートや債券に投資をしていた人はこう思えたはずです。

 

「また株価が下がってきたな~。。。」

「でも、債券とリートは上がっている?ならいいか!」

 

株と違った値動きをする資産を持つことで、株価の下落から目を逸らせる。

目を逸らせるから、株価が下がっても長期保有ができる。

こうやって株価の大きな変動に耐える心理状態を作ることが、分散投資の役割だと思います。

 

その役割を株式だけのポートフォリオに任せるのは、かなりハードルが高いです。

債券やリートのような株式と異なる値動きをする資産をポートフォリオに組み入れた方が良いでしょう。

 

中には債券やリートに投資するのは非効率だという意見もあります

債券やリートは長期のパフォーマンスでは株式に勝てないからです。

 

でも、私たちは未来の株価が見えるわけではなく、どうしたって今見える株価に心を乱されます。

せっかく買った株式も、株価急落にうろたえて売却してしまったら、効率もなにもありません。

 リートや債券をポートフォリオに組み入れて狼狽売りのリスクを防げるのであれば、それはむしろ効率的な投資手法と言えるのではないでしょうか。

 

この先も株価の急落は何回もやってきます。

その急落を乗り切るためにも、分散投資の効果が出るポートフォリオの構築を心がけたいものです。

 

他の記事の紹介です。

過去5年間で先進国株式と相関関係が低い投資先はJリートでした。

昔からJリートに投資している人は今笑いが止まらないんでしょうね。

 

 

株、債券、不動産を組みあわせたポートフォリオはノルウェー政府年金基金も採用しています。

 

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VOOに投資する「SBI・バンガード・S&P500インデックス」信託報酬は0.1%未満

「eMAXIS Slimシリーズ」が席巻してきたインデックスファンドのコスト争い。

そこに思わぬ伏兵が現れました。

 

SBI証券が9月26日に『SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド』の販売を開始します。

その信託報酬は0.09264%。遂に0.1%を切ってきました。

 

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「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」はVOOに投資。信託報酬は業界最安値。

SBIグループは米国の資産運用会社 バンガードとの共同ブランドとなる『SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド』を9月26日から販売することを発表しました。

 

これは米国のS&P500に連動するETFである『VOO』に投資するインデックスファンドとなります。『楽天VTI』のVOO版みたいなものですね。

 

衝撃的なのは信託報酬の安さです。

 

■信託報酬(税抜)の内訳

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信託報酬は税抜きで0.058%です。消費税8%を加えると0.06264%になります。

これにVOO自身の年間経費0.03%を加えた0.09264%が実質的な信託報酬になります。

 

同じバンガードのVTIに投資する「楽天VTI(楽天・全米株式インデックス)」の信託報酬は0.1596%です。

そして、完全に競合となるであろう「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬は0.162%です。

 

「SBI・バンガード・S&P500」の信託報酬の安さが際立ちます。

 

今までインデックスファンドで最低水準のコスト争いを演じていたのは「eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド」と「ニッセイ外国株式インデックスファンド」です。

この2つは先進国に投資するインデックスファンドで信託報酬は0.107892%。もう少しで0.1%を切るところまで来ています。

 

まさか、ここに来て全く別のところから信託報酬0.1%を切るインデックスファンドが現れるとは。

しかも米国株式のみに投資するインデックスファンドで。

これは驚きです。

 

なお、「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」はつみたてNISAでも購入できるようになる予定です。

 

積立ではVOOより「SBI・バンガード・S&P500」の方が買い?eMAXIS Slimの動向に注目

『SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド』は、かなり魅力的なファンドになりそうです。

信託報酬以外のコストを含めた実質コスト次第では、同じS&P500に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」より低コストになる可能性があります。

 

また、S&P500に投資するには外国株口座で本家のVOOを直接買うという手段もありますが、ETFの場合は購入・売却時に0.45%の手数料がかかります。

単純に毎月積み立てるのであれば、本家VOOより「SBI・バンガード・S&P500」の方にコストメリットがあるでしょう。

 

私は配当金を現金でほしいと思うようになったので、ETFで投資をしていますが、そういうこだわりが無い場合は、VOOより「SBI・バンガード・S&P500」の方が買いかなと思いました。

ただ、信託報酬は低くても、実質コストが想像より高い時はよくあるので、その点は注目しておいた方がいいでしょう。

 

私はETFでS&P500に投資しているので、つみたてNISA等の投資信託では小型株にも投資する楽天VTIを買うように棲み分けしています。

S&P500の投資信託を買う予定は今のところないので、「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」を買うことはないでしょう。

 

それよりも、この「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」に触発されて楽天VTIの信託報酬が下がってくれることを期待したいです。

 

あと、業界最低水準の低コストを信条としているeMAXIS Slimシリーズの動向にも注目です。

果たして「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬を引き下げてくるのでしょうか?0.1%未満に?

 

さすがに厳しいかもしれませんね。どうするeMAXIS Slim?

 

他の記事の紹介です。

「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」は超低コストなバンガードのVOOに投資することでコスト削減を実現しています。

このバンガードのETFが低コストな理由は会社の構造にあります。

 

米国株に投資する投資信託では「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の実質コストが最安です。「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」は強力な対抗馬になりそうです。

 

 

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新興国株への投資はVWOがおすすめ。メリットは配当金と買いやすさ。

目の前の困難に耐え続けたその先に、株価急上昇の未来が待っている?

 

そんなロマン溢れる(?)新興国投資は、「eMAXIS Slim新興国株式」のような投資信託より、バンガード社のETFである「VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)」がおすすめだと思います。

 

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これまでは外国株の購入手数料の制限のせいで、ETFの少額購入は難しいものがありました。

しかし、最近になって手数料の制限が撤廃されたことで、ETFをお手軽に買えるようになっています。

 

そんな今だからこそ、投資信託からVWOへの乗り換えを検討する価値があると思えます。

 キーポイントは「売買のしやすさ」と「配当金」です。

25ヵ国の新興国に投資するVWO。純資産は6.6兆円。年間コストは0.12%

最初にVWOの特徴を見てみましょう。

 

VWOはアメリカのバンガード社が販売しているETFです。

「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」という株式指数に連動するように運用されているETFです。

 

この株式指数は25ヵ国の新興国の大型株・中小型株で構成されています。

投資対象となる国は以下の通りです。

 

■VWOの投資対象国(2019.07.31時点)

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VWOの投資対象国はこの25ヵ国です。アジアが多いですが、韓国が含まれないのが特徴です。

FTSEのインデックスでは韓国は先進国扱いなので、VWOには含まれていません。

 

一方で「eMAXIS Slim新興国株式」のような、新興国に投資する投資信託の多くには韓国が入っています。

最近の政治情勢を見て韓国への投資にリスクを感じる人もいるでしょう。

その場合は「eMAXIS Slim新興国株式」よりVWOを選んだ方が良さそうです。

 

■VWO 上位10ヵ国の構成比率 (2019.07.31)

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これはVWOの上位10ヵ国の組入れ比率です。

中国が突出していて、次に台湾、インドが続きます。中国と台湾で全体の47%を占めます。

 

次にVWOが投資している企業です。

■VWO 組入れ銘柄(上位10銘柄:2019.07.31時点)

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テンセント、アリババといった中国の巨大IT企業が上位です。

3位の台湾セミコンダクターは半導体の開発・製造を行っている会社です。

 

「テンセントやアリババに投資したい。でも中国の個別株は怖い」と思っている人もVWOを買えば間接的に投資することができます。

 

このような国・企業に一度に投資できるのがVWOの特徴です。

流石にバンガードのETFだけのことはあり、その純資産と運用コストは「eMAXIS Slim新興国株式」のような低コストな投資信託と比べても極めて優秀です。

 

まず、純資産は6.6兆円です。

「eMAXIS Slim新興国株式」の純資産は180億円なので、まさに桁違いです。

 

また、年間の経費率は0.12%です。

「eMAXIS Slim新興国株式」の信託報酬は0.20412%、実質的なコストは0.3%を超えており、VWOがかなりの低コストであることが分かります。

 

ですが、実際にかかるコストについては、VWOの方が優れているとは一概には言えません。

VWOは海外のETFなので、購入時に0.45%の手数料がかかるからです。

コスト面でVWOと投資信託のどちらが優位なのかは、購入頻度や金額によって変わりそうです。

 

VWOのメリットは売買のしやすさと配当金

コストに大きなメリットが無いにも関わらず、投資信託よりVWOの方が良いと思える理由は何でしょうか?

 

一つ目は売買のしやすさです。

 

■VWO株価チャート(過去10年、月足)

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これはVWOの過去10年間の株価チャートです。

常に右肩上がりの波形を示す米国株と違い、新興国株は一定のレンジを行ったり来たりしています。

このような値動きをする新興国株で利益を出すには、株価が安い時に買い、株価が高い時に売ってリバランスすることが必要になります。

 

そのためにも、できるだけ自分の希望するタイミングで売買できた方がよいでしょう。

投資信託の場合は、申し込みから約定完了するまでに2営業日はかかります。自分の好きな時に売買することは難しいです。

 

対照的にVWOはETFなので、株式と同じようにリアルタイムで売買できます

自分が安いと思った時に買うことができます。

 

加えて新興国株は値動きが激しいので、許容範囲外の損失を出さないために損切が必要になることもあるでしょう。

この点においても、好きなタイミングで売買できるETFの方が安心感があると思います。

 

証券会社によっては逆指値を設定できるところもあります。

「40ドルまで下がったら10株売却」といったように設定しておけば、自動的に損切りをすることもできますね。

 

株価の変動が激しい新興国株は、好きな時に売買ができるETFの方が相性が良い

これが投資信託よりVWOが良いと思える理由の一つです。

 

VWOの方が良いと思う、もう一つの理由は配当金です。

VWOはETFなので配当金が出ます。

年に4回(3月、6月、9月、12月)支払われます。

 

現在の配当利回りは2.84%と悪くない利回りです。

株価が下がっているからということもありますが。。。

 

「eMAXIS Slim新興国株式」のような投資信託の場合、配当金は自動的に再投資されてしまうので、私たちが意識することはありませんし、自由に使うことはできません。

しかし、VWOの方は配当金が現金として支払われます。

 

先のチャートが示す通り、新興国株は適当なタイミングで株を購入しても利益が出る可能性は低いです。

それなら、わずかな配当金でも再投資するタイミングは自分で考えたいものです。

 

配当金を現金でもらえれば、投資したいと思える時まで現金で寝かしておくこともできますし、なんならVTIやVOOといった米国株のETFに充てるという選択肢もあります。

配当金の使い道を自分で選べるメリットは大きいと思います。

 

それに配当金は長期投資のモチベーションにもつながると思います。

新興国株は株価が大きく下落することも多いです。

その下落に耐えられず、新興国投資を辞めてしまった人も多いでしょう。

 

ですが、年に4回現金を貰えることを心の支えにすれば、その下落に耐えて次の上昇機会を待ち続られる可能性が高まるのではないでしょうか?

 

私はずっと「SBI・新興国株式インデックスファンド」で新興国株投資を行っていましたが、配当金がほしかったのでVWOに買い替えました。

 

何故、最初からVWOにしなかったかと言うと、これまでは米国株の購入に最低5ドルの手数料が必要という制限があったためです。

 手数料の最低額が5ドルだと、一度にVWOを10万円以上買わないと手数料負けする状態でした。

しかし、小心者な私には新興国株を一度に10万円以上買うのは、なかなか勇気が要ることです。

 

そんな理由で少額取引が可能な投資信託で新興国投資を行っていたのですが、7月に米国株の手数料制限が撤廃されました。

これで手数料制限を心配することなくVWOを買える環境ができたというものです。

 

なので、先日「SBI・新興国株式インデックスファンド」を全解約してVWOに買い替えたところです。 

「SBI・新興国株式インデックスファンド」は含み損状態だったので、解約しても税金も手数料もかかりません。買い替えには丁度良いタイミングでした。

 

「eMAXIS Slim新興国株式」を買っている人にも含み損状態の人は多くいるでしょう。

これを機にVWOに乗り換える価値はあるんじゃないかなと思います。

 

他の記事の紹介です。

 

購入手数料や配当金再投資の手間が無い投資信託の方が良いと思う人もたくさんいるでしょう。

新興国に投資する投資信託では「SBI・新興国株式インデックスファンド」がお勧めです。

VWO同様、韓国が投資対象には含まれず、「eMAXIS Slim新興国株式」よりバランスがいいと思います。

  

配当金は株価下落への耐性を強めてくれる存在だと思っています。VWOの配当金で新興国株の下落に耐えたいものです。


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株式と相関が低い分散投資先はJリート?効果のある分散投資を考える。

「リスクを抑えるために分散投資を心がけよう!」

良く使われる言葉ですが、やみくもに複数の商品に分散投資をしても効果は得られません。

 

例えば、先進国株と新興国株に分散投資をしたとします。

世界の株価の値動きは連動する傾向にあるので、同時に価格が下がることが多く、リスクを抑えられるとは言い難いです。

 

リスクを抑えた分散投資を成功させるには、できるだけ値動きが異なる商品を組み合わせる必要があります。

 

果たして株式と組み合わせるべき投資商品は何なのか?

分散効果の点から調べてみました。

 

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先進国株式と相関係数が低い投資先は国内債券とJリート

投資商品の値動きの傾向の近さを示す指標として「相関係数」と呼ばれるものがあります。

相関係数は投資対象が異なる2つの投資商品が、似た値動きをするほど「+1」に近づき、逆の値動きをするほど「-1」に近づきます。

この相関係数が低い投資商品を組み合わせれば、高い分散効果を期待することができます

 

私の投資資産の大部分は米国を始めとした先進国株式です。

なので、先進国株式と他の投資商品の相関係数を調べてみました。

 

■先進国株式と他の資産の相関係数

(月次10年間)

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QUICK資産運用研究所のレポートから引用 

 

やはり、先進国株式と新興国株式は相関係数が0.87と高いです。海外リートも値動きが近いですね。

先進国株式と新興国株式、海外リートを組み合わせても、それほど大きな分散効果は得られなさそうです。

 

先進国株式と相関係数が低い、つまり値動きの傾向が違う投資先は国内債券と国内リート(Jリート)ですね。

先進国株式とこの2つを組み合わせれば、比較的高い分散効果を期待できそうです。

 

先進国株式と組み合わせるならJリート?

先進国株式と相関係数が低い投資先は国内債券とJリートのようですが、分散投資先としてはJリートの方が良いと思います。

Jリートが良いというより、国内債券を投資対象とするのは難しいと思うからです。

 

国内債券はインデックスファンドやETFで手軽に投資できますが、現在の日本はマイナス金利政策を続けていることもあり、政策金利が非常に低い状態にあります。

国内債券インデックスファンドやETFは、金利が上がれば価格が下がることになるので、将来、日本の政策金利が上がることがあれば、原本割れしてしまう可能性があるでしょう。

 

利回り自体が低いので、得られる利益よりリスクの方が高い気がします。国内債券に投資するなら、現金で持っておいた方がよいと思います。

 

そうなると、分散投資先の第一候補はJリートになります。

Jリートの分配金利回りは約4%と高い水準を保っています。低利回りの国内債券に代わる投資先としても人気を集めています。

 

このJリートの利回りの源泉は不動産の賃貸収入料です。

「これから人口が減少する日本で、不動産って大丈夫か?」

と思うこともありますが、Jリートが投資する物件の殆どは東京にあります。

 

日本の地方では人口が減少してますが、東京は人口が増加する傾向が続いていて、オフィスの空室率も低い水準を維持しています。

訪日外国人が増加すればホテルやお店の増加も期待されるので、しばらくは有望な投資先として期待できるのではないでしょうか。

 

その期待のせいでしょうか? 国内株式指数であるTOPIXが年明けから殆ど上昇していないに関わらず、東証リート指数は年初来で17%以上も増加しています。

 

■東証リート指数(過去1年間)

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一方で米国のS&P500は年初来で13.5%の上昇です。

この間に円高が進んでいるので、円換算の利回りはもっと低いです。

なので、今年はJリートのパフォーマンスがS&P500を圧倒している状態です。

 

世界の株式が上がったり下がったりを繰り返している中、Jリートは全然違う値動きで上昇を続けていました。

米国株や先進国株式に集中投資するより、Jリートにも分散投資をしていた方が良い結果を得られたことになります。

  

私は今まで、ほぼ株式のみで資産運用をしてきました。

米国株を中心に、先進国株、日本株、新興国株を組み合わせて、いわゆる「国債分散投資」をしていましたが、大きく下がる時は共倒れすることが多いです。

 

株式の国際分散投資は各国の成長を取り逃さないために行うものであり、株価の下落リスクを抑える効果はあまり無いと感じています。

 

株価の下落リスクを抑えるのであれば、値動きが違うものに分散投資する必要があります。

Jリートはその分散投資先の第一候補になり得るかなと思いました。

Jリートは為替リスクが無いことも、先進国株と組み合わせる投資先として魅力的です。

 

ただ、リートは債券と異なり、株式と同じくらい価格変動が大きいです。

投資金額を増やしすぎるとリスクを高めてしまう結果につながります。

その点は注意が必要ですね。

リスク資産に対するリートの比率が大きくなりすぎない程度に投資してみようかと思っています。

 

他の記事の紹介です。

ノルウェー政府年金基金のポートフォリオの3%は不動産です。リートもこの程度にしておいた方がいいかもしれません。

 

 

 株式の国際分散投資をする理由は、米国株優位の状態が崩れた時の予防策です。


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新興国株、日本株、欧州株のこれから。米国以外の株価は割安なのか?

過去10年間、米国株のパフォーマンスは他国の株価を圧倒してきました。

「他の国に投資しても意味はないのでは?」

と思いがちですが、米国株が強い時期が続いた今だからこそ、米国以外の株式に注目すべきと言う意見もあります。

 

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モルガン・スタンレー証券のアナリストは欧州、新興国、そして日本の株式に注目しているようです。株価とともにその理由を見てみましょう。

 

欧州、新興国、日本株のこれからは?

まず、ヨーロッパについてです。

欧州株はイギリスのEU離脱をはじめとしたEUへの失望、経済指標の悪化で株価は低迷しています。既にリセッションを迎えつつあるのではないかとも言われています。

 

ですが、株式市場はこの辺りを既に織り込み済みであり、経済回復の兆しが見られれば、株価上昇の余地が大きいと見ているようです。

 

■VGK 株価チャート(月足・過去5年)

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欧州株に投資するETF「VGK」の株価チャートです。

確かに株価は下がっていますが、2018年末の株安時に比べるとまだ高いです。

今はそこまで株安とも思えないですね。

それにしても2017年の上昇相場が懐かしい。。。。

 

次は新興国です。

米中貿易摩擦で株価が大きく下落している新興国ですが、アメリカの利下げは新興国にとって有利に働くとされています。

今まではアメリカの金利が高かったので、新興国から投資資金が引き上げられていました。しかし、今後はアメリカのFRBが利下げを進めてくるので、それと逆のことが起きると予想されます。

また、新興国の中央銀行にはまだ利下げの余地が多くあるので、利下げによる景気刺激策に期待が持てるとのこと。

 

 ■VWO株価チャート(月足・過去5年)

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 新興国に投資するETF「VWO」の株価チャートです。

最近株価がかなり下がって、2018年末の株安時の価格に迫ってきています。

購入のチャンスでしょうか?

これも2017年の上昇相場が懐かしいですね。

 

最後は日本です。

低い金利とコーポレート・ガバナンスの改善が、最終的に日本企業の自社株買いを促すだろうとモルガン・スタンレーのアナリストは予想しています。

。。。。

外れる気しかしないのは、何故だろう。。。

 

■TOPIX 株価チャート (月足・過去5年)

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TOPIXの過去5年間のチャートです。今年は新興国よりひどい気がしますね。

こちらも2018年末の株価に迫ってきました。

 

欧州、新興国、日本株のパフォーマンスが米国株を上回る?

モルガン・スタンレー証券のコラムには、今後は欧州、新興国、日本株のパフォーマンスが米国株を上回るかもしれないと書かれていました。

 

今の米国経済は景気の停滞期であり、これから緩やかにリセッションに入っていく可能性がある。それとは逆に、欧州、新興国、日本はこれから経済が回復していく状況にある。

それを考えると米国以外の国・地域の今の株価は割安であり、配当利回りも魅力的とのことです。

 

「ホントかよ?」と思いましたが、他国の株価が米国株のパフォーマンスを上回る時期は過去に何度もあります。直近では2017年は新興国のパフォーマンスが最も良かったです。

この先、そういう時期が暫く続いても不思議ではありません。

 

それを取り逃さないためにも、米国以外の株式を仕込んでおくのもありでしょう。

特に日本、新興国は2018年末の株安時の株価まで落ちてきそうな勢いなので、少し買い増ししてもいいかなと思っています。

 

ただ、株価チャートを米国株と比較してしまうと、やっぱり投資するのにためらってしまいますね。

買い増すにしても程々の金額にしておきたいです。

 

他の記事の紹介です。

特に2003年~2009年は米国より他の国の株価のパフォーマンスが良かったです。

それを考慮すると米国以外の株式も30%ほど保有しておいた方がいいというレポートがあります。


これから他国の株価のパフォーマンが米国を上回った時、自分ならどんな行動を取るだろう。それを考えた時、最初から国際分散投資をしておこうと思いました。


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フェイクミート関連株は?ユニリーバやネスレも参入。市場規模は100兆円

今、食品業界では『フェイクミート』が注目を集めています。

「人工肉」「代替肉」とも呼ばれるもので、大豆等の植物由来の原料を使って見た目や味を限りなく肉に近づけた商品です。

 

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このフェイクミート市場にはユニリーバやNestle(ネスレ)といった大手企業も続々と参入してきています。

何故フェイクミートは注目されているのでしょうか?

その理由と関連企業を調べてみました。

 

健康志向で注目されるフェイクミート 15年後の市場規模は100兆円

欧米では牛肉の売上が減少し、代わりにフェイクミートの需要が増えています。

大きな理由は「健康志向」と「環境保護」です。

 

◆健康志向

欧米では健康志向な食品を好む人が多くなっているので、植物由来のフェイクミートが牛肉に代わる食品として選ばれています。

ニールセンと言う調査会社によると、アメリカ人の約35%は生活に何らかの代替肉を取り入れています。

 

◆環境保護 

環境面の考慮も大きな理由の一つです。

牛肉の生産過程では大量の温室効果ガスが発生するとされています。世界の温室効果ガスの18%は畜産業から排出されます。その中でも牛肉の生産による排出量が最も大きいです。

牛が食べる餌の生産や輸送でも二酸化炭素が発生しますし、牛1頭から出るおなら、げっぷから出るメタンガスは1日160~320リットルにも及びます。メタンガスは二酸化炭素よりはるかに高い温室効果を持っています。

 

このような理由から、牛肉を避けてフェイクミートを選ぶ人が欧米を中心に増えています。

特にフェイクミートの需要が増えて牛肉の消費が減ると環境に優しいという点は注目ポイントです。

環境保護の観点から、欧米の政府がフェイクミートに関する投資を企業に促すことに繋がる可能性があるからです。

 

フェイクミートの現在の市場規模は195憶ドル、日本円で約2兆円です。

JPモルガンは、この市場規模が15年以内に1,000億ドル、日本円で約100兆円規模にまで拡大すると予想しています。

 

フェイクミート関連株? ユニリーバやNestle等、大手企業も続々と参入

ビジネスチャンスに溢れていそうなフェイクミート市場。

フェイクミートを扱う企業は着実に増えていて、最近では大手企業が続々と参入しています。

 

世界最大の食品会社「Nestle(ネスレ:NESN)」は2019年4月にフェイクミートの販売を開始しています。

 

アメリカの「バーガーキング(QSR)」も4月にフェイクミートを使ったハンバーガーの試験販売を開始しています。

これは「インポッシブル・フーズ」というフェイクミートのベンチャー企業と共同開発したものです。

 

マクドナルド(MCD)」もシカゴの第一号店でポテトと豆で作ったパティを使ったハンバーガーを投入したりしています。

 

日用品大手の「ユニリーバ(UL)」もフェイクミートに参入しています。

ユニリーバは2018年12月に「ベジタリアンブッチャー」というオランダ企業を買収しました。

「ベジタリアンブッチャー」は、フェイクミートの専門店を世界で初めてオープンした会社で、世界17ヵ国、4000以上のお店でフェイクミートを使った商品を販売しています。

「ベジタリアンブッチャー」はユニリーバの販売網を使って、自分たちの事業を世界中に拡大することを狙っています。

 

あと、忘れてはいけないのは「ビヨンド・ミート(BYND)」ですね。

2019年にニューヨーク市場に上場を果たしました。

株価は順調に上昇していますが、先に挙げた他社との競合が懸念されています。

 

日本ではユニリーバ傘下のベジタリアンブッチャーが商品を販売していて、6月にも新商品を投入しました。

ビヨンド・ミートも日本進出の話があったのですが、立ち消えになったようです。

 

こんな風にフェイクミートに絡んでくる企業はたくさんありますが、いざ「フェイクミートに投資したい!」となったら、投資対象はフェイクミート専業のビヨンド・ミートくらいでしょうか?

同業のインポッシブル・フーズもIPOの可能性があるようですが、現在は上場していません。

 

ただ、ビヨンド・ミートは新興企業なので投資にはリスクがあります。現在は期待が株価を引き上げています。

当たればでかいと思いますが、何かあったら株価が暴落する可能性もあるでしょう。

 

そういうのが怖い人はNestle(ネスレ)やユニリーバのような安定した企業に投資し、その企業の売上にフェイクミートが貢献することを期待する程度が良いと思いました。

  

他の記事の紹介です。

ユニリーバの前回決算はあまり良くない結果でした。決算レポートに「ベジタリアンブッチャー」の名前が登場する時はくるのでしょうか?

 

マクドナルドは前回の決算でも好調。安心して投資できる銘柄です。

 

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確定拠出年金 企業型とiDeCoの違い。併用は可能?おすすめ商品は?

未来の年金資金を自分で運用できる『確定拠出年金』。

この確定拠出年金には企業型と個人型の2種類があります。個人型の方はiDeCo(イデコ)です。

 

最近は企業型とiDeCo併用の制限を緩和しようという動きもあり、利用のチャンスが増える可能性があります。

と言うわけで、企業型確定拠出年金とiDeCoの特徴、選ぶべき商品を整理してみました。

 

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確定拠出年金 企業型とiDeCoの違い これから併用可能になるか?

確定拠出年金は自分で資産を運用して将来の年金を作っていく制度です。

企業型と個人型のiDeCoがありますが、両者には次のような違いがあります。

 

■確定拠出年金 企業型と個人型(iDeCo)の違い

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企業型は会社側が掛金を拠出し、運用会社も会社が指定したものを用います。口座手数料も会社が負担するケースが殆どでしょう。

個人型のiDeCoは自分で運用会社を選んで、掛金を自分で出します。口座手数料がかかるのは少し痛いですね。

 

確定拠出年金の掛金には上限があって、企業型は55,000円です。

一方でiDeCoは職業によって異なります。

 

■iDeCoの掛金上限

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 iDeCoの掛金の上限はこのようになっています。

 

会社員は、企業年金が無い場合は上限が23,000円です。

企業型確定拠出年金に入っている人でも、iDeCoを利用することができます。

 

企業型確定拠出年金だけに入っている人は、上限20,000円。

確定給付年金と企業型拠出年金の両方に入っている人は、上限12,000円です。

 

この企業型とiDeCoの併用には少し大きな障壁があります。

企業側が企業年金規約でiDeCoとの併用を認めている必要があるためです。

企業側は労使と合意して企業年金規約を変える必要があるので、実際には併用できない人も多いです。

 

かく言う私も、勤め先で企業型確定拠出年金を行っていますが、iDeCoとの併用は認められていませんでした。

iDeCoが始まった時、やる気満々で会社に聞いてがっくりした記憶があります。

 

ですが、この障壁が取り除かれるかもしれないというニュースが最近聞かれるようになりました。

厚生労働省は企業型とiDeCoとの併用を労使との合意を省略して実現できるような法案を検討しているようです。

そうなると、私もiDeCoを使えるかもしれないので少し期待しています。

 

何で期待しているかというと、確定拠出年金には節税メリットがあるからです。

このメリットは企業型もiDeCoも共通です。

 

まず、運用で発生した利益の税金が免除されます。これはつみたてNISAと同じですね。

 

つみたてNISAと違うところは、掛金の税金も節約できる点です。

企業型の場合、掛金は企業が拠出します。これは給与と見なされないので所得税がかかりません。

iDeCoも掛金の全額が所得控除の対象になるので、所得税や住民税が軽減されます。

 

さらに、受取時の税金にも優遇制度があります。

確定拠出年金は60歳以降に受け取ることができます。この時の受け取り方は2種類あります。

退職金のように一括で受け取る「一時金方式」と、年金として分割で受け取る「年金方式」です。

一時金で受け取る場合は「退職所得控除」、年金で受け取る場合は「公的年金控除」が適用され、幾らかの税金が控除されます。

 

自分で資産運用をして年金原資を増やすことができて、さらに税制面のメリットもある。

この制度を使わないのはもったいないです。利用資格がある人は有効活用すべきでしょう。

 

確定拠出年金で選ぶ商品は米国株を中心に

確定拠出年金で投資できる商品には定期貯金等の原本保証型と、株や債券に投資する投資信託があります。

 

原本保証型の商品を買っても資産は増えないので、拠出上限の大部分は投資信託に振り分けていいと思います。

特に自分の勤め先に確定給付年金がある人でiDeCoをやっているという人は、iDeCoの方は全部投資信託でもいいのではないでしょうか。

 

投資信託の中でおすすめなのは米国や先進国の株式指数に投資する投資信託ですね。

過去の株式市場では米国の株価が最も安定して右肩上がりに成長しています。

貴重な年金原資を預けるのであれば、実績のある米国株を中心に投資するべきでしょう。

 

■米国の株式指数 S&P500の株価チャート

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これが米国の株式指数であるS&P500の株価の値動きです。過去10年間、右肩上がりに上昇しています。

時折下落していますが、長期間保有していれば確実に利益を得ることができる値動きです。

 

特に若い人は60歳までかなりの時間があります。

その間に株価が低迷する時期も来ると思いますが、米国株に投資する商品を積み立てておけば、時間が味方をして確実に利益を増やすことができると思います。

 iDeCoであれば「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で米国の株式に投資することができます。

 

もし、米国だけでは不安ということであれば 「eMAXIS Slim先進国株式」や「DCニッセイ外国株式インデックス」がいいでしょう。

これらは米国を始めとする22ヵ国の先進国の株式指数に投資する商品です。 

これも米国株が60%以上を占めるので、複数の国の株式に分散投資をしながら資産を増やせます。 

 

逆にやめた方がいいと思うのは、新興国に投資する商品です。

高い経済成長が期待される新興国ですが、株価の値動きが激しく、米国のように右肩あがりの株価上昇とはいきません。

 

投資をする以上、60歳で受け取る時に価格が大きく値下がる可能性はどの商品にもあります。しかし、その中でも新興国に投資する商品は、価格下落のリスクが最も高いということを肝に銘じなければなりません。

 

せっかく運用益が非課税になるのだから、確定拠出年金で投資する商品はより確実性の高い米国株に投資する商品を中心に選ぶべきだと思います。

 

私は企業型確定拠出年金では「みずほ信託外国株式インデックス」という商品を積み立てています。先進国の株式指数に投資する投資信託です。

 

以前は原本確保型も積み立てていましたが、最近はこの商品に全振りしています。 

本当は米国株だけに投資する投資信託が欲しかったんですが、そんな商品は用意されていませんでした。残念。。。

 

企業型よりiDeCoの方が選べる商品の幅は広そうな気がします。

早くiDeCoできるようにしてくれないでしょうか。

できるようになったら「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を積み立てたいです。

 

 

他の記事の紹介です。

iDeCoでも投資可能なeMAXIS Slim米国株式(S&P500)について書いた記事です。

マイクロソフト、Apple、Google、Facebook。米国の優良企業にまとめて投資できる素晴らしい商品です。


長期投資で最も安定した値動きを期待できるのは米国株です。大切な年金を預ける確定拠出年金だからこそ、米国株を中心に考えたいです。


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ポートフォリオの作り方。GPIFとノルウェー政府年金基金から学んでみよう。

長期投資の成否は売買のタイミングではなく、資産の組み合わせ、即ちポートフォリオによって決まると言われています。

いつ来るかも分からない株価の急落を気にするより、その急落に耐えられるようなポートフォリオを組み、長期投資を実行することが重要ということでしょうか。

 

でも、いざ本格的に投資を始めようと決意しても、

「どんなポートフォリオを組めば良いの?見当もつかない。。。」

なんてこともありますよね。

 

そんな時は他の人のモノマネから入ってみるという手もあると思います。

経験豊富、かつ巨大な資産を運用している人のポートフォリオを参考にしてみましょう。

 

いや、正確には人ではなくクジラ。 世界各国の「公的年金基金」です。

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株式市場のクジラ 日本のGPIFのポートフォリオはディフェンシブ

世界各国の年金基金は株式や債券等で資産を運用し、年金資金を増やしています。

世界で最も運用資金が大きい年金基金は我らが日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)」です。

 

巨額な資金を運用するファンドは、その行動そのものが市場に影響を与えてしまうような存在であり、マーケットの「クジラ」と呼ばれます。

GPIFの運用資金は約160兆円。世界一大きなクジラです。

 

そんなGPIFのポートフォリオは以下のようになっています。

 

■GPIFの基本ポートフォリオ

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 年金積立金管理運用独立行政法人より引用

 
株式と債券が50%ずつの割合です。割とポピュラーな構成ではないでしょうか。

個人投資家の私達がマネしてもよさそうです。

 

ただ、国内株式の比率が25%もあるのは悩みどころですね。 

日本株はここ最近パフォーマンスが悪いです。外国株、特に長期間に亘って高いパフォーマンスを維持している米国株の比率を上げないと、思ったように利益が増えない可能性があると思います。

 

素人目線で見てしまうと

「GPIFも外国株を増やして、もっと年金増やしてくれればいいのに~」

と単純に考えてしまいます。

 

でも、外国株や外国債券には為替リスクがあります。

国民が支払った年金を為替リスクにさらしすぎるのは、やっぱり抵抗があるのかもしれませんね。

あと、日本の株価の下支えをするというミッションもあるのかも。

 

そんなGPIFの運用成績ですが、2001年から年率で3%の利益を出しています。利益の累計金額は66兆円です。

たまに株式市場の急落で年金資金が減ると色んなところから叩かれていますが、しっかりと年金を増やしてくれてるというのが実態です。

たまには称賛してあげてもいいのでは。。。

 

ノルウェー政府年金基金のポートフォリオは株式重視

世界最大の年金基金は日本のGPIFですが、次に巨大なのは「ノルウェー政府年金基金-グローバル」です。

こちらの運用資金も日本円で100兆円を超えています。

 

2018年12月末時点のポートフォリオはこのようになっています。

 

■ノルウェー政府年金基金のポートフォリオ

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www.wealthnavi.comより引用

 

ノルウェー政府年金基金は世界79ヵ国の株式や債券、そして不動産に投資しています。

日本のGPIFと比べて株式比率が大きいです。

 

このノルウェー政府年金基金はノルウェー国民が納めるお金ではなく、北海油田の利益を積み立てて運用しています。

だから、少しばかりリスク高くてもへっちゃらってことでしょうか?

資源国は強し。。。


個人的にはGPIFよりこっちのポートフォリオを真似したいですね。

長期的に見れば、株式比率が大きい方が利益が大きくなりますから。

債券は現金でもいいかもしれません。

日本では何かあるとすぐに円高になってしまうので、外国債券は為替に負ける可能性があると思います。

不動産はリートで投資すれば良いでしょう。

 

なお、このノルウェー政府年金基金とGPIFの年間収益率を比較すると、次のようになります。

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ここ10年間は世界の株式市場が好調な時期だったので、株式比率が大きいノルウェー政府年金基金の方が、運用成績が良いです。

逆に株式市場が不調な時は、債券比率が高いGPIFの方が下落を抑えられると思います。

 

こんな感じでポートフォリオの違いによって運用資産の値動きは大きく変わります。

だからこそ、ポートフォリオの決定は長期投資においては最重要課題です。

 

ポートフォリオを決めておかないと、自分の資金をどれだけ株や債券に突っ込んでいいのか曖昧になり、気づくと取り返しがつかないリスクを背負っていた、なんてことになりかねません。

 

ただ、「どのポートフォリオが最適か?」という問いに対する正解はありません。

リスクの許容度は人それぞれですから、自分で見つけるしかないです。

 

でも、最初からノーヒントでポートフォリオを考えるのは難しそうですよね。

そんな時、ここで挙げたGPIFやノルウェー政府年金基金のポートフォリオを参考にして投資を開始し、都度見直しをしていくことで、自分に合ったポートフォリオを見つけるのも良い手段じゃないかなと思いました。

 

ポートフォリオに迷ったらクジラの力を借りてみましょう。

 

他の記事の紹介です。

ポートフォリオを維持すること。それが、株価下落時に唯一できることだと思います。

ポートフォリオを決めないと、長期投資はできません。


ポートフォリオを決めたら、リバランスをしましょう。

結果的に安値で買い、高値で売ることにつながります。

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イギリスADR株で配当金の税金を節約。おすすめ銘柄は?

外国株で配当金をもらうと、日本の所得税の他に現地の税金が引かれるケースが多いです。

米国株の場合、日本の所得税が約20%、現地課税が約10%とかなり大きな金額を引かれます。

 

しかし、中にはこの配当金の現地課税が存在しない国が存在します。

その国の一つがイギリスです。

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税金がお得になるならイギリス企業にも投資してみたい!

そんな事を考える人もいるのではないでしょうか。

 

一部のイギリス企業の株式はADR(米国預託証券)として米国に上場しており、米国株として買うことができます。

ここでは主要なイギリス企業のADRと、個人的におすすめな銘柄を掲載します。

 

イギリスADRは配当金の現地課税が無い。 SBI証券で買える銘柄は?

ADR(米国預託証券)は米国以外の企業の株式を、米国の株式市場で売買できるようにした有価証券のことです。

厳密には株式ではありませんが、株式と同じ性質を持ちます。当然、配当金ももらえます。

 

イギリスやオーストラリアは米国と異なり、配当金の現地課税がありません。

ADRでこれらの国に投資することで、配当金をもらう時の税金を少なくすることができます。

 

なかでもイギリスADRには世界的に有名な企業が数多くあるので、投資したいと思える企業が見つかる可能性が高いです。

私が使っているSBI証券で買えるイギリスADRをまとめてみました。

 

■SBI証券で買えるイギリスADR

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ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)は高配当株として有名な銘柄ですね。

  

イギリスADRでおすすめの銘柄はスミス・アンド・ネヒュー(SNN)とユニリーバ(UL)?

イギリスADRは配当課税が無いことから高配当株に注目が集まりがちです。

先に挙げたロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)は配当利回りが6.5%。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)に至っては8.5%です。

 

ですが、配当利回りが高い銘柄は株価が低迷しているケースが多いので、株価の値上がりに期待したい人は避けた方が良いでしょう。

 

■BTI,RDSBの株価チャート

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BTIとRDSBの過去10年間の株価チャートです。青色がBTI、黄緑がRDSBです。

BTIは株価急落中、RDSBもあまり上がっていないです。

 

ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)は原油価格に大きく影響を受けますし、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)はアメリカの規制の影響で先の見通しは暗いです。

 

私がイギリスADRの中で個人的に良いと思うのは、スミス・アンド・ネフュー (SNN)ユニリーバ(UL)です。

 

スミス・アンド・ネフュー は世界100ヵ国以上で医療機器を開発・販売するメーカー、

ユニリーバはP&Gと並ぶ世界有数の一般消費財メーカーです。

医療機器、一般消費財は景気の影響を受けづらい分野なので、長期投資に適した銘柄だと思います。

 

また、世界中で事業を展開しているのも強みです。特に新興国に強いのが良いです。

ユニリーバの売上の半分は新興国、スミス・アンド・ネフュー も売り上げの30%は新興国です。

新興国の人口増加、経済活性化が売り上げに反映されることが期待できます。

 

株価も長期的に見れば右肩上がりに上昇しているので、安心して持っていられる銘柄ではないかと思います。

■ULとSNNの株価チャート

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青がユニリーバ(UL)、黄緑が スミス・アンド・ネフュー (SNN)です。

過去10年の株価は順調に上昇しています。

スミス・アンド・ネフュー (SNN)は若干変動が激しいですが。

  

今のイギリスはEU離脱が経済にどのような影響をもたらすのか、先が読めない状態にあります。

ただ、EU圏外の売上が大きい企業であれば、その影響も比較的小さく済むでしょう。

今、イギリスADRを選ぶのであれば「高配当」にこだわるのではなく、「EU圏外の売上」に注目して選んだ方が良い気がします。

 

ユニリーバ(UL)とスミス・アンド・ネフュー (SNN)はその条件を満たしています。

先に述べたように事業内容は不況に強く、政府の規制などの外部要因も少ないので、イギリスADRの中では長期投資に向いている銘柄だと思いました。

 

他の記事の紹介です。

私はユニリーバに投資をしています。Q2の決算は少し残念な結果に終わりました。


ユニリーバは高級スキンケアブランドの買収で高収益企業になる事を目指しています。


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楽天・全世界株式(楽天VT)を売却した理由は積立投資に向いていないから?

楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT)』は世界中の株式に投資することができるインデックスファンドです。

これ一本で世界全体に分散投資できることから

「楽天VTを積立てて国際分散投資。資産運用はこれ一本で大丈夫?」

と考える人もいるかもしれませんね。

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私も以前は楽天VTを積み立てていました。でも、今は行っていません。

楽天VTは積立投資には向いていないと思ったからです。

 

楽天VTのリターンは高いのか?

楽天VTはバンガード社のETFであるVTを購入手数料無しで積み立て可能としたインデックスファンドです。

これ一本で世界43ヵ国、8,200銘柄に分散投資することができます。

 

一見すると素晴らしいインデックスファンドに思えます。

だけど、必ずしもリターンが高いというわけではありません。

 

■VTとVTIの株価チャート比較(2009年~2019年)

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これはVTとアメリカのみに投資するVTIの過去10年間の株価チャートを比較したものです。青色がVTです。

 

アメリカのみに投資した方が2倍以上株価が上がっています。

過去10年間では世界中に投資するより、アメリカのみに投資した方が資産が大きく増えました。

 

このパフォーマンスの原因はVTの投資対象国の内訳にあります。

 

 ■VTの投資対象国の内訳(2019年6月末)

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過去10年の株式市場で最もパフォーマンスが良いのはアメリカでした。

そのアメリカの比率が半分程度にとどまっているために、他国の株価がアメリカの株価上昇を相殺してしまう状態が続いています。

 

だからといって

VTIでアメリカだけに投資していれば問題ない!

等と言うつもりはありません。

 

この先、いつまでもアメリカ1強の状態が続くとは限りません。アメリカ以外の市場に投資家の資金が移る可能性もあるでしょう。

その時に備えて、世界全体に分散投資することは意味のある事だと考えています。

 

アメリカ以外の国は毎月の積立投資に向いていない

では、楽天VTの何が問題なのでしょうか?

それは、楽天VTで定期積立を行うとアメリカ以外の国の株式も定期的に購入することになる点にあります。

 

私はアメリカ以外の国の株式は定期積立に向いていないのでは?と考えています。

株式の積立投資が成功するのは、その株価が 長期的に右肩上がりで上昇していることが前提です。

 

■VTI(アメリカ) 株価チャート

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先程も登場したアメリカのみに投資するVTIの過去10年間の株価です。

綺麗な右肩上がりの線を描いています。

 

どのタイミングで投資しても、長期で保有していれば利益を上げることができます。

これが定期積立に理想的な形です。

 

では、他の国の株価はこのような線を描いているのでしょうか?

 

■VGK(ヨーロッパ) 株価チャート

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ヨーロッパの株式指数に連動するVGKの株価チャートです。

右肩上がりの上昇とはいかず、浮き沈みが大きいです。

 

株価が高いところで購入すると、利益を出すのが難しそうな値動きですね。ヨーロッパの株式はVTの20%を占めます

 

■VWO(新興国)株価チャート

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こちらは新興国の株式指数に連動するVWOの株価チャートです。

これも右肩上がりとはいかず、利益を出すには株価が安い時に買う必要がありそうです。新興国の株式はVTの10%を占めます

 

例え株価の上昇率がアメリカより低くても、右肩上がりの線を描いているのであれば定期積立の対象になり得ると思います。

しかし、現在のアメリカ以外の国の株価はそのような動きをしていません。

 

このように一定範囲内を動いている株式は、安い時に仕込まないと利益を上げることができません。

アメリカ以外の国の株式を何も考えずに毎月一定額積み立てていると、高い時に株を買ってしまうリスクが発生します。結果的に効率の悪い投資に繋がる恐れがあります。

 

そして、半分近くがアメリカ以外の株式で構成される楽天VTの積立は、その非効率的な積立を無意識に実践することと同じことだと思いました。

これが楽天VTの積立を止めた理由です。

 

現在、毎月定額で積立投資をすることに適しているのは、米国株のみだと思います。

他の国の株式は株価が下がった時にスポット購入する程度が良いのではないでしょうか。

 

なので、楽天VTで国際分散投資をするよりは、米国のみ、米国を含む先進国、新興国のみに投資するインデックスファンドを個別に購入して国際分散投資をした方が良いと思いした。

私は、毎月の積立は米国株を含むインデックスファンドだけにして、新興国のインデックスファンドは株価が下がった時に買い増す程度にしています。

 

他の記事の紹介です。

米国株が圧倒的なパフォーマンスを示す昨今ですが、国際分散投資は必要と考えています。

 

国際分散投資は必要ですが、楽天VTの米国株の比率は少なすぎます。

米国のみに投資するインデックスファンドを使って、米国株比率を70%以上に上げるべきでしょう。

 

新興国だけに投資するインデックスファンドでは「SBI・新興国株式インデックスファンド」がおすすめです。

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